日伊文化交流会

サークル「日伊文化交流会」は板橋区で生まれ、東都生協登録サークルとしてイタリア好きの人たちが集まり楽しく活動しています

テアトロ・パトロジコの「王女メディア」を見に行ってきました(2017.9.29)@イタリア文化会館

2017年10月21日 | イタリアの歌・音楽
テアトロ・パトロジコの「王女メディア」を見に行ってきました(2017.9.29)@イタリア文化会館



この「テアトロ・パトロジコ」は 演出家ダリオ・ダンブローズィが 障がい者とともに創り上げる舞台で 会場には各地からさまざまなNPOや団体の方々も見えられていたようです
また 手話(通訳の他に手話まで!すばらしいです)に 日本語字幕もつきました 

挨拶では 障がいは欠点ではなく 大人しく仕向けるのではなく 演劇を通じて自己表現の場を与えることで精神状態が改善されること 夜よく眠れるようになった ふつうに呼吸をすることができるようになった との両親からの感謝の言葉

そして 自分と類似点のある役と向き合い 激しさ 不安 恐怖を使いコントロールする こうして社会と向き合い 自分を大切にしてゆくのだと
障がいはずっとあるけれど それは力となり 誇りとなり まわりも元気になり よりよい社会の出発点となるのだと...
音楽 絵 そして演劇と それぞれに自己表現の場があることを そしてそういった自己表現の場を与えることの大切さを 熱意をもって語ってくださったのです 心に響きました

この舞台は彼らにとってセラピーとしての意味をもつだけではなく 彼らが磨き上げた表現力を披露する場となっているのです


ギリシャ悲劇「王女メディア」は 昔 道成寺で平幹次郎が演じたのを見て以来ですが...あの強烈な復讐劇のストーリーは 何十年たっても忘れられません
コルキス王女メディアの晩年のコリントスでの逸話で 夫イアソンの不貞に怒り おそろしい復讐を果たして去っていく話です

最初に舞台に現れた 象徴的な役割をもつ役者(舞台の最初ってとてもインパクトがあり 大切ですよね) そして王女メディアを取り巻く三人の従者たちが 舞台のうしろから現れ 私たちの座る観客席を迫力ある演技でもってゆっくりと降りてゆき やがてステージに上がるという演出...

イタリア語の他に古代ギリシャ語も使われており その古代ギリシャ語の時にのみ ライブ音楽が奏でられるという演出で 古い時代の言葉によって醸し出される雰囲気を さらに豊かなものにしているとのこと

ほんとうにすごい迫力でした そして舞台のあとの鳴りやまぬ拍手に じつに嬉しそうに答える彼ら いつまでも手をふってくれて... そのあとホワイエで 支援のために販売していたTシャツ(黒地に顔と言葉入り)や 赤い帽子(写真)も 人だかりができていて皆さん買っていかれました

最後に 大使の挨拶があった中で 皆さん朝食をローマの決まったBarで取ったお仲間であり この日もイタリア文化会館のすぐそばの角にあるお店で カプチーノを飲んできたとのこと ← ここは生徒さんもよく利用するのです♡


アンブロージ氏は元俳優で 「パッション」(メル・ギブソン監督)にも出演されたそうですが 私は彼の熱(パッション)のこもった挨拶を聞いているうちに イタリア映画「やればできるさ(Si può fare)」(イタリアではバザリア法により精神病院が廃止された)のネッロ氏を思い浮かべました いえもっとエネルギッシュで慈愛に満ちて...役者の一人が終了後に拍手で紹介された時に 彼にしっかり抱きついてしまったくらい すっごく慕われてて!!

35年間
のこの活動を経て 大学での初の障がい者の演劇コースができ その生徒さんもこの日演じたと紹介されました

ちなみにダンブローズィ氏は国連総会でも先日講演し またテアトロ・パトロジコの公演も予定されているとのこと すごいですね

王女メディアのストーリーは こちら

 ← 公演終了後のステージ


テアトロ・パトロジコ
は こちら


L’ Associazione del Teatro Patologico nasce nel 1992 diretta dal fondatore e ideatore Dario D’Ambrosi.

創設者であり発案者であるダリオ・ダンブローズィ氏により指導されるテアトロ・パトロジコ(patologico=病理学の)協会は 1992年に生まれた 

Dallo stesso anno comincia un lavoro unico ed universale: quello di trovare un contatto tra il teatro e le gravi malattie mentali.

同年より唯一かつ普遍的な仕事が始まる: 演劇と 重度のメンタルの病気との接点を見つけるという仕事が

Dal 2009 il Teatro Patologico ha il suo teatro stabile in via Cassia 472 a Roma, dove apre la Prima Scuola Europea di Formazione Teatrale per ragazzi disabili psichici.

2009年よりテアトロ・パトロジコは ローマにおいて常設の劇場を持ち そこにはヨーロッパで初の精神的障がいを持つ少年たちのための 演劇教育の学校が開かれた


開催のお知らせは こちら




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