水彩画と俳句の世界

自然を愛し、感性を大切にして「水彩画と俳句の世界」を楽しんでいます。

七月の詩(花菜畑)

2017年06月30日 11時28分57秒 | 春の俳句

        蒲生郡安土町の田園(2017.6.26)

 

      花菜畑

 若冲の野菜尽くしの涅槃の絵   惟之

 比良からの風と戯る花菜畑

 花馬酔木水琴窟へ耳澄ます

 ひろびろと七堂伽藍松の芯

 泣き止めばもう指しやぶり初節句

 

   誌上句会 兼題「若葉

 人の靴履き間違へて若葉寒    惟之

 向き会うて輝き見ゆる庭若葉   洋子

 目にやさし木木の若葉の中にゐて 幸子

 鳥啼いて疎水豊かに若葉晴    初枝

 若葉風谿の水面を光らせて    秀子

 知らぬ間に狭庭の木木は若葉なり テル

 柿若葉フランス文字の喫茶店   美枝

 

   やまびこ 感銘・共鳴ー私の好きな一句

 なづな粥吹きて命をふくらます  杏花

 白髪の光りとなれり初鏡     勝彦

 光りより鳥の声降る初山河    東音

 ふくよかな日日を送らむ鏡餅   勝彦

 亡き人のカルテ見直す年の暮   博女

 去年今年残る命をいとおしむ   一雄

 福豆や子らの気配の残る部屋   龍作

 いつまでの心老けまじ初鏡    治子

 人の世は片道切符絵すごろく   素岳

 絵本また読んで読んでと春隣   久子

 父遠し母なほ遠し夕焚火     篤子

 冬すみれ寂光院へ畔伝ひ     憲勝

 つくづくと二人きりなり晦日蕎麦 宙

 振り向けば犬もふりむく枯野道  真弓

 毛糸編む手の語りつぐものがたり 朋子

 谷底へ谺を放つ鍬始       耕

 薄氷仏足石につちふまず     憲勝

 胎動も微かに聞こゆ雪見かな   文香

 

    俳誌 嵯峨野7月号(通巻第552号)より

  

 

 

 

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