国立オリンピック記念青少年総合センター にいどんブログ

代々木の森から、本部とオリセンの取り組みを所長代理が発信します!

理事長講話3続き「教育基本法の改正と国民運動の推進」(現代の青少年の課題に関する勉強会)

2017-03-22 09:56:11 | 日記


 今月の若手勉強会「現代の青少年の課題に関する勉強会」での田中理事長講話から、今回も「教育基本法の改正と国民運動の推進」を取り上げます。

 理事長から、教育基本法の前文について、着目して欲しい点への言及もありました。特に、主語が「我々日本国民」となった点と、「我が国の未来を切り拓く」教育の基本を確立するとなった点です。

 また、従来教育の方針が規定されていた第二条は、教育の目標を規定した内容に改正し、5点にわたって書き分けられました。その中でも、第一項は、「幅広い知識と教養を身に付け、・・豊かな情操と道徳心を培う・・、健やかな身体を養うこと。」となり、いわゆる知徳体を表現しているのだそうです。第五項の「伝統と文化の尊重」と「国際社会の平和と発展に寄与する態度を養うこと」も大切な点だと言っていました。

 特に、強調されたのが、第十条「家庭教育」、第十一条「幼児期の教育」、第十二条「社会教育」、第十三条「学校、家庭及び地域住民等の相互の連携」の条文です。今回、家庭教育、家庭教育支援策の重要性とともに、幼児期の教育の重要性が新設されました。また、学校、家庭、地域の連携も、今後ますます大切になっていくものと思われます。社会教育の部分は、本改正で、個人の要望や社会の要請にこたえることが明記され、社会教育施設の文言も入っています。

 理事長は、特別委員会での質疑と答弁の資料も用意していました。理事長が、質疑の中で特に重要だとした一つ目は、太田昭宏議員の「個人」「人間」「私人」の定義を問うたものです。質疑者は、個人と言っても、私人とは違い、むしろ人間という意味合いで、人間関係や社会を意識した個人、つまり個人の尊厳として用いているのかと問いました。

 二つ目は、同じく太田議員の「伝統を継承し、新しい文化の創造を目指す」との趣旨を問うたものです。質疑者は、「伝統を文化を継承し」としなかった理由を問うています。当時の田中局長は、伝統には、風俗、習慣、芸術を指しており、伝統芸能や伝承遊びも含まれていると考えていること、新しい文化には、これまでの伝統や文化を発展させたり、他の文化を取り入れたりしながら、新しい文化として創造するとしました。

 最後に、鳩山由紀夫元議員からの「国を愛する態度」とはどういう態度か、また「国を愛する心」としなかった理由を問うたものです。鳩山元議員は、質疑の中で、愛国心を涵養する大切さを述べました。答弁に立った小泉元総理は、我が国や郷土を愛する心は、それを大切にすようという態度と一体として養われるものであり、また、我が国と郷土を愛することと、他国を尊重し、国際社会の平和と発展に寄与することとは一体として規定したとしました。

 こうしたやり取りの中で、かなり詰まった議論がされ、ようやく法律としてまとまったのです。(にいどん)
  
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春のふれあいキッズコンサート

2017-03-21 10:30:41 | 日記
 機構の教育事業部で行っている「ふれあいキッズコンサート」は、親子(幼児~小学校低学年)を対象とした事業です。「子守唄」と「音楽と絵本のおはなし会」で構成しており、0歳児から参加可能です。

 10月の同事業については、200名定員に対して、1,200名の応募があり、大盛況の事業となっています。そのため、今年度は、同事業を追加で行うこととし、昨日、オリセン国際交流棟レセプションホールで実施しました。


 午前中、会場の様子を見ておりましたが、音響関係はじめ、開場準備が急ピッチで進められていました。参加者は、靴をぬいでシートに座っていただき、くつろいだ雰囲気の中で、お聴きしてもらうようになっています。(にいどん)
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理事長講話3続き「教育基本法の改正と国民運動の推進」(現代の青少年の課題に関する勉強会)

