にいたんのリスニングルーム

リラックマ好きなベース弾き 新岡誠のブログ

『木漏れ日の家で』&『ジュリエットからの手紙』2本立て

2011年09月29日 | 映画

  キネカ大森では、この二本立てを[幸せな生・満足な死]というキャッチフレーズでくくっていました。

 

 

 

 

 

  『木漏れ日の家で』は、撮影時91歳になるダヌタ・シャフラルスカ演じるアニェラと、同居する愛犬のフィラデルフィアがスクリーンの8割以上を占めるモノクロ作品

 

 

 

  もうひとつの主役は、彼女が暮らしている家でしょうか。

  アニェラは冒頭部分で交通量の多い街にあるクリニックへ出掛ける以外、ワルシャワ郊外に建つ緑に囲まれたこの家で多くの時間を過ごし、双眼鏡で近所の様子を見ながら、愛犬フィラと雑談をして一日を過ごします。

 

  彼女のほとんどの台詞が、独り言か愛犬との会話で成り立っているせいでしょうか、映画の中ではゆっくりと時間が過ぎていきます。

 

 

  彼女は残された時間をどう過ごすか、両親が遺してくれたこの家の権利を誰に譲るかを、一人芝居で演じています。

  ボクはこの映画がどこへ向かっているのか、それに気づくまで多くの時間を割きました。

  なので、観る人によっては退屈に感じるかも知れません。

  それを感じさせないのが、古いガラス越しに撮影された二重に映るキャラクターたちや小物、そして静寂を破る突然の電話のベル。

 

  この家の権利を目論む息子、金持ちの隣人、それに対して自分の死後に家をこのままで使うという条件で孫娘に譲ろうと考えたアニェラ。

  全てに失望した彼女、結末は意外な方向で解決します。

 

 

 

 

  『ジュリエットからの手紙』は、『マンマ・ミーア!』でキュートな娘役ソフィーを演じたアマンダ・セルフライドが主演を務める。。。まてよ、マンマ~でもお母さん(メリル・ストリープ)がある意味主役だったことを考えると、ジュリエット~も、50年前にジュリエットに手紙を書いた女性クレアがある意味主役といえるかも。

 

 

 

  「ロミオとジュリエット」で有名なジュリエットの生家がイタリア・ヴェローナにあり、永遠の愛を貫いた彼女宛に、今でも年間5000通もの恋の悩みを打ち明ける手紙が届くとか。

  そんな<ジュリエット・レター>一通ずつに“ジュリエットの秘書”と呼ばれる女性たちが、全てに返信をしているそうです。

  そこへ婚約者と婚前旅行に来たソフィ(わお、ここでも彼女はソフィか~)。

  NYにイタ飯屋を開店間近な婚約者は、彼女そっちのけでチーズやワイン、食材や新しい料理に興味津々。

  暇を持て余した彼女は、ジュリエットの生家の壁に貼り付けられたジュリエット・レターを回収している女性を発見。

  後をつけて行くと、ジュリエットの秘書たちがまさに返信を書いている部屋に到着。

  時間がある彼女は、流れでその秘書をやることに(スタッフはイタリア語が堪能だけど、英語が堪能なスタッフを丁度募集中でした)。

  そんな中、イギリスに住むクレアという女性が、50年前に書いた手紙が壁から出てきて、その返信をソフィが書いたら、数日後、その手紙に感動したクレアと、それを快く思わない孫のチャーリーが来日。

  そのクレアの恋のお相手“ロレンツォ・バルトリーニ”を、今この土地にいるのか、生きているのかさえも分からず、名前だけを頼りにクレアとソフィ、チャーリーの凸凹トリオ三人で探しに行くという、終わりの見えない旅をする物語です。

  真実の相手がどの男性か、分からないところもマンマ~に似てますね

 

 

  作品終盤に登場する髭の紳士フランコ・ネロは、クレア役のヴァネッサ・レッドグレイヴと実の夫婦。

  この二人の出演しているシーンは、とてもいぃ~味出てまっせ

 

 

  作品としては、木漏れ日~⇒ジュリエット~の順に観たので、テンポよく進んだ感があります。

  中盤あたりがダブついてるので、このあたりの無駄なシーンをカットすれば、もっとテンポがよく進むかな?

  生意気言ってスイマセ~ン


東京ドームのローカルルール

2011年09月24日 | スポーツ

Rimg1205  

  1塁側3塁側のそれぞれのベンチ脇(普段はこの上にホワイトボードがあって、控え選手の名前なんか書いてあったりする)に、このような通常の野球のルール以外に、このグラウンド特有の現象に対するルールが記されています。

 

 

 

  そう言えば、かつて近鉄バファローズの主砲・ブライアントが、巨人から日本ハムファイターズに移籍した角盈男投手(巨人在籍中は、とても頼もしい左のリリーフエースでした。 この後に名リリーフ・鹿取義隆投手にその座を譲るんだよなぁ)から、天井スピーカーを直撃する一打を放ち、この特別ルールにより第一号認定ホームランとされたのを、今でも映像として覚えています 1990/6/6の出来事でした

 

  当時(ボクの記憶が正しければ)、王さんのホームラン弾道から、設計上スピーカーまで飛ばすことは不可能と予測されていたはず。

  むちゃくちゃな飛距離(推定160mとも170mとも言われています)ですねぇ。

  当時の彼がもし今打ったとしたら、今シーズンから採用の飛ばない公式球でも飛ばすんでしょうかね。

  今シーズンのおかわり君(西武)だったらどうかなぁ?

