日本刀鑑賞の基礎 by ZENZAI  初心者のために

日本刀の魅力を再確認・・・刀のここを楽しむ

刀 平信秀 Nobuhide Katana

2017-01-17 | 
刀 平信秀


刀 平信秀元治元年

 信秀は清麿門人中では正雄と共に最高の技術を誇った刀工。この互の目に沸筋の長く入った作風を、正雄と比較されたい。小板目鍛えの地鉄が良く詰んでおり、比較的大肌にならない。江戸時代の大坂刀工の特質が良く現れている。刃中の働きがポイント。焼刃は匂と小沸の複合で明るく冴え、刃中に広がる匂も濃密。これを分けるような金線交じりの沸筋が刃区から帽子まで連続し、帽子は火炎状に乱れて返っている。互の目は小丁子が交じって出入り複雑。江戸時代後期の、備前伝と相州伝の融合からなる出来の一例である。

コメント    この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 脇差 源正雄 Masao Wakizashi | トップ | 脇差 藤原正行 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

」カテゴリの最新記事