日曜絵かきの散歩道 “doucement,doucement”

日曜絵かきは楽しくて孤独 青空に誘われてつい散歩に
“ドゥスモン、ドゥスモン(ゆっくり、ゆっくり)”

グラント船長の子供たち 読了

2017年10月16日 | 
『グラント船長の子供たち』を読み終えた



そう
まだ読んでたんである
いったん返してまた借りたりしながら



『グラント船長の子供たち』(1868)と
『海底二万里』(1870)の続きの物語が
『神秘の島』(1875)に出てくる

『グラント船長の子供たち』には
我らがヒーロー
ネモ船長はまったく登場しない



ヒーローは
ロード・グレナヴァンであり
マクナブズ少佐であり
地理学者パガネルであり
ジョン・マングルズ船長であり
ロバート・グラント少年でもある



そこへレディ・ヘレナと
メァリ・グラントも加わり
道中出会う人々
出くわす輩を加えると
3作品の中で一番登場人物が多くにぎやかだ



最初は堅い感じがして読みにくかった文章も
後半へ行くほど気にならなくなり
(もしかすると訳者のほうでもだんだんくだけていったのかも)
最後は文章から目が離せなくなった



遭難したグラント船長を
無事見つけだすことができるのか
(この答は『神秘の島』で知ってるけど)

英語 フランス語 ドイツ語で書かれたSOSの文書

海水に浸かって一部の文字が欠落し
グレナヴァンと仲間たちが
何度も新しい解釈を試みる文書が
本当は何と書かれているのか



それにしても
ジュール・ヴェルヌの
並々ならぬ海洋学や地理学の知識には
感心させられる

過酷なサバイバル生活には付き物の
仲間割れがないのも
安心して読めてよかった
互いを思う心と忠誠心にあふれてる

ただし
物語最終盤に原住民の食人習慣について
これでもかというくらい書かれているので
要注意
何の肉であれしばらく肉は食べたくない
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