うちのダンナさん、息子が小学生の時から、
近所の小学校の校庭キャンプのお手伝いをしています。
それがこの数年のキャンプの様子の変わり様に、
怒りを通り越して、ため息をもらしながら、愚痴ることが増えました。
このキャンプ、いつも通っている学校の校庭にテントを建てて、一晩、友だちと過すイベントです。
食事のメニューを決めることから、買出し、テントの設営、キャンプファイアーの進行、友だちとの遊びなど、さまざまなことを、
「子どもたちだけで、相談しあいながら全て行う」
という趣旨のもので、
毎年、地域の子どもたちが楽しみにしてくれています。
それが、「子どもたちだけで!!」「子どもたちに決めさせてください!」「子どもたちに選ばせてください!」「失敗しても、まず自分たちで考えさせてください!」
と、前もって説明会までひらいて、繰り返し、声高に言い続けているにも
かかわらず、
年々、手を出す、口を出す、勝手に決めてしまう、勝手に子どもの代わりにしてしまう……という親御さんが増え続けて、
困ったことになっているそうなのです。
このイベントのメインは、自分たちでするテントの設営です。
数年前まで、班ごとに自由に建てているものですから、
「何だか、ぼくらのテントは屋根が低くなっちゃったね」
「私たちのテントは、ちょっとゆがんじゃった」なんてこともよくあり、
そうして、うまくいかないな~という状況にぶつかってから、
「もう一度やりなおそう!」と元気に建て直したり、
「低いほうが面白いじゃん」とオリジナリティーを自慢したりして、
和気あいあいとそれは楽しそうな時間を過していたそうです。
子どもたちは慣れないテントの設営ということに
チャレンジし終えて、ちょっと凛々しい表情をして、
友だちとの遊びにも熱が入って、いっそう楽しそうだったそうです。
自分たちで問題に気づき、自分たちで解決する。
自分たちで責任を負い、納得して、創造的に解決する。
(失敗した班が、失敗を利用して他の班より工夫したすばらしいテントに、修正することもよくあったそうです)
その伝統が、ガラガラと崩れて……
それが……この数年、
子どもがテントを建て始めるやいなや、
「少し進みが速い班の作っているテント」と
少しでもちがうところがあると、
すっ飛んできて、
そのまねをして直すよう強要する親御さんが、
現われ出したそうです。
「子どもたちだけでさせてください。失敗した後で、自分で考えさせてください」と注意していても、
1から10まで全て、子どもの耳元で、口を挟むのを、少しの間でもやめることは出来ない様子です。
料理中も、「あぶないあぶない」とすぐに包丁を取り上げて、代わりにやってしまう親御さんがいるので、
(学校では家庭科で調理実習をしている年齢の子たちです)
キャンプがきちんと成り立たなくなってきました。
校庭には、最初に建てた子たちの真似をしたテントがずらりと並び、
子どもたちはすっかりしらけて、
やる気も笑顔も失せてしまうそうです。
子どもたちの山でのキャンプを手伝っている知人も、
この数年の親と子の変化に驚いています。
一番目を引くのが、小学校高学年の子どもたちの遊び方が幼くなった
ことらしいです。
手伝いのお兄さん、お姉さんにもたれかかったり、水をかけ続けるなどのちょっかいを出すだけの
遊びに終始する子が多く、
もうすぐ中学生……という年齢の子たちが、
4,5歳児かしら?と思うような遊び以外で、遊べないのです。
また、習い事や家庭学習で忙しく幼児や小学生時代は自由に遊んだことがない……という偏差値の高い学校の高校生、大学生の子たちが、
子供向けのアニメ映画に連れ立って出かけたり、
子どもっぽいテレビゲームに夢中になっていたり、
カラオケやゲームセンターといった形がないと遊べなかったりする……という話を、別の知人たちからよく耳にします。
この急速な親の変化や、子どもの変化……
それぞれ各家庭で、努力したら……何とかなるものではなくなったんじゃないかな?
もう、国が動かないと(ナチュラルな子育てを支援する施設でも作って)、
どうしようもないんじゃないかな?
と頭を抱えてしまいました。
やっぱり国では難しい……?
どこかのクリエイティブな企業に、一肌脱いでもらわないと、
うまくいかないのでしょうか?