2017-03-20 11:35:39 | 日記


 今月の若手勉強会「現代の青少年の課題に関する勉強会」での田中理事長講話から、今回も「教育基本法の改正と国民運動の推進」を取り上げます。

 平成18年12月、参議院で可決、成立した教育基本法は、同年12月22日、晴れて平成18年法律第120号として、公布、施行となりました。

 理事長は、教育基本法が目指す教育を、3つの観点で示していました。法律の趣旨を、①「豊かな人間性と創造性」を備えた人間の育成、②「公共の精神」を尊び、国家や社会の形成に主体的に参画する国民の育成、③「伝統を継承し、新しい文化の創造を目指す」日本人の育成としていました。つまり、「立派な人間」「立派な国民」「立派な日本人」としているのです。

 法律では、教育の目標を5つに分類していますが、これを、3つの観点で整理できるのは、やはり当時の担当局長ならではことだと思っています。(にいどん)
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理事長講話3続き「教育基本法の改正と国民運動の推進」(現代の青少年の課題に関する勉強会)

2017-03-19 11:22:03 | 日記


 今月の若手勉強会「現代の青少年の課題に関する勉強会」での田中理事長講話から、今回も「教育基本法の改正と国民運動の推進」を取り上げます。

 与党側の検討が終わり、政府は「教育基本法案」を平成18年4月28日に閣議決定し、第164回通常国会に提出しました。5月11日、衆議院本会議で特別委員会を設置、5月16日本会議で趣旨説明、特別委員会で提案理由説明が行われました。しかし、通常国会は、6月18日に閉会となり、法案は継続審議になってしまいました。

 議論の場は、165回臨時国会に移り、内閣も、小泉内閣から安倍内閣になりました。9月28日衆議院本会議で特別委員会を設置、11月15日、特別委員会において可決、16日衆議院本会議において可決、17日参議院本会議で特別委員会設置、趣旨説明、質疑、22日、特別委員会で提案理由説明が行われました。12月14日特別委員会において可決、15日参議院本会議いおいて可決、成立となりました。

 この間の審議時間は、衆議院でのべ104時間、参で院でのべ85時間、合わせて約190時間になったそうです。一説によると、重要法案は100時間を超えるとのことですがので、重要法案の約2倍になる計算です。当時の方々のご苦労がしのばれます。(にいどん)
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理事長講話3「教育基本法の改正と国民運動の推進」(現代の青少年の課題に関する勉強会)

2017-03-18 11:58:06 | 日記


 今月の若手勉強会「現代の青少年の課題に関する勉強会」での田中理事長講話から、今回は「教育基本法の改正と国民運動の推進」を取り上げます。

 教育基本法の改正の動きは、平成12年3月24日の「教育改革国民会議」の設置から始まりました。同年12月22日、国民会議は「教育を変える17の提案」を報告、15の具体的施策と、教育基本法の改正、教育振興基本計画の策定の必要性を提言したのです。

 これを受け、翌13年11月26日、中央教育審議会に対し、「新しい時代にふさわしい教育基本法と教育振興基本計画の在り方」が諮問され、15年3月20日、答申がまとまりました。期間中の審議は、総会15回、基本問題部会28回を数えたそうです。

 その後、検討会は、与党に移りました。平成15年5月12日、「与党教育基本法に関する協議会」が設けられ、第1回目の会合が行われました。翌月、協議会の下に「与党教育基本法に関する検討会」が置かれ、そこで精力的に議論がされました。

 田中理事長は、平成16年7月から本省の生涯学習政策局長に就任しましたが、毎週水曜日の午後に開かれていた検討会に出席して、質問に答えていたそうです。協議会の最終報告は、平成18年4月13日、この間、協議会が10回、検討会は何と70回持たれたそうです。話を聞いただけでも、その大変さが伝わってくるようでした。

 最終報告は、「教育基本法に盛り込むべき項目と内容について」とされ、官房長官に手交されました。(にいどん)

 
 
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