発売日からちょっと間が空いてしまったが、ようやく狼と香辛料第12巻を読むことができた。
本巻は、北方の地図を手に入れるために、
北方に詳しいという銀細工師に協力して、とある鄙びた農村へロレンス一行が調査にいくという話。
ウルー・ミュラーやヴィノ達農村の面々の描写については、あいかわらずの魅力。
ロレンス達が来たおかげで作業から解放されたヴィノなどは、
普段の労働のきつさや、にもかかわらず陽気さを保つ農民のたくましさなどが表れているように思われる。
賢羊(?)のハスキンズさんから紹介された絵画商ユーグも、いかにもな商人らしさ。
人ならぬ身ではあるけれども、極めて人間くさいキャラクターではないだろうか。
多くの商人が出てくるこのシリーズの中でも、上位に入るキャラクターかもしれない。
ただ、肝心の銀細工師フラン・ヴォネリの設定は、ややしっくり来ない気がする。
個人的には、魔女といわれる老婆と騎士団長、従軍し続けた老婆(←フランの代わり)の話にしてもよかった。
まぁ、ただでさえ今回は薄味だと言われているので、そんなことをすると地味すぎるのかも知れない。
ともあれ、本巻はこれから向かうクライマックスの前の一休みといったところではないだろうか。
執筆ペースも危うさはないし、次巻以降が楽しみである。
***
気になる小ネタとしては、42頁あたりで書かれている絵画の値段の話。
大きさで値段がきまるというのは、たしかに有りそうな話に思える。
少し調べてみたくなった。
手回しの石臼の話は、「これは…」と思っていたらやはり領主のバナリテの話につがった。
「中世ヨーロッパを生きる」を買ってみた
あとは、「奇跡」に対してかなり冷静で客観的な農民達とか。
商人のロレンスが合理的なのは分かるが……。
まぁ、案外そういうものなのかも知れませんね。
<<前:「狼と香辛料」第11巻読了 狼と香辛料13巻読了:次>>
本巻は、北方の地図を手に入れるために、
北方に詳しいという銀細工師に協力して、とある鄙びた農村へロレンス一行が調査にいくという話。
ウルー・ミュラーやヴィノ達農村の面々の描写については、あいかわらずの魅力。
ロレンス達が来たおかげで作業から解放されたヴィノなどは、
普段の労働のきつさや、にもかかわらず陽気さを保つ農民のたくましさなどが表れているように思われる。
賢羊(?)のハスキンズさんから紹介された絵画商ユーグも、いかにもな商人らしさ。
人ならぬ身ではあるけれども、極めて人間くさいキャラクターではないだろうか。
多くの商人が出てくるこのシリーズの中でも、上位に入るキャラクターかもしれない。
ただ、肝心の銀細工師フラン・ヴォネリの設定は、ややしっくり来ない気がする。
個人的には、魔女といわれる老婆と騎士団長、従軍し続けた老婆(←フランの代わり)の話にしてもよかった。
まぁ、ただでさえ今回は薄味だと言われているので、そんなことをすると地味すぎるのかも知れない。
ともあれ、本巻はこれから向かうクライマックスの前の一休みといったところではないだろうか。
執筆ペースも危うさはないし、次巻以降が楽しみである。
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気になる小ネタとしては、42頁あたりで書かれている絵画の値段の話。
大きさで値段がきまるというのは、たしかに有りそうな話に思える。
少し調べてみたくなった。
手回しの石臼の話は、「これは…」と思っていたらやはり領主のバナリテの話につがった。
「中世ヨーロッパを生きる」を買ってみた
あとは、「奇跡」に対してかなり冷静で客観的な農民達とか。
商人のロレンスが合理的なのは分かるが……。
まぁ、案外そういうものなのかも知れませんね。
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