前々から、勝手に、
★大阪に(日本に)こんな子供向けの教育施設が欲しい!!
★大阪に(日本に)こんな子供向けの教育施設が欲しい!! 2
という案を練って、勝手にブログで訴えていますが……
これに知人が、「もうひとつ、必要なものがあるわ」と、
「このところの子育ての緊急事態」を打開する方法を考えてくれました。
児童向けの施設などで、親が「手を出さず 口を出さず がまんする」練習をする場を作って、
がまんしてみた後、
子どもがどのようにきちんと自分の問題を自分で解決するか、
自分の目で確認できるように
職員が手助けするというもの……
さすが……ナイスアイデア!
親御さんたちは、どうしても、子どもに口や手を出さないと不安になってしまうので、
口や手を出さないでもうまくいったという成功体験を積んでもらうのですね。
確かに、そういう練習をしないと、
子どもとのちょうどよい距離感がわかりにくいようです。
現代社会の変化のせいでしょうか?
このままだと、子どもたちが大変なことになってしまいますね。
虹色教室通信を読んでくださっている読者の方々も、
「手出し」「口出し」の量を減らす
良いアイデアがあったら、聞かせてくださいね。
web拍手を送る
近所の小学校の校庭キャンプのお手伝いをしています。
それがこの数年のキャンプの様子の変わり様に、
怒りを通り越して、ため息をもらしながら、愚痴ることが増えました。
このキャンプ、いつも通っている学校の校庭にテントを建てて、一晩、友だちと過すイベントです。
食事のメニューを決めることから、買出し、テントの設営、キャンプファイアーの進行、友だちとの遊びなど、さまざまなことを、
「子どもたちだけで、相談しあいながら全て行う」
という趣旨のもので、
毎年、地域の子どもたちが楽しみにしてくれています。
それが、「子どもたちだけで!!」「子どもたちに決めさせてください!」「子どもたちに選ばせてください!」「失敗しても、まず自分たちで考えさせてください!」
と、前もって説明会までひらいて、繰り返し、声高に言い続けているにも
かかわらず、
年々、手を出す、口を出す、勝手に決めてしまう、勝手に子どもの代わりにしてしまう……という親御さんが増え続けて、
困ったことになっているそうなのです。
このイベントのメインは、自分たちでするテントの設営です。
数年前まで、班ごとに自由に建てているものですから、
「何だか、ぼくらのテントは屋根が低くなっちゃったね」
「私たちのテントは、ちょっとゆがんじゃった」なんてこともよくあり、
そうして、うまくいかないな~という状況にぶつかってから、
「もう一度やりなおそう!」と元気に建て直したり、
「低いほうが面白いじゃん」とオリジナリティーを自慢したりして、
和気あいあいとそれは楽しそうな時間を過していたそうです。
子どもたちは慣れないテントの設営ということに
チャレンジし終えて、ちょっと凛々しい表情をして、
友だちとの遊びにも熱が入って、いっそう楽しそうだったそうです。
自分たちで問題に気づき、自分たちで解決する。
自分たちで責任を負い、納得して、創造的に解決する。
(失敗した班が、失敗を利用して他の班より工夫したすばらしいテントに、修正することもよくあったそうです)
その伝統が、ガラガラと崩れて……
それが……この数年、
子どもがテントを建て始めるやいなや、
「少し進みが速い班の作っているテント」と
少しでもちがうところがあると、
すっ飛んできて、
そのまねをして直すよう強要する親御さんが、
現われ出したそうです。
「子どもたちだけでさせてください。失敗した後で、自分で考えさせてください」と注意していても、
1から10まで全て、子どもの耳元で、口を挟むのを、少しの間でもやめることは出来ない様子です。
料理中も、「あぶないあぶない」とすぐに包丁を取り上げて、代わりにやってしまう親御さんがいるので、
(学校では家庭科で調理実習をしている年齢の子たちです)
キャンプがきちんと成り立たなくなってきました。
校庭には、最初に建てた子たちの真似をしたテントがずらりと並び、
子どもたちはすっかりしらけて、
やる気も笑顔も失せてしまうそうです。
子どもたちの山でのキャンプを手伝っている知人も、
この数年の親と子の変化に驚いています。
一番目を引くのが、小学校高学年の子どもたちの遊び方が幼くなった
ことらしいです。
手伝いのお兄さん、お姉さんにもたれかかったり、水をかけ続けるなどのちょっかいを出すだけの
遊びに終始する子が多く、
もうすぐ中学生……という年齢の子たちが、
4,5歳児かしら?と思うような遊び以外で、遊べないのです。
また、習い事や家庭学習で忙しく幼児や小学生時代は自由に遊んだことがない……という偏差値の高い学校の高校生、大学生の子たちが、
子供向けのアニメ映画に連れ立って出かけたり、
子どもっぽいテレビゲームに夢中になっていたり、
カラオケやゲームセンターといった形がないと遊べなかったりする……という話を、別の知人たちからよく耳にします。
この急速な親の変化や、子どもの変化……
それぞれ各家庭で、努力したら……何とかなるものではなくなったんじゃないかな?
