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中国にいま、何が起きているのか!②

2007-08-22 21:48:09 | Weblog
そもそも、中国製品の品質が悪いことは周知である。中国製品が安いのは、単に人件費が安いだけではなく、必要な品質管理を怠っているからなのは言うまでもない。
問題は、
「なぜ、この時期にか」
ということだ。

中国は多民族の大陸であるため、権力争いは日本の比ではない。
それは今の中国でも同様である。

前国家主席である江沢民は上海閥。現国家主席の胡錦濤は北京閥となる。
江沢民は自らの後継者として「強く」上海閥出身を望んでいたが、鳥インフルエンザ事件で江沢民は胡錦濤にその責任を押しつけて逃げ出したところ、胡錦濤はこの問題を見事に解決してしまった。

江沢民からすれば、自分の権力を安定させた上に、北京閥を弱体化させるチャンスだったのが、モロくも潰えた上、権力の座から転げ落ちたのである。
そもそも胡錦濤はもとは胡耀邦の弟子である。胡耀邦は中曽根康弘元首相と親友で、中国に多数の日本人を招いた親日家であり、彼を失脚させまいと靖国神社参拝を中曽根が自粛したことが、今にいたる靖国神社不参拝を招くことになっていったのは有名だと言える。

この影響か、胡錦濤は江沢民(反日運動を扇動した張本人)と比べると遥かに親日的だと言えるだろう。
※ただし、胡錦濤は温厚な外見とは裏腹にチベットでは大虐殺を行っている。権力闘争の激しい中国では、「実績」をつくるために、こうでもしなければならないのだろうか。。

胡錦濤は中国のトップに立ってしばらくは静かにしていたが、上海閥は巻き返しをはかるべく、小泉前首相による靖国神社参拝を焚き付け中国国内で大規模な反日運動を展開して、胡錦濤を窮地に陥れた。

事実、暴動は江沢民に連なる地域で大規模におき、北京は静寂そのものであった。

その後、胡錦濤は上海閥の勢力を弱体化させるため、上海市長の汚職事件を暴き出し、主要人物を一斉に検挙した。

しばらくはナリをひそめた上海閥だが、ここにきてその活動を活発化させた。
それが中国製品叩きである。

胡錦濤の政策は経済的にも順調にいっており、上海閥につけいる隙はない。
まして北京オリンピック成功となれば、上海閥は二度とその座を得ることはできないかも知れない。
そこで中国製品を叩かせることで、経済的に打撃を与え、胡錦濤の求心力を低下させる狙いがあるのだ。

そして8月16日、江沢民の息子が上海閥のトップに座ろうとした。次なる後継者としてである。

だがそれは、胡錦濤派の激しい切り崩しにより阻止された。
中国製品に対する世界的なバッシングは、外国問題ではなく、中国の内政問題なのである。

無論、私はだからと言って、中国製品が安全だなどと言うつもりはない。

中国製品は粗悪品である。批判されるに余りあるのは言うまでもない。

とは言え、胡錦濤を失脚させ、反日の権化である江沢民派に復権されるのも困る。

我々は中国をこのように見なければならない。


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