羽鳥操の日々あれこれ

「からだはいちばん身近な自然」ほんとうにそうなの?自然さと文化のはざ間で何が起こっているのか、語り合ってみたい。

施設の秋祭

2017年09月02日 17時35分18秒 | Weblog
 今日は、朝日カルチャー土曜日クラスはお休みだった。
 ほんとに運がよかった。
 母が入所してまる三ヶ月たって、落ち着いた話は書いている。
 昼頃に施設に出かけ、昼食を食べ終わり食休みもたっぷりとって、一階の会場に車椅子にのせたまま連れて行った。

 フリースペースになっているところは、以前、プリマドンナの歌コンサートがあったところだ。
 
 13時過ぎにいちばん前の席を確保し、たっぷり3時半まで出し物を見続けていた。
 最初は「太鼓」(全国古今流太鼓保存会 東京地区杉並支部)、途中から獅子舞とひょっとこ踊りも加わって、ものすごい迫力の音に包まれた。

 二つ目は「どじょうすくい」(東久留米どじょうすくい教室)先生と生徒さん。中盤で男性が太鼓(おおかわ)と鼓(二丁鼓というらしい。FBに邦楽のお師匠さんが「太鼓と鼓を一人で打ちます。金沢の芸者さんがやっています。安来もちかいですものねー」とコメントをくれました。
 安来節をはじめてちゃんと見せてもらいました。

 三つ目は「阿波踊り」(東京高円寺華純連)の子供たちからご年配の方まで、鳴り物と踊りとものすごい迫力だった。
 桟敷席では遠すぎて、この体験はできない。手がとどくところで見せてくれるのだから、踊り手さんたちのしたたる汗が飛んでくる距離の近さである。高円寺に半世紀以上住んでいても、これほどちかいところで見せてもらったことはない。

 母は、太鼓の音に合わせ、安来節のリズムに合わせ、阿波踊りの腹に響く音に合わせて手でリズムを取っていた。
 こんな母の楽しむ姿は生まれてはじめて見せてもらった。

 とにかくその場から離れようとせずに、最後まで2時間楽しんでいたのだった。

 終わってユニットのディルームに戻ってから、介護士のかたがたに「十分みせてもらったの、楽しかった」はっきりした声で話しかけていた。
 その前にも、会場で隣あった方に自分からなにかしら話かけていたわけだから、相当に気分が良かったのだろう。

 私としては、何も言わずに施設に入所させてしまったことへの後ろめたさがあって、最近になってからもつれて帰ることも脳裏をよぎった。
 しかし、今日の母を見ていて、入所させてもらってよかった!と胸を撫で下ろした。
 家にいたのでは、こんな楽しい思いはさせてもらえなかった。
 身障者の方や、認知症の方、その家族、家族に連れられた子供たち、総出のスタッフのみなさん……さまざまな人たちがニコニコ楽しんでいるお祭りに参加できたことは、92歳の社会デビューとしては素晴らしい体験だったに違いない。

 私のからだの中から、滞こっていた澱のようなものが、すーっと抜けていくのを感じている。
 こんな展開になるとは想像もしないことだった。
 前にも書きました。
「人生は、最後まで捨てものではない!」
 のであります。

 ありがとうございます。
 FBには何枚かの写真をアップしました。
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