今日の一枚 FZシリーズ情報集積所

Panasonic FZ20/FZ30/FZ50/LX2/G1/GF1で撮影した写真を掲載中
by nighthead

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FZ30情報 FZ30の画質について KissDigitalNとの比較

2005年08月16日 |  ∟FZ30情報
Dcresourceで公開されたFZ30のGallaryの写真を使って、FZ30の画質について考えてみました。比較対照として、デジタル一眼レフですが同じ800万画素のカメラKissDigitalNを選んでみました。キスデジNの使用レンズはレンズキットに付いてくるCANON18-55MkII F3.5-5.6です。

同一場面で撮った以下の写真で比較してみます。
FZ30のオリジナル写真
KissDigitalN+18-55MkIIF3.5-5.6のオリジナル写真
画像が表示されない時は、FZ30KissDigitalNをクリックしてそれぞれのオリジナル写真をご覧下さい。
撮影条件はそれぞれ以下です。
FZ30・・・ISO80、F5.6、1/320秒、評価測光、38mm(35mm換算)、手ブレ補正ON
KissDigitalN・・・ISO100、F10.0、1/200秒、分割測光、38mm(35mm換算)


「ピクセル等倍での評価」
中心部のピントが合っていると思われる部分です。それぞれをピクセル等倍で切り出したものです。1番上がFZ30オリジナル、2番目はFZ30をNeatimageで自動処理したもの、3番目がキスデジのオリジナルです。ごちゃごちゃしているのでわかりにくいですが、F30オリジナルの影の部分にはノイズが乗っていますが、Neatimageによって綺麗になっています。しかし解像感は悪くはなっていません。キスデジの写真と比べてもほとんど差が無いか、かえって上回っているくらいです。大差はありません。




続いて、右上の方の陰になっている部分でFZ30のノイズが目立つ部分ですが、Neatimageによってノイズを消すと、オリジナルに比べて少し解像感が落ちます。しかし、キスデジのキットレンズは解像自体はしているようですが、周辺部の描写が甘いのか、FZ30の方があきらかにクッキリして見えます。中心部との距離の差を考えても被写界深度外とは考えられず、本来はキッチリと描写されて然るべき場所です。




最後は、遠景となる後方のビルです。FZ30オリジナルでは青空にも輝度ノイズが乗っています。キスデジは窓枠全部に色収差(色ズレ)が出ています。キスデジの方がコントラストが高い味付けのためメリハリがある印象ですが、解像感自体は大差はありません。




これらから、FZ30はISO80でも暗所には色ノイズが乗り、明るい空などにも輝度ノイズが乗っていることがわかります。と同時に、Neatimageによってノイズ除去を行った後でさえ、キスデジにも劣らない解像感を持っていること、またレンズの隅々までしっかりと描写していること、色収差もよく抑えられていることがわかります。ここで、キスデジについて補足しておきますが、キスデジの場合キットレンズが使用されているために、周辺部の描写が甘かったり、色ズレが出るなどしていますが、もっと性能の高いレンズを使えば、これよりも上回る描写が得られる可能性があります。なお、この写真の場合、FZ30のオリジナルの赤の彩度を上げ、全体のコントラストを高めると、全体の印象としてキスデジにほぼ近い印象の写真になりました。


「プリント時の評価」
以上は、パソコン上でピクセル等倍にしてみた時の評価ですが、これらをA4サイズでプリントしてみた時はどうなるかを見るために、次の4種類を実際にプリントしてみました。

FZ30オリジナル
FZ30+Neatimage
FZ30+Neatimage+レタッチ(赤の彩度上げ後、全体のコントラスト上げ)
キスデジNオリジナル

プリンターはCANONのPIXUX860iで、プリンターによる補正はなし、プリント用紙はCANONのプロフェッショナルフォトペーパーPR-101を使用しました。

まず、中心部の龍の近辺ですが屋根の部分も含めて、4種類に差はありません。

右上のFZ30のノイズが目立つ部分ですが、ノイズというよりも壁の影が微妙に表現されているように見えます。Neatiamgeでノイズ除去したものは、プリントしてみると除去前よりもやはり解像感が減少しています。しかし、その後レタッチでコントラストを高めたものは、壁に付いている飾りの解像感はFZ30オリジナルよりもむしろ高い感じです。キスデジのオリジナルはぼやっとした印象で最も解像感がありません。

遠景の青空とビルの部分ですが、FZ30オリジナルのピクセル等倍で見えていた青空の部分のザワザワとした輝度ノイズはまったくわかりません。Neatimageでノイズ除去したものと比べてもまったく差はありません。ビルの窓枠に見えていたキスデジの色収差はやはり確認できます。しかし気をつけてみるとわかる程度で、全体の印象を左右するほど目立つわけではありません。

部分的に細かくチェックしていくと、上記のような違いがわかりますが、「鑑賞できる距離」において全体を見た印象では、どれもキリっとしたシャープな印象で甲乙が付けられるほどの差はありません。また、2L版にもプリントしてみましたが、2L版ではFZ30オリジナルのノイズも、キスデジの周辺部の甘さも遠景の色収差もほとんどわかりません。

A3サイズでも評価できると良いのですが、あいにく手持ちのプリンターが対応していないので、普段からA3サイズでプリントなさる方はご自分でやってみて下さい。A4サイズでの評価では見えなかったことが見えてくるかもしれません。


「ピクセル等倍評価とプリント評価」
さて、あなたは自分で撮った写真をどのように鑑賞なさるでしょうか?

