日伊文化交流会

サークル「日伊文化交流会」は板橋区で生まれ、東都生協登録サークルとしてイタリア好きの人たちが集まり楽しく活動しています

イタリアブックフェアに行き「著者による本の紹介」を4名すべて聞き「本気で学ぶ中・上級イタリア語」をとうとう買いました(2017.4.1)@イタリア文化会館

2017年04月04日 | イタリアの本・絵本・雑誌
イタリアブックフェアに行き「著者による本の紹介」を4名すべて聞き「本気で学ぶ中・上級イタリア語」をとうとう買いました(2017.4.1)@イタリア文化会館


イタリアブックフェア2回目の今日4月1日(土)は 著者による本の紹介があるというので4回全部聞き 「本気で学ぶ中・上級イタリア語」をとうとう買いました!

この「著者による本の紹介」は フェア開始後にお知らせがFacebookに載るため すかさずチェックして行ってきました♪ ← だいたい週末なので空けておくとよいかも(^_-)-☆


1.「危機と都市 Along the water」
 



日本とイタリアの 洪水等の災害による都市の再生の歴史について 様々な都市を例に研究をまとめた国際論集の 著者スカローニ氏による本の紹介でした 「日本とイタリアの災害の歴史を比較都市的観点から捉えた本」とのこと

本は 時間 領域 文化の 3つの章からなります

まず 第1部「時間――危機の都市史」の 「ローマの都市構造 都市発展要因としての洪水」では ローマのテヴェレ川の氾濫の歴史と その度に歴史が垂直に積み上がってきたこと 「平安京・京都と危機」では 京都は火事で変わってきた(応仁の乱などですね)という歴史 「ミラノと水 古代都市システムの危機/ ミラノの運河による水と街の関係について」では ここ数年ミラノでは古い運河をどう再利用するかという問題が持ち上がっており この本がその解決にも貢献するとのこと

第2部「領域――危機と居住」
は 「貞観地震・津波に学ぶ 陸奥国はいかに復興を遂げたか」では 貞観地震(869年)と津波が まさに2011年の東日本大震災と同じ場所で起きた なので歴史のみならず今の復興のためにも示唆に富む内容とのこと 

そして「都市社会と自然災害 中世および近代初期のトスカーナにおける河川氾濫 フィレンツェのアルノ川が 街とテリトリーをどう変えたか」 これはフィレンツェでも度々洪水がありましたね(映画で見たことがあります)  「氾濫原・湿地・砂洲上の集落 16~19世紀新潟の蒲原平野」は新潟の古い文献調査とのこと

第3部「文化――共存と再生」の「ナポリ、永遠に再生しつづける都市」では ナポリという複雑な街を挙げ 火山 地下空間等 こんなにも複雑で困難な都市だからこそ ナポリの文化が作られてきたのだということ 
11世紀から19世紀における北イタリア平野の河川システムと都市・農村の生活」では 水をどう使用するかについてのコモンカルチャーについて

誕生から19世紀までのパドヴァ水系における危機」では パドヴァでの 自然の川と人工的な運河の比較や ヴェニスとパドヴァでの水をめぐる争いについて 
アジアの水都 災害と信仰・身体性・統治」では アジアの国々も含めて 水に対しての似たような対策の歴史について 国際的比較研究が紹介されました 
このような各章ごとの内容紹介でした 貴重な専門書ですね


危機と都市」は こちら


     *     *      *

 
2.「トルナトーレ監督の映画とイタリア郷土料理




トルナトーレ監督の新作(11作目)「ある天文学者の恋文」の小説は イタリア映画界の巨匠が新作を自ら小説化したもので 訳者の中村弘子氏による本と映画の紹介でした

恋人の天文学者エドの死後次々に届く「恋文」 二人の思い出の地へとゆくエイミーが訪れたレストランでは 亡くなった恋人がすべてをあらかじめしつらえていた これは オルタ湖に浮かぶ小さな美しい島 サンジュリオ島でロケが行われました 

