旅の途中

にいがた単身赴任時代に綴り始めた旅の備忘録。街道を歩いたり、酒肴をもとめてローカル線に乗ったり、時には単車に跨って。

大三東駅に「幸せの黄色いハンカチ」がはためいて 島原鉄道を完乗

2016-10-29 | 呑み鉄放浪記 番外編

 海に一番近い駅?大三東駅に願い事や大切な人へのメッセージが描かれた「幸せの黄色いハンカチ」がはためいている。雲仙温泉で開かれた入社同期会で懐かしく愉快に飲んだ翌日、島原鉄道で諫早をめざす「呑み鉄」番外編。

      

 島原半島を半周するように走っていたこの鉄道は2008年、南半分の島原外港~加津佐間が廃止になっている。 雲仙普賢岳の火砕流の被害から復旧してから僅か10年後のことだ。未だに水無川方面へ赤錆びた鉄路が延びている。

     

 乗車早々ひとつ目の南島原で下車する。駅から徒歩5分ほど、龍馬長崎初上陸の地・島原湊で若者達がルアーに講じている。この水辺に島原藩の倉をリノベーションした蔵カフェ「茶房 升金の蔵」がある。

 

松の一本樹の梁、窓から眺める湊の海、木の香りと潮風、年代物の箪笥や船具店時代の滑車やランプ、郷愁を誘う雰囲気のある空間だ。

     

地元でとれた野菜をたっぷり使ったヘルシーなランチセットは女性に人気だそうだ。と、ガイドブックに書いてある。アルコールを置いてないのが、呑み人には残念なのだ。 

 

 お城を模した島原駅に降り立つ。駅前には「島原の子守唄」の銅像が立つ。まずは正面に見える島原城へと歩いてみる。 

「島原の乱」の舞台となった島原城は、安土・桃山様式、層塔風総塗込めの五層の天守閣、石高4万の大名の城としては分不相応な壮麗な城だ。

 

天守からの眺めは、南に島原湾と浮かぶ天草の島々を望み、西は雲仙普賢岳と手前の眉山の存在感に圧迫される。

 

 普賢岳の伏流水が湧出する島原は水の都、鯉が泳ぐ水路や湧水が点在する。湧水庭園「四明荘」は明治後期に建てられた登録有形文化財、池には日に1,000トンの湧水が湧くという。当然ながら旨い酒がある。江戸末期からの白壁の蔵は「山崎本店酒造場」、昨年ANAのビジネスクラスに搭載された “普賢岳 特別本醸造” を車中酒に仕込む。 

 

 穏やかな陽光に誘われて大三東駅に途中下車、有明海の潮の香りに包まれてベンチで駅呑みと洒落込む。急ぐ旅でもあるまいし。“普賢岳 特別本醸造” は爽やかでフルーティな香りの酒だ。 

1時間後の諫早行きに乗車する。ディゼルカーが島原半島を東岸から北岸へと廻り込むと、海の向こうに見えてくるのは多良岳、国見岳あたりだろうか。吾妻、愛野と少々くすぐったい名称の駅を過ぎると、風景は干拓地の田園風景に変わっていく。終着の諫早まではもう少しだ。

島原鉄道 島原外港~諫早 43.2km 完乗 

 

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