最近はピクセル等倍での画質チェックが流行しています。パソコンを持っている人なら誰でも簡単にチェックできます。それは無意味なことではありませんが、鑑賞とは違う行為です。50インチのテレビを観るときに10cmまで顔を近づけて鑑賞するでしょうか?そこまで近づくと、テレビの内容や作品そのものは音声を除いて鑑賞できなくなってしまいます。ピクセル等倍に拡大すると、おそらくほとんどの方がお持ちのパソコンのモニターでは、写真のごく一部しか表示されないと思います。全体を見ることが出来ないほど異常に拡大して見ているわけですから、些細な違いも目に付きます。ピクセル等倍で観るということはつまりそういうことなのです。ですから、デジカメの画質を評価する時は、実際の自分の鑑賞スタイルに合わせて評価してみないと、そのカメラが本当に自分が必要としている画質を得られるカメラなのかということは判断できないわけです。

普段L版や2L版にしかプリントしないのに、「周辺部の描写が甘い」とか、「色収差が出ている」とか、「暗部に色ノイズが乗っている」などと、ピクセル等倍にして評価してもあまり意味がないわけです(まったくとは言いません)。A4サイズにプリントするにしても、どれも写真全体の印象に影響を与えるほどのものではありません。目を凝らして注意深く観察して初めてわかる程度のことです。

趣味なのですから、いろいろな楽しみ方があって当然ですので、細かな画質の違いをチェックしてより良いものを探していくという楽しみ方もありだと思いますので、そういった方は、より自分に満足できるものを探していけば良いと思います。しかし、撮った写真を普通に鑑賞するということであれば、その鑑賞スタイルに対してどうなのか?という判断をしなければ、不必要に高い性能を求めることになり、結果的に高い買い物をしてしまうことになってしまいます。


「画質を構成する要素」
ここで、あえて画質では優位に立つデジタル一眼レフを比較対照に取り上げたのは、どちらが優れているかという優劣を付けるためではなく、画質はいろいろな要素によって成り立っているのだということを理解して欲しかったからです。

カメラが高画素化されるにつれ、1画素辺りの受光面積が小さくなり、ノイズが多くなったりダイナミックレンジが狭くなったりという弊害も指摘されています。そしてノイズが増えたか増えなかったかに注目が集まり、まるでノイズの多い少ないだけが画質を決定する唯一の基準であるかのように勘違いしてしまっている見解も見受けられます。

ここでご覧頂いたように、A4プリントですとFZ30のISO80のノイズはわからなくなりますが、キスデジの周辺部の描写の甘さや色収差は確認することができます。2L版ならどれもまったくわからなくなります。画質というのは鑑賞サイズとの関係において語られるべき相対的なものであり、またノイズだけが画質を決定するものではないことがお分かりいただけると思います。

もちろん当然のことながら、FZ30のISO感度を上げていくとプリントサイズとの関係において見過ごせないほど画質が劣化する限界点(人によって差はありますが)というものがありますし、その限界点が一眼レフよりも低いことも事実です。しかし、幸いなことにFZ30には強力な手ブレ補正が付いており、多くの場面でISO感度を上げる必要性がなく、画質の良いところで写真が撮れるということも事実です。

補足
今回は、Dcresourceというサイトに掲載された1つのサンプルだけを取り上げて、評価したわけですが、シチュエーションが違えば、また違う評価になると思います。あくまでも1つの場面における、しかも主観的な評価だということをご理解下さい。また、画質を構成する要素は、ここで取り上げたノイズや色収差や解像感以外にも、色合いやコントラスト、ホワイトバランスの精度、階調表現、形状収差、フレアやゴーストの出やすさなど、いろいろな要素があり、上で評価してきた内容も画質の一部だけを取り上げているに過ぎません。

ですから、本当に自分に必要十分な画質を評価するためには、いろいろなシチュエーションのサンプルをご自身の鑑賞スタイルに合わせて、ご自身の目で主観的に評価なさる事が大事だと思います。FZ30の画質を評価していただくための参考にしていただければ幸いです。


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2 コメント

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はじめまして (Bayside)
2005-08-20 05:28:41
比較検証お疲れ様です。

ちょっと気になったので書き込みさせていただきます。



KissDigital N との解像度比較でFZ30の方がきりっと解像

しているとの事ですが、私の目にはどう見てもKissD方が解像しているように見えます。

FZ30の方はシャープネスを強くかけているので一見きりっと見えますが

細部がつぶれているんじゃないでしょうか?



画像右上の切り出しで見てみると、窓の上のパイプ状の物に2本横線が入っているようですが

FZ30の方は1本はほとんどつぶれてますがKissDの方は

2本ちゃんと写ってますね。

また、壁に走る横線も、FZ30の方は細部がつぶれて1本の線に見えますが、

KissDの方は細部まで描写しているのでちゃんと立体的に見えます。

オリジナル画像をダウンロードして見てみても、FZ30は線が太く、KissDの方が繊細な描写に見えます。

もっともKissDの方のレンズもあまりほめられたものじゃなく、確かに

周辺は流れているようですが…



あ、私、カメラ歴2年未満の初心者ですので、もし間違ったこと言ってたらごめんなさいです。

Unknown (nighthead)
2005-08-20 17:51:17
Baysideさん、ご指摘ありがとうございます。



ご指摘の部分はおっしゃるとおりだと思いましたので、記述を改めさせていただきました。ありがとうございます。



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