日伊文化交流会

サークル「日伊文化交流会」は板橋区で生まれ、元東都生協登録サークルとしてイタリア好きの人たちが集まり楽しく活動しています

「祝 世界遺産登録 沖ノ島 神宿る海の正倉院」藤原新也写真展に行ってきました(2017.7.21)@日本橋高島屋←8.1(火)まで

2017年07月25日 | 各国の世界遺産・せかけん
「祝 世界遺産登録 沖ノ島  神宿る海の正倉院」藤原新也写真展に行ってきました(2017.7.21)@日本橋高島屋←8.1(火)まで


沖ノ島の知られざる島の姿と 国宝の数々を写真で展示 
神宿る海の正倉院 沖ノ島」の写真展を見てきました

カメラマン藤原新也氏は 沖ノ島が世界遺産に登録となった2017年7月9日(日)朝のNHKニュースで紹介されていたのを見たので覚えていたのです

沖ノ島の三の鳥居を過ぎると まるで結界に入ったかのように突然空気が変わる 静寂になり 風がやみ 海の音も聞こえなくなる
それはまるで 地球が誕生した時の 原初の「肺内空気」の一部が その沖津宮の盆地のくぼみに残っているかのようであったと...
そんな「空気」を感じたのは カメラマン人生で 今回が初めてだったと...

 ← 三の鳥居

わずか15分だけ禁足の森に光が入り写真を撮った 古代の人間世界にはこのような「禁忌の時空」がある 

← 沖津宮

五号遺跡は古代祭祀を行っていた巨岩があり 田心姫神(たごりひめのかみ)が祀られている

かつては数年に一度は飢饉があり人々が死ぬ時代だった そのため 海の安全よりは いかに食ってゆくかが祭祀の歴史であったと藤原氏
 
氏からのビデオメッセージは印象深かった 「人間はいまや全能を獲得したかのようだ ウランのような触れてはいけないものを取り出し パンドラの箱を開け 今や滅びの世界に差しかかっている 
古代の人は 感覚で 触れてはならないものを知っていた 禁忌の場所を設定した

沖ノ島は 時間と空間を一切外に出さない場所であり 情報化してはならないもの(個人のプライバシーや内なる思い)までもネットで瞬時に外にさらす今の社会に対峙しているかのようだ 
沖ノ島は 「禁忌の思想」を取り戻すため 現代社会と対峙し 示唆しているのだ」と...

また今回は 沖ノ島に祀られる田心姫神をビジュアル化する試みをしたという 

苔むした渡り石 参道 宝物の数々 命がけで撮った荒れた海の写真等... 沖ノ島は断崖絶壁で 海も荒れていることが多いという 

写真展: 2017年7月19日(木)~8月1日(火) 於 日本橋高島屋8階

詳しくは こちら


沖ノ島についてイタリア語で話す」は こちら






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