虹色教室通信

遊びや工作を通して 子どもを伸ばす方法を紹介します。

機能不全家族について  もう少し 1

2013-10-26 08:29:57 | 日々思うこと 雑感

記事内容から脱線して、自分の気持ちについて少しだけ書くつもりで、結局だらだらと長い話になってしまった

10~16までの文章。

わがままな振舞いが目立つ子にどのように接すればいいでしょう? 10

わがままな振舞いが目立つ子にどのように接すればいいでしょう? 11

わがままな振舞いが目立つ子にどのように接すればいいでしょう? 12

わがままな振舞いが目立つ子にどのように接すればいいでしょう? 13

わがままな振舞いが目立つ子にどのように接すればいいでしょう? 14

わがままな振舞いが目立つ子にどのように接すればいいでしょう? 15

わがままな振舞いが目立つ子にどのように接すればいいでしょう? 16

 

これで終わりにしようと思っていたのですが、

機能不全家族の問題にこれから向き合いながら子育てをしていこうとしている方から

コメントをいただいたり、

遠方に住んでいる親しい人からメールで苦しい胸の内を打ち明けられたり、

レッスンの中で世代間連鎖を断ち切る難しさを相談されたりするうちに、

あれでは少し不親切な答え方だったと思い直しました。

 

たいした力にはなれませんが、もう少しだけ、自分が当事者としてこの問題と関わり続けて

気づいたこと、理解したことについて書いてみようと思います。

 

先の記事を書いている最中に、次のようなコメントをいただき、

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いつも拝読させていただいております。
私は父がDV、母が家族に共依存しているという典型的な機能不全家族に育ち、
3歳、1歳の育児をしています。
今、実家は家族の機能不全関係が表面化した問題に直面しており、
私は、両親を手助けすれば重い依存がのし掛かってくることが予想され、常に実家が心配で育児は上の空、という状況です。
私が親として、母の優柔不断で家族の機嫌を取ってばかりの面、父のストレスが溜まると怒りという形で爆発する面を受け継いでしまっていないか、自信なく子育てしてます。

3歳の息子のわがままかんしゃくが、私の育ちを投影しているのではないかという心配があること、
過去の記事から先生が機能不全家族に悩んでいらっしゃったお話を聞き、勝手に親近感を持っていたこと、
から、今回の記事を興味深く読ませていただいています。

先生が、機能不全家族に悩まされながら、どのように精神衛生を保ち、子育てをされていたのか、
どのようにして、世代間連鎖を断ち切ったのか、
機会があればお聞かせ頂きたいと思っております。

先生とお会いできる機会があればとレッスンの応募を何度かしておりますが、ご縁がなく残念に思っています。
けれど、先生の記事に出会えただけでも育児の指針、心の支えとなり、とても有難い出会いと思ってます。これからもどうぞよろしくお願いします。

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その後、

記事を16まで書き終えた時、とてもありがたい感想をいただきました。

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 先日コメントで質問をさせていただいた者です。
先生の記事、噛み締めながら拝読いたしました。
機能不全家族に悩まされたり、子育てをしながら自分の育った道を思い返して苦しむ中、有難く、心救われる気持ちがしています。
先生の優しさと強さの源を見せて頂いた気がしました。
自分の置かれた状況を被害的に捉えてばかりで子育てに自信を失っておりましたが、心を澄ませて自分らしく道を拓いていけたらという気持ちになりました。
心に染み入る素敵な物語のお話でした。私もいつか自分と家族の影を抱きしめて、最後に丸い円を描けるようになりたいです。
ありがとうございました。これからも記事を楽しみにしております。

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心を澄んだ状態に整えて、自分の生き方を考えておられる姿に

息を引き取るまで共依存の状態から抜け出すことができなかった母の人生が

誰かの未来の中で活かされるようでうれしく感じました。

 

しかし、同時にコメント主さんの前向きで純粋な思いが、

わたしが書いた文章によってより傷つくことにならないか

少し怖しくもあって、数日間、この記事に続きを書くべきかどうか悩んでいました。

 

怖いという言葉をここで使うのは、残酷で奇妙に聞こえますが、わたしの正直な思いでもあります。

今から夜の登山をしようという人や

砂漠に入って行こうとする人に、

そこを抜け出せた体験を語り、方法を伝えても、

その方法とは、山を消す魔法でもなければ、砂漠から出る地図でもありません。

 

より過酷な状況になっても、自分を取り戻すために

一歩一歩歩みを進めるためのエールを送ることしかできません。

 

それでもそれをやり抜くための知恵なら

言葉にすることができるかもしれないと思い、続きを書くことにしました。

 

機能不全家族という言葉を耳にすると、

それは家族間の関係の問題であって、前向きながんばりや純粋な意志や深い愛情によって、

乗り越えていけるようにも思われます。

 

でもその背景には、依存症の問題が隠れていて、

少し頼りない性格程度に思われる共依存のようなものであっても、

社会から敵視される薬物依存同様に

人の心や意志やがんばりだけではどうしようもないものがあることを

わたしはこれまでの数十年間の中で、心の深い部分で実感しました。

 

次回に続きます。

 

 

 

 

 

 


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1 コメント

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Unknown (まこ)
2013-10-29 20:42:28
記事の中でコメントを載せていただいた者です。
先生の記事に気持ちが溢れ、勢いで書いた拙い文章を載せていただき恐縮しております。
機能不全家族について引き続き聞かせて下さり、とてもとても有難く嬉しいです。
先生の記事が同じく悩まれている方の力になりますように。
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