ジュゼッペ・トルナトーレ(Giuseppe Tornatore)監督はシチリアのパレルモ県 バゲリーア(イタリア語: Bagheria シチリア語: Baarìa)出身で 少年の頃知人からカメラを借りて映像の世界に入り 19才でデビュー 27才までシチリアに住んでいました 
初監督作品は「パレルモの100日(100giorni a Palermo)」(1984年)で ダッラ・キエーザ将軍(赤い旅団を撲滅させた)がパレルモの知事として赴任した82年を舞台に描かれており 当時新婚だった監督の妻が路上でマフィアに撃たれたことをモチーフにしています 

次の作品「教授と呼ばれた男 Il camorrista (1986)」はナポリが舞台で カモッラができた過程を描いています 刑務所の中から出所した部下を操るボスとなっていった男が主人公で この次の作品「ニュー・シネマ・パラダイス Nuovo Cinema Paradiso(1988)」で監督は世界的に有名になりましたが 監督のベースはドキュメンタリーです

この映画の中ではテーブルに乗ったレモンが描かれており シチリアを出ていった映画監督トトの老いた母が 親友アルフレッドの死を告げる電話をするシーンでも机の上にレモンが そして子供のトトがアルフレッドからくすねたフィルムの切れ端を見るテーブルの上にもやはりレモンが置かれています シチリアの象徴のレモンが...これは定点観測として使われているわけです

またサボテンの葉を切ってサラダを乗せて恋人に食べさせるシーン シチリアではサボテンの実も食べるそうで フルッタ・ディ・マルトラーナ/frutta di martornanaというアーモンドの粉でできたサボテンの実の形のドルチェ(マルチパンのようなもの)もあります サボテンの実がない時期にできたドルチェだそうです

次の「みんな元気/Stanno tutti bene」(1990)はマストロヤンニ演じる老父が 外で暮らす5人の子どもたちを訪ねて 思うようにゆかなかった現実を知るのですが トマトソースのパスタを食べるフォークが 息子の悲しい知らせを聞いてとたんに動きが止まり 皿の中で父の悲しみを表すかのように鈍く動くのです...

題名のない子守歌/La Sconosciuta」(2006)は ウクライナの女がある目的のため 家政婦としてある裕福な家庭に入り込む面接で ウクライナ人がなぜかイタリア料理が得意だと女主人が不思議に思うシーン そしてどんでん返しのラストが... 色々また映画が見たくなりました♪ 

もう一冊「イタリア郷土料理 美味紀行」は それぞれの街で特徴的な仕事をしているイタリア人の食べてきたものをインタビューしています 
小説家 デザイナー 印刷職人 トマト生産者 操り人形師 美術館館長など さまざまな職業の人々が語る「最愛のひと皿」の物語...

さいごに トルナトーレ監督は スタンダールの言葉「故郷を語らずに世界は語れない」を銘とし その言葉通りに「シチリア!シチリア!」を作ったのですよね...

ある天文学者の恋文」は こちら


イタリア郷土料理 美味紀行」は こちら

 *     *      *

3. 「本気で学ぶイタリア語 MP3 CD-ROM付き (Basic Language Learning)(2016)




大阪の日伊学院で教えていらっしゃる本田孝昭先生の2冊目の文法解説書です 

本気で学ぶ中・上級イタリア語 CD BOOK」(2015)が先に出版され 今回は初級編が出ました その出版のいきさつや 本田先生がお仕事のかたわら なぜイタリア語を学び 教えるようになったのか等 興味深いお話を伺いました

実はこの本は日伊学院に置いてあったのですが 伊検過去問を15冊やって2級も取ったので買ってなかったんです... あと3年くらい早く出会っていればもぉ 吸い寄せられるように買ってただろうな~と思っておりました(;'∀')

しかし著者のお話を直接聞き「語学は毎日桶で水を汲む作業をコツコツ続けるようなもの その水がこぼれたり蒸発したりするので続けないとダメ」という部分で10年学んだ私は身につまされてしまい 最前列で思わず泣き笑い...(;_:) 
そこでやはり買うべき!!とフェア会場にいったん戻り 著者の本多先生(数名の行列ができていた!)にサインをしていただいたのでした~ 

