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アベノミクスとのぼうの城

2013年10月14日 | 気になる映画&TV
のぼうの城 2012年作品
原作:和田竜 「のぼうの城」
監督:犬童一心&樋口真嗣

映画のぼうの城の舞台となったのは現在の埼玉県北部に位置する湖に囲まれた忍城と呼ばれる城です。羽柴秀吉が九州平定を終えて全国統一の最終仕上げに、関東の北条氏と対決をすることになり、北条氏の庇護下であった忍城も秀吉軍と対決することになります。

 ここで、ほんの少し日本史を紐解くと、日本全体がほぼ秀吉軍に下っていると言うのに、なんでまた関東の北条氏だけは頑なに逆らっているのか、とても不思議に思えてくると思います。別に秀吉に降参しても、おそらくは領土の安泰、または領土を移されるとしても大名のままでいることは出来るはずです。ここで秀吉に敵対する意味はあまりないと思うのです。
 ところが北条氏は数十万人の秀吉軍を迎え撃つことにして、小田原城に兵を入れて篭城戦に持ち込みます。…その理由は何だろう???

 推測で言わせてもらえれば、おそらくその理由は北条氏の創業者である北条早雲にあると思われます。早雲は苦労人で、身一つで関東一円を平定し自らの領土にしました。そして、戦国時代の荒れた国土の中で、関東を一つの国として位置づけて、半独立国家を目指すようになります。そして、領主はじめ侍に「質素倹約を旨とし、領民のためになる政を行うこと」を義務付けました。
 そんな家風が歴代の小田原城主に伝わっていたからこそ、秀吉軍に簡単に下るわけにはいかなかったのかもしれません。

 秀吉が平定した領土の農民は二公一民と言い、米の収穫の3分の2を年貢として取られていました。それに対して北条氏の領土では四公六民といって、米の収穫の4割を年貢に取られるだけでした。

 農民が秀吉軍よりも北条氏である忍城ののぼう様に味方する、一つの理由がそこにありました。

 のぼうの城を見て感動して、ヨカッタ、ヨカッタ、と言いながらちょっと気になることを調べたら、そんな事も知ることが出来ました。

 政は領民のためを思い独立の気概を持つ・・・とても大切なことだと思います。なんだか、アベノミクスとかいって税金を上げたり、アメリカの言いなりになって日本の農業を壊すようなTPP交渉をしたりする政治はどうなんだ・・・、もっとよく考えてほしいなあ。まあ、消費税UPもいろいろ理由がアルンだろうけれども、国民、特に弱者である年金生活者や職の無い若者たち、そして子供たちの笑顔が増えるようなことにつかってくれよ!!なんて思うのです。


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