2ちゃんねるとネット右翼(ネトウヨ)ウォッチング&その分析

「ネット右翼(ネトウヨ)≒ニートやフリータ等の恵まれない人達(底辺層)」説の証左収集&ネトウヨ観察を主目的とするブログ

アインシュタインの言葉まで捏造する産経新聞

2007-04-29 07:12:11 | 産経
ちょっと古い話ですがネトウヨ礼賛の、天皇についての「アイン
シュタインの予言」、というのがあります。その言葉が事実アイン
シュタインが語ったのごとく書いた産経抄を紹介します。

2005年1月27日の産経抄から
http://www.sankei.co.jp/news/050127/morning/column.htm
>今日なら、ハリウッドスターか韓流タレントか。東京女子高等
>師範(お茶の水女子大)で歓迎会が催された後、車に乗り込ん
>だ際には女学生が「アインシュタイーン」と黄色い歓声をあげ
>大騒ぎになったとか(講談社『アインシュタイン日本で相対論を語る』)。
>
>▼一カ月半に及ぶ滞在で、日本文化に触れた博士はこんな言葉を残した。
>「近代日本の発展ほど世界を驚かせたものはない。一系の天皇を戴
>(いただ)いていることが、今日の日本をあらしめたのである。
>このような尊い国が世界に一カ所ぐらいなくてはならない」。
>
>▼世界でわが国しかない、二千年をも「万世一系」で繋(つな)いだ
>「皇統」が危機を迎え、有識者会議が動き始めた。驚くことに月一回
>の会合で今秋にも報告書をまとめるという。そんなことはないだろうが、
>「十分な審議をお願いしたい」という首相の言葉の裏に政治的意図が
>潜んでいたら、それは皇室への冒涜(ぼうとく)ともなる。


しかし、実際にはその「言葉」は専門家からするとこうなります。


中澤英雄(東大教授・ドイツ文学)の調査結果
http://www.yorozubp.com/0502/050228.htm
http://www.yorozubp.com/0511/051109.htm
>おそらくこれは創作(インチキ)である。その理由はこうである。
>
>来日の時、アインシュタインは天皇あるいは天皇制にはほとんど関心を
>示していない。彼は赤坂離宮での観菊御会に招待され、皇后陛下の謁見
>を賜わったが(大正天皇はご病気、摂政宮〔のちの昭和天皇〕は関西
>での陸軍大演習のためお留守)、この日の彼の日記には、フロックコート
>を借りるのに苦労したこと以外には、とくに目立った記録はない
>(金子(1)172頁)。

>日本で彼の印象に残ったのは、いつでも自然と芸術の美しさ、そして
>日本人の素直な国民性であり、日本の歴史への関心は薄かった。
>彼はまた、どちらかというと社会主義的な信条の持ち主であった。
>彼は1930年に、彼をキリスト教に改宗させようとしていたヘルマンス
>にこう語っている。

>「ご存じのとおり、私は社会主義者だ。関心があるのは、すべての人の
>幸福と、社会主義国建設のために個人の知的自由を獲得する必要性を若い
>人たちに教えることだけだ。」(ヘルマンス27頁)
>そういう彼が君主制の一種である天皇制をわざわざ賛美するということは、
>まずありそうもない。また、戦後の彼の世界政府構想においても、「世界的
>な盟主」の必要性については一度も触れられていない。

>アインシュタインの目が常に日本の一般民衆に注がれていたのに対し、
>上の文書は「一系の天皇」「尊い家柄」「尊い国」を強調する、典型的に
>右翼的な発想である。さらに彼は、日本が西欧化の中で伝統的な生活文化を
>失うことへの危惧を表明していたが、「予言」は「近代日本の発展」を
>素朴に肯定している。
>
>上の文書は、アインシュタインの思想とは相いれないのである。

中澤英雄の調査結果に関連する参考文献
http://www.kumanolife.com/History/ain.html
>アインシュタインが残した日本へのメッセージ
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%82%B7%E3%83%A5%E3%82%BF%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%81%AE%E4%BA%88%E8%A8%80
>アインシュタインの予言

http://www.asahi.com/national/update/0607/TKY200606070141.html
>ネットで流行「アインシュタインの予言」、人違い?
(上の記事↑は削除されてましたが同じものが下の東大↓に保存されていました)
http://deutsch.c.u-tokyo.ac.jp/~nakazawa/Einstein/asahi-einstein.htm


まあ、こういう話を検証すると馬鹿なネトウヨは
「いい話なんだから検証なんかするなよ」
で、思考停止しちゃうのですが‥
例えばここ↓とか。。
http://ameblo.jp/disclo/entry-10013327332.html
>この話は私のお気に入りに入れているクライン孝子さんの日記で知りました。
>私の気持ちは単純です。
>いい話なんだからほっとけよ。・・・です。

ネトウヨに限らず産経新聞もそういう思考停止を結構するのですな。

それこそが典型的「選択的認識(己に都合のよいものだけを認識・学習
する心理的機能)」なのですが。
どうやらネトウヨには事実が真か否かはどうでもいいようです。

しかも上の産経抄記事のような捏造記事載せる事が産経新聞の場合は
問題にならないのですね。(しかもネトウヨは産経の捏造は見事に
スルー(朝日が不注意な記事のせたらどれだけバッシング受ける事か)しますし、
リベラル系の人間は元来から産経なんか相手にしていないのですな‥)。

つまりチェック機能が社会的に働いていないとも言えます。

だから産経新聞を読むときは注意しながらでないと非常に危険です。
「この記事は間違っている可能性がある」と思いながら記事を
読まねばならないのが産経新聞だったりしますです。。

結論としては子供には産経は読まさない事が大切と言えます。


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1 コメント

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冷静に (ねらー)
2007-04-30 00:10:18
>それこそが典型的「選択的認識(己に都合のよいものだけを認識・学習する心理的機能)」なのですが。

う~ん・・・
↓他の記事も読ませていただいたのですが、貴方も上記のような罠に嵌ってるのでは?

>結論としては子供には産経は読まさない事が大切と言えます。

>「この記事は間違っている可能性がある」と思いながら記事を読まねばならないのが産経新聞だったりしますです。。

↑子供を教育するならこっちですよねぇ(産経に限らず)
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