ひびレビ

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ネオ・ウルトラQ 第2話「洗濯の日」

2013-01-19 21:49:32 | ネオ・ウルトラQ
ネオ・ウルトラQ 第2話「洗濯の日」

街のクリーニング・ブレザレン。そこでクリーニングを頼むと、まるで新品のように綺麗になって返って来るという。絵美子はどうやって洗濯をしているのかを取材するも、一向に返事が無い。常連客によれば「ブレザレンさんは恥ずかしがり」だという。

今日は大山シロウ・シズエ夫妻がクリーニング・ブレザレンへと初めて足を運んだ。店の奥から出てきたのは、洗濯怪獣ブレザレンだった。シロウはこんな奴にクリーニングを任せられないと言うが、シズエは怪獣もクリーニングをする時代になったといい、シロウも物は試しだとクリーニングを依頼することに。

「クリーニング・ブレザレン」と書かれた旗を掲げたブレザレンが街を歩くと、商店街の人々は洗濯物や普段のお礼の品物をブレザレンへと渡す。彼の周りには子供たちが集まる人気者・・・なのだが、そんな彼を狙う黒服が・・・?
ブレザレンの洗濯方法は、口から泡を吐き出して綺麗にする、というものだった。あっという間に綺麗になった洗濯物を受け取った人々は大喜び。ブレザレンはお金を受け取ろうとせずにそのまま立ち去っていく。

シロウはブレザレンの仕事がどういうものなのか検閲しに行くという。シズエは頑固爺さんと言われないように、と忠告するが、シロウはシズエの方が頑固ばあさんだと言い残してブレザレンの元へ向かう。
店のカウンターで転寝をしている時にシロウがやって来た。1人の方が気楽で良いというシロウは、仕上がった洗濯物を見て良い仕事をすると褒め称えた。そしてまた別の服を「洗濯してください」と丁寧に依頼する。


次にブレザレンが足を運んだのはとある銭湯。ブレザレンは口から吐き出す泡で、あっという間に銭湯を綺麗にしていった。その様子を影から見つめる子供たちの姿も。

シロウは布団に寝ているシズエに、ブレザレンは見所のある怪獣だと告げる。ただ、シロウは自分が真剣に考えている時に茶化すのがシズエの悪い所だという。そして来月の旅行、どこに行きたいかと尋ねるが、シズエは「行きたいですね、旅行」と答えるだけだった。

ブレザレンが怪獣だから何か企んでいるのでは、と家捜しをする子供達。しかしブレザレンが帰ってきたため、慌ててその姿を隠す。その際、持っていた飲み物を服にかけてしまったが、それをそのまま袋にしまいこんでしまう。
そうと気づかないブレザレンは、やってきた四郎にそのまま手渡してしまう。汚れた服を見てシロウはこんな物を受け取れるか!と激怒し、二度と来ないと洗濯物を投げつけて帰ってしまった。
子供達はほんの出来心で・・・と謝り、ブレザレンはただそれに頷く。

ブレザレンはお年寄りたちと折紙を楽しんでいた。その中の1人が、自分達も洗ってくれれば新品になるかもしれないと頼む。するとその言葉を受けたブレザレンは、人々を銭湯に連れて行き、口から吐き出す泡で人々を綺麗にしていった。銭湯で老人の背中を流し、他の人々から体を現れるブレザレン。そんな折、ブレザレンは来月から施設に「大山シロウ」が来る事を知る。シロウは妻に先立たれたのだった。

後日、ブレザレンはシロウの家を訪れた。そこにはシズエを見つめるシロウの姿が。シズエはブレザレンに綺麗にしてもらった服で旅行に行く事を楽しみにしていたのだった。「せめて天国で着てくれていれば」あの時、子供たちが汚したのは、そんな思いを込めて手渡した服だったのだ。
そしてブレザレンはシロウに今度こそ綺麗にした服を手渡す。シロウはそれをシズエにかけ、寄り添い、涙を流すのだった・・・


