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のんびりおじさんの社会科見学

10月1日は中国の建国記念日、国慶節です、この時の体験から思うこと

2016-10-01 12:48:09 | 街を徘徊して


(横浜 みなとみらい)

10月1日は(故)毛沢東主席が天安門から中華人民共和国の成立を世界に宣言した日です。
国慶節として祝日になっています。今年は建国67年です。

ところで60年目の節目である国慶節の直前に、国家パレードが行われる天安門近くに泊まりました。いつもは高いホテルが格安になっていたのでラッキーと思ったからです。
その結果、渦中と言っては大袈裟ですが、国慶節の騒ぎを少し経験することになりました。

中国の面子がかかった還暦の国慶節なので厳しい警戒態勢が取られていました。
天安門の道路はバリケードのつもりでしょうか、威嚇のつもりでしょうか、
パトカーがずらりと縦列駐車、警官は1m置きに立っていました。
胸に“SWAT(特殊部隊)”と書いた黒服の兵士が、マシンガンをいつでも撃てるような恰好で持って何人も立っていました。
近くには装甲車も出ているし、道路封鎖用のX字形車止めもあるしで、
この付近だけを見ると戒厳令下のような感じでした。
軍服の女性から荷物検査を受けましたが、本のページの間に配布ビラを入れていないかまでチェックされました。

ホテルは安い代わりに警察とご一緒でした。
ホテルには場違いの愛想のない警官が各フロアー、エレベータ前に配備され、無線を持って廊下を行き来していました。
パレードが行われる道路側の窓を開けることは禁止になっていて、大統領暗殺計画の「ジャッカルの日」を思い出しました。

世界ではISのテロを警戒していますが、
中国では自国民によるテロを警戒しなければならないという現実があります。
いつでも撃ち合いが出来るという前提での警備ですので、そのようなことは考えなくて良い日本は平和だと改めて感じます。

毛沢東は念願の共産主義社会を“人民公社”という形で実現させました。
それもはるか昔のことになりました。
また、毛沢東はアメリカを帝国主義と言って非難していましたが、それも昔のことに、
今や南沙諸島の占有など、自らが“中国”帝国主義に変わってしまいました。

余談ですが心安まる?中国らしいものを。
国慶節の時に天安門前広場の横にビルが建っているように見えていましたが、
これはリアルに描かれた絵でした。
汚いところを隠すために足場を組んだパネルに描かれたもので、近くで見るまで気が付きませんでした。
こうなると一つの立派な芸術作品だと思います。
次々壊されている万里の長城もこの絵の技術によって修復されるかも(冗談)。


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