虹色教室通信

遊びや工作を通して 子どもを伸ばす方法を紹介します。

ユングの『タイプ論』を幼児教育に生かすには?

2008-12-27 09:19:49 | 子どもの個性と学習タイプ
『タイプ論』を見ながら「うちの子どのタイプだろう?」と考えることは、
占いや血液型の本を見て「当たってる」「当たってない」と
はしゃぐのにも似ているので、
それが幼児教育に役立つと聞いてもピンとこないかもしれません。

が、これってとても大切なことなのです。
人はそれぞれ必ず劣等機能という
ものすごく苦手な何かを持って生まれてきます。
この苦手を克服させようとすることは
決して簡単なことではなく、
まず、劣等でなく主機能でもない2次的な機能を発達させて…
最後に劣等な機能を育てる作業に着手しないと、
簡単に挫折してしまうそうです。

例えば、「思考」が主の人は「感情」が劣等ですから、
まず「感覚」や「直感」を発展させてようやく
「感情」を伸ばす仕事にとりかかることができるのです。

モンテッソーリの教具は「感覚」に訴える教具です。
ですから、感覚が主機能の子は取り付かれたようにこの教具に夢中になりますし、
「感情」や「思考」が主機能の子も、この教具に親しみ、
それを通して、「感情」が主の子は「思考」の秩序だった世界に目を開き、
「思考」が主の子は、自分の感情の表現が場に適したものとなるように
調節できるようになったりします。
(思考が主機能の子は賢いですが、ちょっとしたことで、よくキレ
ます)
でも「直感」が主機能の子は、モンテッソーリの教具に
興味を持たない子が多いです。
また、100玉ソロバンのような
感覚に訴えるものも、拒絶します。
ただ、これも必ずでなく、直感型の子で教具を好む子もいますが…。

教室に外向感覚型と思われる子がいます。
その子は、頭で考える問題をいやがって、
すぐに「わからん~」を連発するものの、
誰よりもモンテッソーリの教具に熱心に取り組みます。
そこでそうした教具に繰り返し親しむ中で
非常に計算が得意になり
感覚に訴える折り紙製作を繰り返す中で
図形に関する確かな感覚を身につけました。
そうして、感覚を通した活動に熱中する中で
勉強がとても得意な子に育ってきました。
また、ピンと直感的にひらめく部分がとことん苦手で
何でも回数を踏んで、暗記して対処していたのが、
少しずつ直感を使った取り組みにも参加できるようになってきました。

幼児に教育するとき、
いきなり劣等機能に属するものを求めると
必ず失敗すると思います。
タイプ論を頭に入れながら
子どもの育ちをバランスのよいものにできるといいですね。

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1 コメント

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Unknown (たまちゃん)
2008-12-29 14:09:23
ユングって大学時代にほんとに少しだけ読みましたが、性格分析みたいなのもあるんですね。人を見るとき、自分の枠でしか見れないので、そういうタイプについて知るのは相手も自分も生かす関係を築くのにすごく役立ちそうですね。もっと、いろいろわかりやすく説明していただけたら良いなあって思います。子供を理解できずにつぶしてしまう親にならないためにも。。

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