もう、国が動かないと(ナチュラルな子育てを支援する施設でも作って)、
どうしようもないんじゃないかな?
と頭を抱えてしまいました。
やっぱり国では難しい……?
どこかのクリエイティブな企業に、一肌脱いでもらわないと、
うまくいかないのでしょうか?
前々から、勝手に、
★大阪に(日本に)こんな子供向けの教育施設が欲しい!!
★大阪に(日本に)こんな子供向けの教育施設が欲しい!! 2
という案を練って、勝手にブログで訴えていますが……
これに知人が、「もうひとつ、必要なものがあるわ」と、
「このところの子育ての緊急事態」を打開する方法を考えてくれました。
児童向けの施設などで、親が「手を出さず 口を出さず がまんする」練習をする場を作って、
がまんしてみた後、
子どもがどのようにきちんと自分の問題を自分で解決するか、
自分の目で確認できるように
職員が手助けするというもの……
さすが……ナイスアイデア!
親御さんたちは、どうしても、子どもに口や手を出さないと不安になってしまうので、
口や手を出さないでもうまくいったという成功体験を積んでもらうのですね。
確かに、そういう練習をしないと、
子どもとのちょうどよい距離感がわかりにくいようです。
現代社会の変化のせいでしょうか?
このままだと、子どもたちが大変なことになってしまいますね。
虹色教室通信を読んでくださっている読者の方々も、
「手出し」「口出し」の量を減らす
良いアイデアがあったら、聞かせてくださいね。
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「自分達で考えてみて!」というと
座り込んで遊び始める子供達。
でも中にもリーダーシップを発揮する子も。
そんな子を「いい子ぶって…とかダサい」とか
そう言わせない環境にしてあげることが
私の最初に役目かと思っているところです。
何でも人と同じがいい…そんな教育を受けてきた私達、親は人と違うことを嫌がりますよね。
それが子育てにも反映されているのでしょうか?
ここでも「自ら考える力」が試されますね。
大人は見守ることが大切なんでしょうか?
見守るということがこれほど大変な事だとは…
本当に親も勉強ですね。
係りの方が、「子ども向けイベントなので、大人は手を出さないでください!子どもに掘らせてあげてください!」 といくら言っても大人がザクザク… ここ掘りなさい!ここは? 挙げ句の果てに、掘った貝を子どもの目の前に落としてあげる…小学生くらいの子どもにはおもしろくないんじゃないかなと思ってしまいました。
3歳の息子がいます。アスレチックのような遊具で遊んでいる時、息子がどこに足をかけようかなぁと悩んでいると、周りのお母様が息子に教えてくれます。ここに足をかけて、今度はここに手をかけて! ほったらかしにしている私に、ママが教えてあげないと!と言われたこともあります。私自身は、危ないこと以外は、なるべく子どもに手や口を出したくないと思っています。
先生のおっしゃるような施設、できてほしいなぁ。私も訓練したいです。
周りの大人がゆったりと子どもを見守れるようになったら。
とりあえず、この記事をママ友に紹介することから始めたいです。
私自身はそう思っていませんが、
口出しすることがあるかもしれないです。
(友達に譲ってやれ~とか)
我慢大会ということを決めれば、
あるいは、罰ゲームでも設定すれば、
うまくできるのかな?
私は上手な「口だし」がとても苦手で、他の親御さんを見ていつも、なんていいタイミングで声をかけられるの!と羨ましく思っていました。でも、そんなことは思わなくていいのかな!