日本刀鑑賞の基礎 by ZENZAI  初心者のために

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脇差 出雲長信文久二年 Naganobu Wakizashi

2017-10-21 | 脇差
脇差 出雲長信文久二年


脇差 出雲長信文久二年

 一尺二寸強、わずかに先反りの付いた鵜首造の脇差。腰樋を掻いており、この種の脇差や短刀は操作性を追求した武器の一つであることが良く判る。地鉄は良く詰んだ小板目肌。刃文は互の目乱。淡く刃中に足が流れ込み、帽子は沸で乱れて浅く返る。長信は冬廣の名跡を継ぐも、江戸に出て長運斎綱俊に作刀を学んでいる。それゆえに備前伝を主体とした作刀だ。綱俊門流の工はいずれも斬れ味が鋭いことで良く知られている。長信もその通り、斬れ味で名を上げた。

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