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10/17 サンアントニオの小さな会場

2012-10-17 | NFWはまだ生きている


ここはサンアントニオの小さな会場


天井も決して高いとは言えない狭い空間に
様々な人間が密集している


歓声を上げる者

カメラで撮影をする者

友人と楽しそうに何かを待つ者




そんな様々な者たちが詰め寄せる小さな会場


しかし、集まった観衆の群れの中心



その中心がポッカリ空いているのだ



空間があるわけではない

そう、三本のロープが張り巡らされたリングがそこにはあった




その中心に立つ一人のスーツ姿の男







『大変長らくお待たせしました!これより、メインイベントを行います!』









観衆は大声を上げて狂喜する



鳴り響いた曲は









《♪1000days♪》




どこかで聞いたことのある曲!













『ジャパン トーキョー出身!

191cm 123kg!











Nonstop Fugure Wrestling


最後のヘビー級王者!






ヒューーーーーーズ!!!!!



ヨーーーーーーーーシーーーーー!!』












小さなエントランスに大きなオーラを振りまき


NFW最後の王者ヒューズ・ヨシが登場!



ここに観客と選手を区切るフェンスはない


しかし観客たちはリングへの道を遮ることなく、ヨシの前に道を作る


ヨシは肩にかけたNFWヘビー級ベルトを光らせ、リングへ向かう


トップロープとセカンドロープの間をまたぎながらリングイン








『この感触だけは忘れられねえ…』




口元はそう動いていた



























《♪Whatever♪》






そしてこの曲は!!!



会場の熱が更に増し、まさに天井を突き抜けんばかりの歓声に包まれる!



エントランスに登場したのは







『カナダ ケベック州モントリール出身!





175cm 106kg!







マーーーーサーーーーーー!!!!』







ヒューズ・ヨシの親友マサが登場!



欠けた前歯を光らせ、清々しいほどの表情


未だ衰えを知らない肉体


そしてまたも親友とリングで戦う喜びを噛みしめ


観客が作るリングへの花道を歩み、ヨシのいるリングへ向かう


NFW最後の戦いを最後までやり遂げた二人が



あの頃の半分、いや、十分の一、もしくはそれ以下の規模である会場で



再び対峙する!!!



NFWの中継を盛り上げていた実況はここにはいない



しかし、そんなものはこの場では必要ない


この試合はテレビ中継さえされない


宣伝はチラシのみ


しかし世界中からこのメインイベントが見たくて集まった者もいる







先ほどまで同じリングで戦っていたレスラー達も
いつの間にかエントランス側に立ち、今から始まる試合を眺めている


中には試合開始前から あまりの嬉しさに涙する者も




しかし誰よりもこの瞬間に嬉しさを噛みしめているのは



他でもない


ヨシとマサなのだ










試合を裁くレフェリーの手に汗がにじむ




ヨシとマサがしっかりと握手



そして両者ともに自分のコーナーへ戻り



さっきまでの笑顔を消し、ファイターへと変化を遂げる


















『・・・・・・・・・・





・・・・・・・ゴング!!!!!!!!!!!』



















伝説の試合が再び始まる!!












ここはサンアントニオの小さな会場











NFWの魂は





ここでも生きている

















NFW




..................to be continued







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