にいがたピアサポート活動日記

放送大学新潟学習センター 学習支援サークル

放送大学卒業研究(心理と教育コース)

2017-03-19 08:17:16 | 論文発表会
平成28年5月22日(日)
論文題目

「四国八十八ケ所巡礼から考察した若者自立支援の可能性-元不登校児遍路手記と筆者の若者支援調査から-」


私は放送大学で1年間、多数の「四国遍路」に関する文献調査を行っていく中で、今回研究テーマを決めるきっかけとなった『15歳のお遍路-元不登校児が歩いた四国八十八ヶ所-』の遍路手記を考察し、無事に卒業論文としてまとめることができました。この著書は、歩き遍路をする若者の心の動きを上手く表現しており、私の卒業研究において大変参考となる1冊でした。遍路手記を考察している間は、まるで“お遍路を疑似体験”しているかのようで、私の遍路体験を思い起こしながら、執筆においては悩み苦しみの連続で、一方で何か手がかりを見つけた時は喜びを感じながら、そして論文を書き終えた時は再び結願成就したかのような達成感、充実感を味わうことができました。私は4年前にお遍路へ出発し結願成就させて頂きましたが、そこで歩き遍路をする若者をよく見かけました。ここ十年の間に、お遍路を選択する若者が急増しているそうです。お礼参りへ行く高野山では、実際に不登校や引きこもりの支援活動に熱心なことから、私自身の体験も踏まえ、遍路体験を行ってもらうことが若者の自立支援に有効ではないかと考え卒業研究を試みることにしました。近年では「歩き遍路」についての心理学研究がなされるようになり、四国の人から受ける「お接待」が自己変容を促す大きな要因として明らかになっています。遍路みちを歩くことは自分との心身の限界と向き合い、見知らぬ環境の中で、お遍路さん同士の交流や温かい声かけを含むお接待を受けることで、“自分は受け入れられている”という感覚が得られます。お遍路は一種の心理療法であり、ゆっくりと素の人間として遍路を歩き、そして“自分とはどういう存在なのか”自問自答することで、遍路を歩いた後は、自分をありのまま受け入れられるようになります。お遍路が「自分探しの旅」として支持されているのも、こういった治療効果を期待しているのかもしれません。それは、本来の自分を取り戻すよい機会でもあります。

放送大学では卒業論文の提出は任意でありますが、 こういった機会に是非チャレンジしてみてはいかがでしょうか。
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