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今年初めまで、韓国政府の公式見解は、THAAD配備に関する「要請も、協議も、決定もなかった」

2016-10-01 | 動き出した「戦争法」
5カ月で「拙速決定」した敷地、1カ月間で再検討し変更

登録 : 2016.10.01 00:09 修正 : 2016.10.01 07:22


THAAD配備地選定めぐる混乱
「第3の候補地検討あり得ない」と言っていた国防部 
朴大統領の指示で「最適地」を変更


国防部がロッテのゴルフ場にTHAADを配備すると発表した今月30日夜、雨の中、慶尚北道金泉駅広場に1000人以上の金泉市民たちが集まって政府を糾弾している=星州/キム・イルウ記者//ハンギョレ新聞社
 THAAD(高高度防衛ミサイル)配備の「最適地」が変更された。米軍側がTHAAD配備の必要性を初めて提起した2014年6月以降、3年ぶりに慶尚北道星州(ソンジュ)への配備が決まってから、79日ぶりにTHAADの敷地が変わったのだ。

 政府は、THAAD配備と関連し、最初から最後まで混乱を招いた。米国の要求に振り回されたためとみられる。THAAD配備の必要性については、2014年6月、カーティス・スカパロッティ当時韓米連合司令官が初めて言及した。しかし、今年初めまで、韓国政府の公式見解は、THAAD配備に関する「要請も、協議も、決定もなかった」という「3ノー(No)」だった。

 THAAD配備に向けた動きが加速化したのは、朴槿恵(パク・クネ)大統領の発言の後からだった。今年初め、北朝鮮の4回目の核実験から1週間後の1月13日、朴大統領は年頭記者会見で「THAAD配備の検討」を公式に取り上げた。 韓米両国の「在韓米軍のTHAAD配備に向けた公式協議」も、北朝鮮のロケット発射当日の2月7日から始まった。

 しかし、今年7月、政府がTHAAD配備地域として慶尚北道星州郡星山砲隊を発表するまで、協議を始めてから5カ月で決定されると思った人はいなかった。早くても今年10月に開かれる米年次安保協議(SCM)で決定されるだろうというのが、大方の予想だった。

 あまりにも電撃的だった決定は、結局、変更された。激しい反対世論にもかかわらず、「第3の候補地の検討はあり得ない」との国防部の方針は、やはり8月4日、朴大統領が「星州郡の推薦地域」に対する綿密な検討を指示したことで、覆された。韓米共同実務団は、5カ月間にわたる検討を経て決定したTHAAD配備地を、1カ月間の再検討を通じてロッテグループ所有の「星州スカイヒル・ゴルフ場」に替えた。

金ジンチョル記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )


新たなTHAAD配備先 インフラと安全性が決め手=韓国
2016/09/30 19:17


【ソウル聯合ニュース】米国の最新鋭地上配備型迎撃システム「高高度防衛ミサイル(THAAD、サード)」の韓国配備をめぐり、韓国国防部は30日、新たに配備候補地を検討した結果、南部・慶尚北道星州郡にあるゴルフ場「ロッテスカイヒル星州カントリークラブ」が最適との結論を出し、関係自治体と国会に説明した。


THAADの配備先に決まった星州郡内のゴルフ場(資料写真)=(聯合ニュース)

 韓米両国は7月にTHAADの配備予定地を星山砲兵部隊と発表した。しかし、地元住民らがレーダーの電磁波による健康被害問題などを取り上げて強く反発したため、星州郡が郡内の別の場所に変更するよう要請。韓米の共同実務団が先月末から新たな候補地3カ所の評価作業を進め、同ゴルフ場が最適との結論を出した。

 韓米両軍の実務者と6人の民間専門家による評価で、星山砲兵部隊よりも同ゴルフ場がTHAADの配備に適しているとの結論が出たという。

 星州郡が提案した新たな候補地3カ所のうち、同ゴルフ場を除いた2カ所は進入路などが整備されていないことに加え、地形の形状のためにTHAADを配備する敷地を整える工事だけで2年から3年かかると予想され、国防部は適切な場所ではないと判断していた。

 一方、同ゴルフ場は国防部が提示した敷地選定のための6種類の基準をほとんど満たした。6種類の基準は▼作戦の運用性▼住民・装備・飛行の安全▼インフラ施設の運用▼セキュリティー▼必要な工事の期間と費用▼配備のための準備期間――。

 同ゴルフ場は進入路が整備され、電気や水道といったインフラも整っており、星山砲台部隊よりも敷地面積が広く、レーダーと砲台を設置しやすい。また海抜680メートル地点にあり、星山砲兵部隊(同383メートル)より高い場所にあることに加え、同砲兵部隊に比べると周りに民家が少なく、レーダーの電磁波による健康被害の懸念がないと軍当局は説明した。

 ただ、同ゴルフ場は私有地であり、買収するためには1000億ウォン(約92億円)以上の費用がかかるため、国防部は京畿道などにある軍所有地と同ゴルフ場の土地を交換するなどして予算削減を図る案を積極的に検討するとみられる。

 一方、国防部が星山砲台部隊にTHAADを配備すると発表してから79日で決定を覆したのは、軍が慎重に選定しなかったためであり、そのために混乱が深まったとの批判も出ている。重要な安全保障政策に基づく決定をひっくり返したのは、政府の政策の透明性と信頼性を低下させる行為とも指摘される。

 そのため責任の所在を明らかにする必要があるとの指摘も出ているが、国防部の関係者は「当初、軍は費用や所要期間などを勘案し、国有地だけを対象に敷地を選定していたため、星州のゴルフ場について考えていなかった」などと説明している。

yugiri@yna.co.kr
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