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研究者に対し、ねつ造といわれることがどれだけ当人の名誉と人格を傷つけるものなのかをしっかりと理解!

2016-12-10 | 日本政府の常識は国民の非常識

吉見裁判/高裁判決言い渡し迫る

“研究者の名誉守る判決を”          朝鮮新報より

日本軍「慰安婦」問題研究の第一人者である中央大学の吉見義明教授が、2013年7月26日に日本維新の会(当時)の桜内文城衆議院議員(当時)を名誉棄損で訴えた裁判の控訴審判決が12月15日、15時から、東京高裁101号法廷で言い渡される。

9月6日に東京高裁で行われた第2回口頭弁論後の報告集会で発言する吉見義明教授。(右)

9月6日に東京高裁で行われた第2回口頭弁論後の報告集会で発言する吉見義明教授。(右)

発端は2013年5月13日に橋下徹前大阪市長が記者団に対し、「あれだけ銃弾の雨嵐の如く飛び交う中で命かけてそこを走っていくときに、そりゃ精神的に高ぶっている集団、やっぱりどこかで休息じゃないけども、そういうことをさせてあげたいと思ったら、慰安婦制度ってのは必要だということは誰だってわかるわけです」と発言したことだ。この発言に対し、国内外から批判を浴びた橋下前市長は同月27日に日本外国特派員協会で記者会見を行い、その際に同席した桜内氏が次のような発言をした。

「1点だけ、先ほどの、最初の司会者の紹介の点について少しコメントいたします。橋下市長を紹介するコメントのなかで、彼は“Sex slavery(性奴隷)”という言葉を使われました。これは日本政府としては強制性がないということ、その証拠がないということを言っておりますので、そのような言葉を紹介の際に使われるのは、ややアンフェアでないかと考えております。それから、ヒストリーブックということで吉見さんという方の本を引用されておりましたけれども、これは既にねつ造であるということが、いろんな証拠によってあきらかとされております」

吉見教授は自著を「ねつ造」であるとする上記の発言に対して撤回と謝罪を求めたが、桜内氏はこれに応じなかった。吉見教授は研究者の学問的著作が「ねつ造」であるとされることは研究者に対する名誉棄損であるだけでなく、その存在そのものを否定する行為にあたるとし、損害賠償をもとめる裁判に踏み切った。

9回の口頭弁論の中で、被告である桜内氏側は「これは」とは吉見教授の著書ではなく、「Sex slavery」を指していると主張。また吉見教授が「慰安婦」=性奴隷という「ねつ造」を「世界中にまき散らした」などの発言を法廷で行った。

これに対し、原告側は、桜内氏の「これはねつ造」という部分が明らかに吉見教授の著作を示しており、名誉棄損に当たるということを主張。また、桜内氏が否定する「慰安婦」=性奴隷についても、歴史学と国際法の根拠を示し反論した。

下された不当判決

1月20日、東京地裁の原克也裁判長は判決文の中で桜内氏の「ねつ造」という発言が「事実でないことを事実のように拵えていうこと」という本来の意味ではなく「誤りである」あるいは「不適当だ」などの意味、もしくは本件発言の経緯と文脈から「論理の飛躍がある」などの趣旨と判断、この発言は「意見ないし論評」にすぎないとした。

また、桜内氏の発言が、吉見氏の社会的評価を低下させる名誉毀損にあたるとしながらも「口頭で述べた短いコメントにすぎないことや本件発言の内容、いきさつなどからすれば、未だ原告に対する人身攻撃に及ぶものとまでは言えない」と桜内氏の発言の違法性を阻却した。これを受け、吉見教授はただちに控訴。2回の口頭弁論を経て、明日高裁の判決が下される。

原告側弁護団の大森典子弁護団長は、「ねつ造」という言葉を「誤りである」「不適当だ」「論理の飛躍がある」などと解釈した地裁の判決は、法廷内での立証活動に触れず、名誉棄損事件の争点にすら至っていない「原告敗訴という結論ありきのもので、本来の意味をあえて捻じ曲げたもの」とその不当性を指摘。「地裁判決の誤りを正した上で、事件の本質に迫る判決をしてほしい」と語った。

吉見教授は「『従軍慰安婦』(岩波書店、1995年)がねつ造だとした桜内氏の発言は、研究者にとって致命的な名誉棄損になる」と述べた上で、自身がこれまで日本軍「慰安婦」制度が、軍性奴隷制度であったことを、文書・記録・証言などの史料に基づき厳密に実証する姿勢を貫いてきたことを強調。「裁判の中で、桜内氏側は私が『ねつ造』したという真実性を一切立証できていない。研究者に対し、ねつ造といわれることがどれだけ当人の名誉と人格を傷つけるものなのかをしっかりと理解し、論理整合的で公正な判断を求める」と話した。

(金宥羅)

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