 

 

  ①番にある、外野フェンスの手すりにぶつかって跳ね返るボールも、最初のこのホームランの時には既に決まっていたのでしょうか?

  審判も想像しえなかった、今で言うところの想定外な打球が、この球場で起こった様々なシーン毎に、この球場独自のルールを作っていたのでしょうね。

 

 

 

 

 

  ところで。

  グラウンドルールの二三と、東京ドームの特別ルールの⑥⑦、同じ内容なのに何故わざわざ2度記しているのでしょう?

 

  ルールってむずかしい


湯河原そして熱海

2011年09月24日 | 日記・エッセイ・コラム

Rimg1168   前回の話題(台風の話じゃないですよ)、野球観戦の二日前に話は遡ります。

 

 

 

  熱海に新しいジャズクラブ『A』が誕生したことは、ここNLRのスケジュールを熟読なさってる方ならご存知のことと思います。

 

  その店に行く途中、知人の別荘が湯河原にありまして、そこのマンションの鍵をお借りして二泊三日、湯河原を拠点に行動しておりました。

 

 

  両日ともお天気に恵まれ、敬老の日も絡んだ三連休でしたので、ゆっくりと休養を取りつつ演奏もしてきたって感じで過ごしました。

 

  熱海へ仕事で行く午前中、独歩の湯という足湯施設で、日頃の疲れをとろう。。。と思ったのですが、そこは連休、いつもの3倍近い人出で、イモ洗い状態でした~ いや、大根洗い?!

 

 

 

 

Rimg1174   そんな連休の中日でしたが、湯河原は太平洋に注ぐ門川(今は鮎釣を楽しむ釣り人がいました)を境に、静岡県に隣接する神奈川県の最西端。

  国道135号線を西に車で15分も走れば、そこはもう熱海の温泉街。

  初めて伺うお店なので、迷子になることを見込んで出発したのですが、到着したのは予定の15分前。

  以前出演していた酔いどれ亭よりもチト近い

 

 

  (写真ないけど)店内は赤と黒を基調にした、オシャレな雰囲気。

  壁のあちらこちらに素敵なポスターや、オーナーでピアニストの西村さんがかつて愛聴していたというジャズやポップスのLPジャケットが。

  。。。ん?

  なんでこんなとこにロリー・ギャラガーのレコードが?

  聞けば、彼女は熱狂的なロリーのファンなんだそうな。

  お~、なんという偶然。

  ボクも大好きなミュージシャンのひとりで、つい先日のログにも彼のCDを買った話を載せたばかりですら~総裁

 

 

 

  ライブ開催日のみの営業だからでしょうか、最初のステージから客席はいっぱい。

  お手伝いに来ていたシンガーが飛び入りで1曲~、なんて歌う余裕もないほどオーダーも飛び交う盛況ぶりでした。

 

 

 

  全てのお客様が帰られた閉店後、普段はご自身の店でバーテンをやってるさおりさんが、大鍋でちゃんぽんを賄いとしてふるまってくださいました。

  それ以外にも、この日のメニューだったキッシュやローストビーフなど、この日のスタッフ総勢9名で囲む食事は大変美味しゅう御座いました

 

 

  (今回は日曜日の出演でしたが)基本的には土曜日にライブが組まれることが多いみたいです。

  週末に熱海にお出かけの際は、是非お立寄り下さいませ~。

  ボクがいつもいる訳じゃないけどぉ


台風が去って

2011年09月23日 | スポーツ

  先日の台風15号は、雨もそうですがとにかく風が凄かったですね

 

 

 

  その日、ボクは大久保でライブだったのですが、集合が16:30だったので、万一のことを考えて早めに出発、30分前にはお店のそばに到着していました。

  ですが、店の前は片道一車線ずつのバス通り。

  ましてや店のまん前がバス停&交差点まで10mそこそこなので、搬入のための一時停車さえも許されない空気

  仕方なく、近隣のコインパーキングに停め、集合時刻まで車内で待機、一時的に雨の弱まるスキを狙ってました。

 

  ヤバす、だんだんと強くなってきた

  土砂降りの雨の中、持っていかれそうな傘を差しつつ、コンバスと譜面を抱え店内へ。

  店前はエレベータホールになっており、バスを待つ方々が雨宿りする絶好のスペースに。

  お願い、道をあけ~てと思っていたら、若いサラリーマンがエレベータのボタンを押してくれました。

  その節はありがとうございました。

  できれば、交通が復帰するまで、お店で時間潰しませんか?。。。とは言えなかった~

 

