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清浦夏実 「十九色」 全曲レビュー

2010-06-21 16:01:20 | 音楽(全曲レビュー)


定期的に?やってる全曲レビューシリーズ。
今回は清浦夏実の「十九色」です。
このアルバムも出て4ヶ月も経つんですね。今年の2月にリリースされたアルバムです。
 相変わらずリリースから期間が空く企画ですいません。
本当は出て1ヵ月後くらいにやりたいと思ってるんですけど
色々な都合で中々やれません。
けど、地道にコツコツやっていくつもりではいます。
何だかんだいって書いてて楽しい企画ではありますからね。


さて、今作は純度100%と言っても過言ではないくらい
ナチュラルなポップスがふんだんに詰め込まれているアルバムです。それも洗練された感じの。
SPECIAL OTHERS、クラムボン、空気公団、marble、eufonius、牧野由依あたりを好きな人にとっては、
極上の一品なのでは。
それら全部好きな私にとっては、ツボ中のツボでした。このアルバム。
今後もこんな素敵なアルバムを作っていってもらいたい!という希望も込めて全曲レビューさせて頂きます。
では以下。




1.十九色

タイトル曲。
民俗音楽のようなアレンジ、音に張り詰めるような声が乗っかって
これから始まるアルバムへの期待を高めてくれる曲です。
特に音楽的にコンセプトを持ったアルバム、って訳でもないとは思うんですが
この曲を始めに置く事によって、若干まとまりが出来ているような、そんな印象もありますね。
19歳らしいありのままと、ちょっと背伸びしたい大人の感覚。
そんなアルバムを綺麗に彩ってくれる凛とした一曲です。



2.旅の途中

いきなり名曲来ました。
「狼と香辛料」で使われていた楽曲ですね。
 とにかく一気に情感が高まっていくサビのインパクトはもちろんの事
雰囲気たっぷりのアレンジのセンスとか、
どこを取っても秀逸で、ただならぬオーラを纏っているような楽曲です。
そう、オーラがあるんですよ。この楽曲。
 正直な話、アニメのOPだったんですけど普通に聴いたらそうとは思えないスケールの楽曲ですね。
一つ一つの言葉を確かめるように、じっくりと歌うボーカルも印象的。
幻想的なイメージも喚起させてくれる真っ当な名曲だと思います。



3.アノネデモネ

アルバムの中では珍しいエレクトロ・ポップ。
生音に拘ってる、と思われる彼女が歌うには不釣合いにも思える楽曲なんですけど
いかにも十代らしい可愛いノリと歌詞が意外にも上手くハマっていて
完全に楽曲を清浦色に染めているのが印象的です。
前の曲と比べても、相当声の色を使い分けてるのが判りますね。
語感的にも面白くて、メロディとピッタリ嵌ってる言葉の数々がいちいち気持ち良かったり。
 んで、エレクトロといっても、そんなにガンガンに煌びやかな感じでもなく
どことなく落ち着いた感じ、シックな感じも受けるのがまた彼女らしい、というか。
地に足がついてる感じ?可愛さを演出しつつも。
そういう微妙なさじ加減も個人的には好きな部分です。

それと「愛して~」の部分の歌い方がいっつも気になる、っていうか好きです。気持ちがこもってて!



4.銀色の悲しみ

今度は打って変わってSUPERCARを髣髴とさせるようなギターロック。
こういうバリバリにロック的なアレンジでもいけるのね・・・と思いつつ
シューゲイザーの要素も混じってるところに、清浦夏実の楽曲らしいひねくれも感じたり。
ロック、とはいいつつも
最終的には清浦ポップの一環、って印象になってるのが良いと思います。
絶妙にクール!といいますか。
途中のポエトリーから再びサビを繰り返す部分が個人的に好き。何かから抜けた感じで。



5.ネバーランド

唯一本人作詞作曲の曲。
これがまたいかにも素朴な楽曲で、何一つ飾ってない感じが特徴的な一曲ですね。
それでいて、割と他の曲と比べても劣ってない感じはします。
 すごく好き!って訳ではないけれど
この位置に入ってくると安心と言うか。全体的に濃いアルバムですからね。
なんか合唱曲にも使えそうな曲ですよね、これ。