目的意識があるなしで 結果は大きく違う」 独学でイタリア語を学ばれ 通訳案内士の国家試験に合格され 今はイタリア語を教えていらっしゃる先生の言葉は説得力のあるものでした
途中でブランクをあけてはダメ もったいない 一気にやるべし!」 そう せっかく沸かしたお湯がさめちゃったら もったいないよね~ 

私も留学なしで2級まで取ったので サインをいただきながら試験のことなど色々とご指導いただきました (長くやっていると明確な目的を失いがちで...)

中上級の本は多くは売れないためあちこち断られたが 最後に「ベレ出版」に持ち込みをして 縁あって出版が決まったお話も伺いました ここは私が大好きで講座まで取った 白崎・関口両先生の「名作短編で学ぶイタリア語」を2014年に出してくださった出版社です

この本はそして「他の本には書いてないことが書いてある」つまり独学書で丁寧な文法説明が書かれているのです

文法をあとまわしにしない!」喋りたかったらまず文法!土台がなければ家は建たない また「覚える」習慣が大事との言葉 

ちなみに「結果が確実に得られる学習の仕方」は:

1. 目標を立てる 2.おっくうがらず根本を理解する 3. 地道な文法学習 4. 理解してしみ込ませたものは消えない 5. 単語帳(美しく作るのを目的としない) 6. 辞書を引く習慣づけ 紙の辞書がよい(一覧性がある) 7.食わず嫌いの学習はダメ また 自分の力量を過大評価する人が多い 等...

この本は大学のテキストとしても使われることになり 私もまた頑張らないと!!
ちなみに伊文和訳については 「文法がきちっとわかってる人の書いた日本語は こなれた意訳」とのこと 

本気で学ぶイタリア語」は こちら
 ← すべての文法が載っているのではなく 初歩~伊検3級~準2級までくらい?

私が買った方の「本気で学ぶ中・上級イタリア語」は こちら
← 文法が網羅してありずっと上の級まで使えそう♪
 
    *     *      *

4. 「イタリアオペラガイド」(2017)



最後は「イタリアオペラガイド」の著者である音楽評論家の河野典子氏の 今までお会いしたことのある有名なオペラ歌手や指揮者たちとのとても豪快なエピソードをたっぷりと聞いてきました!! これはすごい迫力でして 通訳の並々ならぬ苦労もわかり また仕事でオペラを聞く時と オフで楽しく聞く時との違いもよくわかりました   
ちなみに オペラを聞きに行く前の予習としては 字幕つきのDVDがよいそうです 

当日オペラが始まってから ずうっと字幕ばかり見ていたのでは せっかくのオペラがもったいない... なので字幕つきのDVDで予習すれば その分舞台に目がいくのですね♪

そして オペラ会場で開演中に「飴の包み紙を開ける音」は 何列目のどこでカサカサやっているかまできっちりとわかるそうです ハイ... ← いっそ 開ける時に音がしない飴の包み紙を発売したらいいんじゃないかと思ってしまった(笑) どんなに小さな音でも目立つのですよね...

仕事で世界的に有名なオペラ歌手の方たちにお会いできるなんてスゴイなぁ~ と感じ入りました ぶ厚い一冊ですが 「オペラを聞きに行く前に読んで行けば オペラが10倍楽しくなる」という一冊で58作品が網羅されています(^_-)-☆

イタリアオペラガイド」は こちら


そろそろ桜も咲きかけてきて 人が増えてきましたね~ 次は「明治期のイタリア留学 文化受容と語学習得」(4/6)に行きます!(^^)!

また 二日目に行った時に買った2冊の本(イタリアの協同組合とか生協について詳しく書かれた本)をせっせと読み進んでいます♪ このくらい深くイタリアの特定のテーマに切り込んだ本に出合えてよかった!! 気が抜けないうちに一気に読みたい!(^^)!

 
開催のお知らせは こちら

イタリアブックフェア(4月9日まで)は こちら



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