羽鳥操の日々あれこれ

「からだはいちばん身近な自然」ほんとうにそうなの?自然さと文化のはざ間で何が起こっているのか、語り合ってみたい。

「からだとの対話ー野口体操を再考する」麿赤兒氏を迎えて

2014年03月31日 18時41分11秒 | Weblog
 3月29日、隣家の桜は一気に開き、六部から七部咲きの様子。
 16年前に野口三千三先生の通夜と告別式が執り行われたその日を思い出しながら、新宿・朝日カルチャーセンターに向かいました。
 お招きしている麿赤兒さんとは、はじめてお目にかかります。いつになく緊張感がからだの奥に芽生えていました。ところが、控え室でご挨拶をした瞬間に、よい予感がして成功を確信したのでした。
 
 当日の大まかな進行を、記憶の糸をたどりながら、ここに記しておきたいと思います。
 まず、映像を見ていただいてから、Keynoteをつかって「野口体操の原点」と題しプレゼンをしました。
 その段階から、麿さんとの会話がはじまりました。タイミングを計りながら、部屋の照明を落としたり、明るくしてくれたこともあって、Keynoteのプレゼンと、生の会話を上手く組み合わせることができました。
 
 野口先生の遺影を最後に二人の対話へと進み、こちらが事前に用意した質問に、言葉を選びながら真剣に答えてくださったり、ユーモアを交えて煙に巻いてくださったり、さまざまな顔を素直にみせてくださいました。
 第一部と第二部は、合体しつつ、自然に移っていったような記憶があります。
 
 第三部(アクティブ)
 これは圧巻でした。
 実際に野口体操を学んでいるsayakaとdaisuke 各自に、麿さんが「舞踏」の基本のさわりを直接に指導。受講者として参加しておられた大駱駝艦の艦員を前に呼び寄せ、彼の動きを手本にして、それに習う形での公開レッスンは記憶に残る名場面。
 更に、麿さんご自身が、能のすり足と舞踏のすり足の違いなどもを交えて、いくつかを実践してくださったことは特筆すべきことです。
 
 今回は珍しく持つことができた「Q&Aの時間」に、モデルをつとめたsayakaの質問にも真摯にお答えいただき、最後は野口体操の「立ってゆする動き」と「上体のぶらさげ」を私が音頭をとって、「毎日やってます」と麿さんは上着を脱いで、そこに集った全員が軽くからだを動かして、お開きと相成りました。

「充実した1時間半になったようだわ」(私の内心の声)
 皆さんが、その場を立ち去り難い思いを抱かれていたことが、すでにひしひしと伝わってきました。
 おかげさまで素晴らしい十七回忌の法要を無事に終えることができました。
 
 大駱駝艦のプロデューサー新船洋子さん 艦員の田村一行さん、朝日カルチャーセンターの徳田綾子さん、そして受講してくださったお一人おひとりに、丸ごと全身から感謝を申し上げます。
 
 ありがとうございました。

 最後に、野口体操側のスタッフとして、佐治嘉隆 新井英夫 加藤さやか 富田大介 四名の尽力なしには、この企画の大成功はなかったことを、ここに記すことをお許しください。
 当日の写真をホームページに掲載しました。尚、画素はあえて落としてあります。ご了承ください。
 
  *******配布したレジュメです********


「からだとの対話 野口体操を再考する」 レジュメ

 『セゾン3分CM人物映像ドキュメンタリー 野口三千三編』
  Keynote『写真で見る 野口体操の原点』 
 敗戦前後……東京体育専門学校~ダンス~藝大~サーカス~演劇
   
 1960年代から「野口三千三と野口体操」の出会い 
 * 「舞踏の夜明け前」から「大駱駝艦」「天賦典式」から見た「舞踏」
 * グローバリゼーションとローカリゼーションがせめぎあう時代の「身体」「表現」について等々。
  
 動き「野口体操~ゆり・ふり」から「舞踏への一歩」
 
 野口三千三は1998年(平成10年)3月29日(土)に亡くなりましたが、16年後の祥月命日も土曜日という巡り合わせに、不思議な縁を感じています。同時に十七回忌のメモリアルデーに、麿赤兒氏を朝日カルチャーにお招きできることはとても喜ばしく、ご快諾いただいたことに感謝しています。
 加えて今年は生誕百年の年でもあります。そこで百年という時間の軸のなかで、野口が出会ったさまざまな人、様々な体験や経験が、全て野口体操に絡み合い、どの一つが欠けても「野口体操」にはならなかった、という思いでタイムスケジュール「」のKeynoteをつくってみました。
 講座のはじめに動画や写真と資料で、終戦前後の新宿という街を空間の軸として、ダンス、サーカス、藝大、演劇を通して、「野口体操」と呼ばれる体操になっていく道筋を辿りつつ、「舞踏」へと話を展開させていただきたいと考えています。野口体操に出会い、クールジャパンの一つとなっている「舞踏」を軸に「身体」「表現」について、麿氏にお話を伺います。
    
              野口体操の会   羽鳥 操
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