 

  その日のライブの様子はSUITE VOICEのブログ9/22をお愉しみあれ。

 

  ではでは、(スケジュールには載せてませんが)新宿サザンタワー20Fでの演奏に行ってきます♪

 

 

               

  

Rimg1177   そう言えば、この日に予定されていた、東京ドームでの巨人対横浜戦は、安全を期して14時の段階で中止が発表されました。

 

  屋根が付いてるこの球場で中止したのは、相手チームの移動が新幹線が動かずに中止っていうのくらいしか思い出せない

  施設の問題って言うよりも、それ以外の要因で中止になるのもおかしな話で。

 

  ちなみに、このカードは10/22(土)に振替となりました

 

 

 

Rimg1198   そんな、中止になってお嘆きの貴兄にサービスカット

 

  9/19に行われた対中日戦(結果は聞かないで~)後に行われた、東京ドームの芝生で遊ぼうというイベントに参加してきた時のショットをいくつかご紹介。

 

Rimg1199   東京ドームの人工芝って、ただのグリーンの毛足だけでなく、黒いゴム状のツブツブも一緒に敷き詰めてあって、スニーカーで入場したのですが、程よくクッションが利いていて、膝に優しい印象がありました。

  限りなく天然芝に近く、管理しやすいものを求めたら、結果こうなったっていうことなんでしょうね。

 

  また、外野フェンスの高いこと。

  大人がふたりして肩車しても、やっと縁に届くかどうかという高さ。

  案の定、ジャンプしてフェンスにぶつかりながらボールをキャッチする真似をする子供(大人もいたかな?)が「危険ですのでやめてくださーい!」と怒られておりました(笑)。

 

Rimg1203   おぉ~。

  シンノスケがプロテクターとか置いていた席だ

 

  この日は、ベースランニングやブルペンカートに乗っての記念撮影とかいろいろある中、ボクは1塁側ベンチでの撮影を

 

 

  連休中に熱海へ行った帰りだったので、チト疲れた顔のにいたんでおました~おそまつ

Rimg1206


来月発売の新譜(追記アリ)

2011年09月15日 | 音楽

Teraura20yoko20moods   来月10/5に寺島レコードよりピアノトリオアルバム『TERAMURA YOKO MOODS』がリリースされます

  (録音風景の記事はコチラ

 

 

 

 

 

  メンバーは寺村容子(pf)諸田富男(ds)、そしてボクの三人。

 

 

  まったく面識のなかった3人が、縁あって出会い、こうして形に残せたのは奇跡(軌跡)です。

 

  そのキセキを是非あなたの耳で、聴いて確かめて下さい

 

  今までいくつものトリオ形態(例えばギター・フルート・ベースとか、ギター・ハーモニカ・ベース、サックス・ピアノ・ベース、果てはウクレレ・ギター・ベースやサックス・ベース・ジャンベなど)で作品を残してきましたが、いわゆる王道のピアノトリオ(ピアノ・ベース・ドラムス)でのインスト作品は初めてじゃないかな。

  ボクもまだサンプル盤聴いてないや~ 今から楽しみ

 

 

 

  ところで、ジャケット全体の赤と、ピアノに写りこんでるトマト。

  これは何を意味するんだろう?

  リコピン?(笑)

 

 

  <追記>

 

  リーダーの寺村さんから回答がございましたので、ここに紹介します。

 

  「真っ赤なのは、MEGを知る人ならある意味想像できるような寺島色ですよね。

   いろんな色があった中で、結局この色に決まったのは、なんか納得しちゃいました。

   寺島エネルギーのなせる技です。

 

   トマトは、この写真を撮ってくれたカメラマンさんの独特なアングルです。

   私、こんな風に撮ってもらった事なくて、使わせてもらった一枚です。

 

   それから(仮のタイトルだった)春の嵐は『Spring Gale』となりました。」

 

  とのこと。

 

  彼女のオリジナル曲は全て邦題が付いていましたが、寺島氏の希望(好み?!)で英題に変更になりました。

 

 

 

  【収録曲】

  1. VOLAGE ヴォラージュ
  2. DANNY BOY ダニー・ボーイ
  3. EL CANTANTE エル・カンタンテ
  4. SAILING セイリング
  5. HOMELAND ホームランド
  6. STARDUST スターダスト
  7. SPRING GALE スプリング・ゲール
  8. MOON OVER BOURBON STREET ムーン・オーバー・バーボン・ストリート
  9. CARELESS LOVE ケアレス・ラヴ
  10. DANNY BOY(SOLO VER.) ダニー・ボーイ (ソロ・バージョン)

 

  ■メンバー
  寺村 容子(p)、新岡 誠(b)、諸田 富男(ds)

  ■録音:2011年6月27日 横浜 LANDMARK STUDIO

  ■解説:寺島靖国

  ■セミダブル紙ジャケット予定