「大人になっていくことさえも 君とならば こわくはない」
ってフレーズが印象的。



6.虹色ポケット

比較的アップテンポの明るい楽曲です。
これは「ささめきこと」のEDですね。

個人的にこの曲はメロディも往年の良ポップス!って感じで聴き心地いいなあ、って思うんですけど
歌詞もすごく好きでして、

「同じポケットじゃないけど 同じ宝物が眠る」

「一緒だよ 違った道の先でも」

ってフレーズが、なるほどなあっていうか、うんうんっていうか。
適度に頷ける感じ。
なんか年取ってくるとこういう感じ、よく分かると思います。まだ自分20代だけどさ(笑)。
やってる事は違うけど、目指している方向は同じというか。
なんとなく青春時代の後を髣髴とさせるような楽曲ですね。
私個人の捉え方だと。



7.悲しいほど青く

このアルバムの中で一番好きな曲。

タイトルの時点からして好きなんですけど
「透き通る」って単語を地で表現しているような声と、張り詰めたアレンジ。
こういう楽曲を歌わせたら彼女は本当に強いし
また作曲の窪田ミナ的にも非常に得意な楽曲なのではないでしょうか。
 この曲も「ささめきこと」のOPなんですけど
今思えばこの曲がOPってのは、そしてそれが許される作品ってのは本当に稀だったなあって思いますね。
普通、こんなシリアスで張り詰めた曲をOPにはしないだろう、と。
当時の「ささめきこと」の感想でもこの曲について軽く触れてますが、
直に音源で聴いた時のカタルシスはTV放送の比ではありませんでした。
 ナチュラルなポップスを求める人には是非聴いて欲しい楽曲。
言葉も一つ一つしっかりと染み込んできます。
メロディに同調した歌詞、というか。



8.パレット

これは、アルバムの中で一番大人っぽい楽曲ですね。
でも、だからといってどよ~んとしてる訳でもなく
基本的に純度の高いアレンジ、ですからそこは全く心配なくスッと聴ける一曲に仕上がっています。
ジャズ又はワルツ的な感覚の楽曲なんですけど
そこに春の情感を乗せて、これまた雰囲気たっぷりの曲に仕上げているのが素晴らしいですね。
メロが強い楽曲でもあるので、その点でもインパクトは高いです。
頭の中でリフレインする確率も高し。
素敵な一曲です。



9.風さがし

デビュー曲。
「スケッチブック」のOPでした。
書いてて思ったんですが、彼女って作風の割にはOP任されること多いですね。
ついでに言うと、多分前にも書いたと思うんですけどこのアニメEDが牧野由依でして。
OP清浦夏実、ED牧野由依・・・なんて自分好みのラインナップだったんだろう。
OPが9mm、EDがLAST ALLIANCEだった「RD 洗脳調査室」と肩を並べるラインナップですね(笑)。
個人的は。

んで、曲に関しては、素直に名曲って言える感じの名曲、っていうか
タイトル通りに心地よくて、
晴れやかな夏の休日に聴いたら堪らなくなりそうな爽やかな楽曲に仕上がっています。
スッと吹き抜けるような素朴なメロディが素晴らしいです。
アレンジも至極ナチュラルで歌声をきちんと引き立てている感じ。
多分、名刺代わりの一曲はこれだと思います。
デビューシングルなだけにね。



10.僕らの合言葉

これまたすっごく好きな曲。
確か「ケロロ軍曹」の映画に使われた曲でしたね。
ケロロと一緒に映っていたCMはよく覚えています。

「パレット」とかの大人びた一面とは真逆に
等身大の十代の女の子の感触、感覚がよく伝わってくるというか
そのあまりの素のテンションに思わず和むような、そんな楽曲です。
つじあやのが作詞作曲なので相性も抜群ですね。

「信じてるよぉ~信じてるよぉ~」のちょっと頼りない感じが聴いてていつもツボです。味があるというか。
それでいて「待っていて」っての部分ではむしろ力強さを感じるのもとっても良い感じ。
こういう真っ直ぐなテーマをきちんと歌えるのは流石だと思います。