絵美子は正平に、ブレザレンにクリーニングしてもらった洋服を見せる。そしてブレザレンが経営するクリーニング店が大きな企業になった事を話す。

ブレザレンが再度街のクリーニング店に帰ってきた日。ブレザレンと街の人々の前に、東郷国連事務総長と名乗る人物が現れた。そのクリーニングの腕を見込んで、極秘裏に依頼したいことがあるという。
東郷は地球は汚れすぎてしまったと語る。戦争や環境汚染・・・人間の手ではどうしようもない所まで来てしまった。そこでブレザレンの手を借りたいと、「この地球を洗濯して下さい」と頼み込む。ブレザレンは少年の頭に優しく手を置き、その頼みを引き受けることにした。

子供たちの声援を受けながら、ブレザレンは高台に上って街を、地球を見下ろす。その頃施設ではシロウが歓迎を受けていた。その表情はどこか穏やかだった。
そしてブレザレンは遂にその能力を発揮する。だが口から吐き出す泡は地球全体を覆いつくし、地球は何の汚れも無い、白い球体に変わってしまった・・・・


感想
この話を待っていた!と言ってもいいくらいの話でした。

洗濯怪獣ブレザレン。その容姿はピグモンやゼアスのミラクロンのようですね。能力は洗濯物や人間の汚れを、口から吐く泡で綺麗にする。お金も受け取らず、仕事は丁寧。街の人々とも仲良し。悪さをする子供がいても、謝れば許してくれたようですし、本当に心の優しい、良い怪獣だったのでしょう。

ブレザレンに洗濯を依頼した大山夫妻。夫のシロウは頑固者でしたが、ブレザレンとの交流で、少しずつ柔らかくなっていった印象を受けました。最後に外を見つめる視線は穏やかだったなぁ。真面目な考えを言えば言うほど茶化すのが妻のシズエ。「旅行はどこに行きたいか」とシロウが真面目に尋ねても、シズエは「行きたいですねぇ」と茶化すだけ。シズエはもう、旅行に行けないという事を知っていたのでしょう。シロウもシズエのそんな気持ちに気づいて、せめてブレザレンに綺麗にしてもらった服を、天国で着てもらいたいと願った。

怪獣と言葉は通じず、子供たちのように「怪獣だから」という理由で悪さを企んでいるのでは、と思う人もいるでしょう。しかしそれでもブレザレンの心は、しっかりとシロウや街の人々に届いていたと思います。彼に打算的な考えなんて何1つなかった・・・のですが。

ラストは地球丸ごと洗濯してしまい、綺麗になってしまったというオチ。正直、能力を知った時から多少予想できたとはいえ、あの流れはゾワッとさせられましたね。
東郷が言うように、この世界での地球は汚れきってしまい、人間の手の施しようが無かった。ブレザレンの能力で地球の汚れは確かに落ちました。しかし洗濯した後に残ったのは白い大きな球体。もう地球そのものが汚れてしまっていたのでしょう。ブレザレンに頼る以外の方法が無くなってしまうまで汚した、人間の心も汚れていたのでしょうか。
全てが綺麗さっぱり洗い流されてしまった、あの地球に残っているのは、ブレザレンただ1体だけなのかもしれません。

人間が自ら汚した地球を、他人に綺麗にして欲しいと頼み込む。そうして綺麗になった地球に暮らせたとしても、人間はいずれ同じ過ちを繰り返すのでは無いでしょうか。「ブレザレンがいるから、いくら汚して大丈夫」。そんな思いを持つ人間が出てこない事を祈ります。ブレザレンの手を借りなくても良いようにしていかなければなりませんね。

ウルトラQにおけるカネゴンやケムール人のラストのように、事件が解決しても最後まで油断できない。最後に何かとんでもない物を残していく。今回は温かい話かと思わせておきながら、恐怖に突き落とす見事な話でした。
次回は宇宙から来たビジネスマン。
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