2ちゃんねるとネット右翼(ネトウヨ)ウォッチング&その分析

「ネット右翼(ネトウヨ)≒ニートやフリータ等の恵まれない人達(底辺層)」説の証左収集&ネトウヨ観察を主目的とするブログ

ネット(の活動)はリアル(の活動)に勝てない

2010-06-26 12:17:44 | 脱“ネット右翼”応援情報
以下のような、独り言+やりとり、がありました
http://masuda.livedoor.biz/archives/51448650.html
>最近、情報の劣化の速度がはやまってないか?
>1年前の情報すらあやふやになっているような気がする。
>ばぁーっとネット上で盛り上がり、あとは一瞬で消える感じ。
>するとその情報をまとめたり整理したりする人間がいなくなるから、情報は古くなっても
>更新されず、いい加減なものがあっても誰も気づかない。
>そしてその情報を誰かがコピーし、ネット上に広め、その一部分だけをコピーした人間が
>また別の媒体で広め、ネット上には、劣化したコピーの情報がどんどん広がり、やがてはそれも忘れ去られる。
>原典にあたるっていうか、オリジナルの情報の価値が下がってきてるんじゃないかと思えてくる。
>まるで噂に翻弄される学生のように。Wikipediaってのは元々素人が編集してるいい加減な情報も
>混ざっているから、そういったものを誰かが真実だと思い込んで勝手に広めることで、ネット上に
>ありもしない噂程度の情報が拡がっていき、それが真実かどうかを誰も検証せず、Wikipediaに
>載ってるからという理由だけでその情報を参照し、さらに劣化をはやめる。
>情報は劣化しないはずなのに、劣化してる。それもすごいスピードで。
>これってやばくないか?人間の把握しうる時間の幅がだんだん狭まっているような感じがする。
>今、この瞬間だけを生きてるっていうか。そこを外れたらあとは見向きもしないっていう感じ。
>なんか、これでいいのか?

>2 名前:以下、はてなにかわりまして増田がお送りします。 投稿日:2010/06/09 06:18:06
>Wikipediaについてはほんとにそうですね。気づいたら影響力が無視できなくなってます。
>こうなったらWikipediaの信頼性云々いってもしょうがない気がしているんですよね。
>とりあえず知っている分だけでも参考文献を書き加えてあげるしかないかなあと思ってしまいます。

>3 名前:以下、はてなにかわりまして増田がお送りします。 投稿日:2010/06/09 06:30:23
>>>2
>うん、そう思う。
>だから俺も結構積極的にWikipediaに参加してるし、明らかに偏った部分や根拠もなしに書かれている
>ような文章は除去するような活動を続けてるよ。

上のカキコの内容は概ねngc2497も同意です。
しかしそれは既に以下の本でも指摘されています。
[1]http://www.bk1.jp/product/03102917
>ウェブはバカと暇人のもの
[2]http://www.bk1.jp/product/03237853
>ウェブを炎上させるイタい人たち

要するに情報はウェブ上ではどんどん流れていってしまうので「腰を据えて生産的活動・生産的議論を行う」事について
ネットというツールは極めて不向きだと思います。ソフトウェア開発とかでも根幹の部分(数年かかる様な
事象やプロジェクトetc)の情報について不特定多数の人々の間で(2chで)盛んにやりとりされる、なんて事はありません。

例えばネットで(一時的にでも)話題になったのは
・テラ豚丼
・エアロバキバキ
・アベする、アサヒる
・オナホ王子
・「羊水は腐る」発言
etcetc…色々出てきます。しかしいずれもあっという間に消えました(興味を持った人は
検索してみてください。ご丁寧な事に「まとめページ」があったりします)。
(ネット発で)長い間をかけて根気よくネット(だけ)でやりとりされ続けている話題なんかありません。
(社会問題(公害病、薬害etc)はいずれもリアルで長い間の活動の下で「勝利」をもぎとった訳です)

ネットで盛んにやりとりされるもの(情報)というのはいわば「軽い」「B級」「どうでもいい」といった事なのです。
例えば「ガリガリ君の妹のガリコちゃん」「卵かけご飯の様になる納豆」「抹茶味のチロルチョコ」などです。
どうもネットの性質について「第一原理的として」ネットは軽いメディアだ、という事の様です。
ネットで「目利きが勧めるビール」「柿右衛門の一般向け急須」が売れたなんて話は聞いた事がありません。

「暇人がせっせと(無償で)情報をネットにアップしてリア充がその情報を(無償で)得て換金する」
というのが「ネット+リアル」で起こっている現実です。

[1]の本から台詞(P120)を借りれば、少なくとも日本では
「最強メディアは地上波テレビ。彼らが最強である時代はしばらく続く」
という事になります。
ネトウヨは「旧メディア愛好家の戯れ言」などと吠えるでしょうが…
(もちろんテレビの影響力がかつてより低下しているのは事実です)

しかし(残念ながら)それは事実です。比率にして
テレビ影響力:ネット影響力=100~1000:1
ぐらい(あるいはそれ以上の)差があります。
例えば「ネットで話題騒然になった動画」を幾つか挙げてみますと以下の感じです。


http://www.nicovideo.jp/watch/sm1097445
>【初音ミク】みくみくにしてあげる♪【してやんよ】
再生数は約800万です。しかも2007年9月~現在の累計です。


http://www.nicovideo.jp/watch/sm1715919
>初音ミク が オリジナル曲を歌ってくれたよ「メルト」
再生数は約600万です。しかも2007年12月~現在の累計です。

ところがテレビは視聴率1%で大体70万人(←ばばこういち氏の
「テレビと視聴率」という原稿からのデータ)が見ている計算になります。
つまり視聴率5%で350万人が見ています。視聴率20%(例:大河ドラマ)なら1400万人です。
しかも「たった一日で」です。上の二つの動画だと約1400万アクセスを得る為には
大体の大雑把な計算で一日当たり約7000アクセスですから約2000日必要な計算になります…

これだけでも大体2000倍程度テレビの方がネットより影響力は大きいと言えます。
しかも初音ミクの動画は「引きつけている時間」はたかだが2~4分程度ですが
大河ドラマだと「引きつけている時間」は1時間弱程度になります。

つまり…「テレビ影響力/ネット影響力=2000×(一時間弱/(2~4分))」とも言えるので……(以下自粛)

結局はネットは
「インディーズ系に到達距離無制限の発言の場を与えた」
という事の様です(少なくとも現在の所)。

つまりネットに過度な期待を寄せるのはいい加減にやめましょう>特にネット右翼の皆様
ネットでいくら活動しても世の中は変わりません。
リアルで活躍している人々をみてみましょう。

リアルで活動しそれをネットに還元(投射、射影)する事でネットでも活躍出来る様です。
結局リア充が本格的にネットに参入してきた(そしてリア充がネットで活動して
日銭を稼げる様な社会モデル・ビジネスモデルが完成した暁には)その後では
ネットだけで活動していた人達はあっという間に蹴散らされる事は確実です。

まずは部屋の外にでましょう>ネット右翼の皆様

ネットはもうこれ以上進化はしませんしあなたの人生を変えません>ネット右翼の皆様

ネットはリアルメディアの前に敗北しました

もし「リアルメディアがネットに敗北」した様に見えるのならばそれは単に
「リアルメディアがネットを一部として内部に取り込んだ」結果でありそれだけの事なのです。


(ただし上で書いた事はあくまで「世俗的な意味でのネット」の使い方についての話です。
「世俗的でないネット」の使い方(例:クラウドコンピューティング、国際的ソフトウェア開発etc)だと
上記の事はあてはまらず、全く事情が異なる事も書いておきます)


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