11.七色

スケール感たっぷりのバラード。
あんまり情念みたいなものを歌に乗せない人、ってイメージがあるんですけど
この曲ではそういったものを感じさせる部分もありつつ
しかしそれだけに頼らない、あくまで清浦夏実らしい歌声との融合?が聴きどころ。
 それとラス前って位置も絶妙だと思う。
大人びた感じと等身大が良い感じで混ざり合ってる楽曲だと思います。



12.Midnight Love Call

カバー曲。
なんですけど、これはめちゃくちゃ好カバーなのではないでしょうか・・・!?
原曲も聴いた事あるんですけど
ぶっちゃけ清浦バージョンのが好きかも。
ってのは、原曲にさほど思い入れがない自分だからこそ軽く書けちゃうことなのかもしれません。
 だけど、ライブ前に流れていた原曲を聴いて改めて思ったんですけど
やっぱり原曲の色も尊重してるなあっていうか
考えて選んだカバーなんだな、って事はよく伝わりました。
だってこの時代に石川セリだもの。 
普通は選ばないって。
それでいて、アルバムのラストに合っている、って思えるのもこれまた予想外でした。
割とこの曲単体で聴く事もあるくらい、個人的には好きなカバーなのです。この曲が最後で良かった。



余談ですが作中でよく聴かれるフルートの音色は本人が担当しており
ライブでもそれを披露されてました。
歌手になってから作曲の勉強をしたとの事で、そこで出来た一曲が「ネバーランド」だと思うので
これから先もじゃんじゃん清浦夏実本人の色を惜しみなく出していって欲しいところ。
 彼女が歌うだけで人の曲でも彼女っぽい曲になる、という
色の付け方に関してのお手本のようなこのアルバム。
その多彩なボーカルセンスを是非!って事で。
 そして、これからの活動にも大いに期待してます。またこんな傑作を作って欲しいですね。
ずっと聴き続けられるようなタフなポップスを。



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2 コメント

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お久しぶりです。 (バンプ)
2010-06-22 01:25:21
コメントするのは1ヶ月ぶりくらいですかね?

未だにこのアルバム購入できてないのですが。泣
給料入ったしそろそろ注文してこよう…。

神聖かまってちゃんのアルバムは購入しました
シークレットトラックも含めて良かったです。
「ロックンロールは鳴り止まないっ」と「ゆーれいみマン」が特に好きです。
「学校に行きたくない」はよく飛ばしますが。笑

西京BOYさんのブログ見てて次に気になってるのはLOSTAGEですね
なかなかコメント出来ませんがちゃんと見てますよ-。
更新頑張ってください
もちろんmarble情報もよろしくお願いします。笑
いつも感謝です!!(泣) (西京BOY)
2010-06-22 22:46:59
バンプさん、いつもコメントありがとうございます!
正直毎回すっごく楽しみにして拝見させて頂いてます(笑)。コメントが来る度に。
なんかもう、本当に感謝!ですね。

「十九色」は、発売から4ヶ月経った今でも新鮮味が薄れないアルバムですね。
エバーグリーンなポップスは聴いてて楽しいです。やっぱ。

かまってちゃんも聴かれたんですね!
正直あまりに無防備でアクの強い音楽なので毎回ドキドキしながら書いてるんですけど(笑)。
あそこまでオブラートに包んでない音楽がどう受け止められていくかは興味があります。
>「学校に行きたくない」はよく飛ばしますが。笑
よく分かります(笑)。
単純に怖いですもん。ライブで聴くと結構普通に楽しかったりするんですけどね。
音源だとたまに聴くのが辛い時があります(笑)。

>LOSTAGE
まあ、アホみたいに書きまくってますからね(笑)。
ライブ観てると今のバンドで一番格好良いんじゃないか?って思うことがよくあります。
このバンドも今年でリスナー歴6年目で長い付き合いだったりするんですよね。
一向に売れないのがちょっと悔しかったり(笑)。

>更新頑張ってください
ありがとうございます!
隅っこの方にあるようなブログですけど、これからも良かったら読んでやって下さいね。
marbleに関しても色々と記事制作を企んでますよ(笑)
下半期の活動に心を馳せる日々です。

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