超進化アンチテーゼ

悲しい夜の向こう側へ

COMICエウロパ 2014年9月号 感想

2014-08-08 20:37:49 | 漫画(成年雑誌)













待望の3号目。隔月だと待ち遠しさも半端ないですねえ(笑
表紙は号数を重ねる度にどんどん赤裸々になってる気がする。いや、実際そうなってます。
ちなみに表紙をめくると差分があるのがまた嬉しいです。凝ってるなあ。


















◆夏色フレーバー/ぴりりねぎ

ぴりりねぎさんの描く女性は本当に可愛いですね
前回が小ぶりだった分今回はフルボリュームですね(笑
でもなんか・・・どことなく情緒というか切なさが漂ってるのがまたイイなと
「早熟リビドー」もある意味純愛と言えば純愛だったんですけど
それに輪を掛けてストレートな純愛っぷりに少し驚き
良い気分にさせてもらいました。素直に。



◆ホップ ステップ カラミ酒/直かめ

見た目遊んでそうな女が相手がヤリ目的で近付いて来る事にうんざりしつつも
結局はその見た目通りの方向性に行ってしまう・・・という割かし好きなタイプの作品でした
続編でも作って更に堕ちていく姿が見られればいいなあ、とか思いつつ(笑
でもなんかそんな姿も中々可愛くて良かったと思います
本当に中身は純情っぽかったのが◎。

それにしてもプニュマン、クリいじり、ダブル挿入と行為の内容も実にダイナミックで良かったです
ちょっと躊躇・戸惑いながらもそういう方向にハマっていくのにグッと来ましたね
そして体の柔らかさ加減も見どころでした。褐色も最近は大好きになってきた!



◆雨恋~あまごい~/五月雨せつな

前回(Sister Conflict)と同じく作画のクオリティが高いですね
艶っぽくて背景に力を入れてる感じの観ていて心証の良い作画だと思います
内容は最初は成年漫画特有のラッキーハプニングかと思ってたんですが
オチを読んでから読むと自分を忘れていた事に対する「あてつけ」の要素がかなり強いですね(笑
で、「責任取れよ」と 女の子の良い意味での小悪魔感が出ていて実に素敵な読切でした
にしても田舎娘とは思えないくらい可愛いですね蛍ちゃん。
最後のドヤ顔と意地悪な目配せが余計にキュートでした(笑 
でもそんだけ想ってくれてたんだから男なら幸せにしてあげなくちゃ、ね。

しかしいくら豪雨の中とは言え道の真ん中で行為に勤しむ大胆な姿は結構興奮しました
純愛と背徳感をしっかりと融合させているセンスも良かったと思います。そして小柄の割に尻がデカい!



◆あい・夢・すりーぴん/むーんらいと

こういう恋人なのか恋人じゃないのかよく分からない関係性って大好きなんです
ある意味自分のフェチの一つと言っていい感じですね
その上、普段はズボラな彼女を「女」として意識する瞬間のドキドキ感を含めて個人的に最高でした
いっつも眠たそうっていう限りなく子供っぽい性格なのにも関わらず官能的なボディって反則ですよね
自宅で無防備に、気持ち良さそうに眠ってる時の性的な姿は雅人でなくても手を出すレベル

ホントは目覚めてるのにドキドキしながら快感を楽しむカットとか
その後一気に性に愚直になって求めるカットとか
基本的に普通のカップルエピの割には
相当に官能的な印象で、
多分今のところ今月号で一番お世話になってますね
安産型のボディといい体の柔らかさといい女体を描くのも上手いなあ、と
特に下着の描き方が生々しくてお気に入りでした ショートツインテなのもツボですね
それとしっかりとキスシーンを挿入して来たのも気分の高揚的に高ポイントです。

和海って名前も可愛いね
それと子ブタの時計とか洒落たインテリアも印象的でした
最後は逆に雅人が精吸い取られまくり(笑
なんにせよこれで嘘偽りなくカップル割引が利用出来るので結果的には良かったねえ。



◆星の影のテルツェット/午後13時

創刊号ラストの爽やかストーリーとは真逆の超ダークなお話でした
売れないアイドルが事務所の指示で枕・・・まではよくあるっちゃあよくある話ですが
その後も騙されてAV撮影っていう完璧に救いのない作品に仕上がってました
まあそれはオチであって実際に撮影まではしないんですけど
でもそこで物語を切ってる演出が色々と想像を喚起させる感じで中々ゾクゾクさせられました
スケベ衣装着せられたり泣きながら奉仕する姿がいちいち官能的でベターでしたね
こういう身体を使ってまでも、、、という題材は結構好きです。しかもちょっと受け身なのが良い。
個人的に凄く好きな作品ですね。



◆はじめてのおしっこ援交/夜歌

中学生がおしっこをしているのを見て喜ぶジジイ・・・
でも妙に紳士的なのが逆にキモかったです(笑
しかしこれ一回で相当金失ってるよな。やっぱいいとこの人なんだろうか。

でも、、、悪かないですね!(下衆顔)



◆こころフィールド/broiler

ついにネガティブ方面の漫画描いちゃったか
創刊号で巻頭を飾った明るくエッチな漫画とは対照的に
閉鎖的で観念的な作中観でもって描かれている作品です
対人恐怖症を患ってる少女がまるで薬を使うように兄に依存する内容
だからこそ切実で温かくて癒されるようなある種作者の本質が出ているんじゃないか?とか
そんな風に思える作品でした
この作品だけ他の作品と明らかに毛色が違ってますけど(笑
でもこれはこれでらしくていいんじゃないでしょうか
他人の喧噪の声を聴いて動揺して涙するシーンは見ていて可哀想な、だけど分かるって気持ちもあるような
こういうシーンを成年漫画で観れる事自体が貴重だし凄く良いなあと感じれるワンシーンでした
なんかもう兄貴は多少何かを犠牲にしたとしてもこころちゃんを守って幸せにしてあげて欲しいですね
最後の兄貴に向けた素敵な笑顔にちょっと気持ち救われるような塩梅もまた良かったです
読者の反応は未知数ですが懲りずにまたこういうネガティブな漫画描いて欲しい。

勿論、行為のシーンも可愛くてグッドでしたよ。


















600円にしてはボリューミーで、かつ書店売りですから修正も少なく
またリビドーと純愛作品が半々くらいってバランスも中々良いと思います
今回、broilerさんのちょっと他とは毛色が違うキャラが後ろ向きな作品も載せてましたけど
ああいうのを普通に載せちゃうセンスも好きですし今後も作家のカラーを前面に出していって欲しいですね
それと作品のタイトルと煽りがやたら凝ってるエネルギー感も含めて好きです(笑

アンケートもお便りも出そうと思いますし、
個人的に良いメンツが揃ってると感じてるので応援していきたいですね
読者コーナーも全作品の感想を載せるなど細かい部分でポイントが高い雑誌です
4号目も楽しみにしています。ichiroさんの次回作も早く読みたいな♪