ひびレビ

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ネオ・ウルトラQ 第3話「宇宙(そら)から来たビジネスマン」

2013-01-26 22:07:07 | ネオ・ウルトラQ
ネオ・ウルトラQ 第3話「宇宙(そら)から来たビジネスマン」

絵美子と同年齢のモデル・美樹は絵美子も羨むほどの美人。正平は絵美子の方が良いと言うが、目の前でそれを言えるかと尋ねられると黙ってしまう。そして仁は別の本に没頭中w

絵美子は正平と共に美樹のインタビューに向かうが、美樹は「美とは生まれた時からのものであり、血のにじむような努力をしても醜いものは醜い」と語り、その場を立ち去ってしまう。美樹が個室で1人鏡を見ていると、その顔には何やらうっすらと模様が現れ、すぐに消えていった。しかし美樹はたまらず鏡を壊し、どこかへいなくなってしまう。
絵美子たちが音を聴いて駆けつけた時には、「ヴァルカヌス星人 羽屋丈二」と書かれた名刺だけが残されていた。


絵美子は仁も伴って、3人で名刺に書かれていたビルへと向かう。そこで彼らを出迎えたヴァルカヌス星人・羽屋丈二は、我々のビジネスを気にするなと告げる。ヴァルカヌス星人はビジネスのためにこの星を訪れ、美樹を連れてこの星を立ち去るという。美樹はまるでマネキンのように固まってしまっていた。


かつて、ヴァルカヌス星人は街で見かけた1人の女性の後を追っていた。その女性は病院に入ろうとしたが立ち去り、橋から飛び降りようとしていた。そんな彼女に、ヴァルカヌス星人はあなたのような美しい女性を初めて見たという。だが女性は馬鹿にしているのかと告げる。女性は「この醜い顔のせいでずっと大変な思いをしてきた」と語るが、ヴァルカヌス星人はそれでも彼女を美しいという。

その女性、美樹が願ったのは「誰もが羨む美人になりたい」という事。美樹の顔はヴァルカヌス星人により変えられたものだったのだ。ヴァルカヌス星でも美しいものが好まれており、彼はそれを売るビジネスマンだった。「綺麗になりたい」という女の子弄んだ相手を許せないと絵美子は言うが、ヴァルカヌス星人はちゃんとした契約に基づいた所有権があるという。

ちゃんとした契約書があるものの、ここは地球であり、地球には地球のルールがあると仁。そんな彼らにヴァルカヌス星人は問いかける。犬や猫を飼うのに、何故人間を飼わないのか。牛や豚は殺して食べるのに、何故人間を食べないのか。
ヴァルカヌス星人は彼らを責めているのではなく、「ヴァルカヌス星にとって人間は、地球における犬や猫と同じ事」と語る。何も美樹を殺して食べるわけではなく、美樹はヴァルカヌス星で永遠に愛され続ける。そう告げるヴァルカヌス星人に対し、絵美子は美樹よりも美しいものを連れてくるという。
ビジネスにとって大切なのは「信頼」。ヴァルカヌス星人は契約成立の手助けのために、美的感覚を図る機械を渡す。ヴァルカヌス星人と人間の美的感覚は違うため、役に立つと考えていた。


屋島教授によれば、それは人間の負のエネルギーを量る事が出来る機械であり、嫉妬などの感情で発電が出来るという。つまり、かつての美樹は自分を否定する負の心が凄まじく、それがヴァルカヌス星人の美的感覚にマッチしていたと。

さすがに人間そのものと交換するわけにはいかないため、負のエネルギーだけを手に入れることに。
屋島教授が作った負のエネルギー抽出装置を持って出かけた絵美子と正平。2人は1組のカップルに出会った。話の内容は男性の方が女性に金を貸してくれるようにと持ちかけている様子。

そして男性に照準を合わせると、男性は白目をむき口の中から黒いエネルギーが溢れ出た。見事抽出できたが、男性は「騙すのに疲れた」「ダメな人間だ」「死にたい」と語り出し、遂には自分の首を絞め始めてしまう。正平は慌ててエネルギーを男性に戻し、その場を立ち去る。男性は何とか息を吹き返したのだった・・・

負のエネルギーがなくなるだけであんな風に狂ってしまう。負のエネルギーとは人間にとって何なのか。正平がそう考えていると、絵美子は「あんな男死んだって誰も傷つかない」「あんな男いない方が皆幸せ」と告げる。正平は絵美子が何かに取りつかれているようにしか思えなかった。


ヴァルカヌス星人は絵美子が約束の品物を持ってこなかったことに怒りを感じていた。女の気持ちを弄んでいるといったが、自分の気持ちを弄んでも良いのかといい、ヴァルカヌス星人は契約を破棄しようとする。
そこへ仁が現れて、無尽蔵にエネルギーを集められる機械を作ったという。最早等価交換ではなく、美樹より価値のあるものがなければ美樹は取り戻せない。

それでも仁には自信があった。屋島教授が作り出した装置で時間を遡り、土地から負のエネルギーを採取しようというのだ。あちこちに装置をしかけ、いざスイッチを入れるとエネルギーは瞬く間に集まってきた。

それをヴァルカヌス星人に手渡すと、ヴァルカヌス星人は「地球は美の宝庫だ」と言って大喜び。しかし美樹を取り戻しても、美樹の顔はヴァルカヌス星人が地球を去れば元に戻ってしまう。それでもヴァルカヌス星人は大丈夫だというが、それは相手の星の美的基準であり・・・


その夜、バー「トビラ」で契約成立のパーティーを開く一同。楽しげに酒を酌み交わす男性陣の一方で、絵美子は美樹が取引されるのが嫌だったと語り、その杯を交わす。

だが次の日、美樹はヴァルカヌス星に旅立つ事を自ら決めていた。それは契約違反ではないとヴァルカヌス星人は言い残し、3人の前から姿を消した。

地球は醜いものには辛い星。ヴァルカヌス星にとってもそれは同じ。美樹は昔の自分に戻るのが嫌だといい、ヴァルカヌス星人にとっては良いビジネスが出来た事を喜んでいた。そして2人はヴァルカヌス星へと旅立っていった・・・


感想
「宇宙」と書いて「そら」と読むと、とある少女が駆けたのを思い出します。

さて第3話は宇宙のビジネスマン、ヴァルカヌス星人の羽屋が登場。かつて醜さから自殺直前までに追い詰められていた美樹の前に現れ、「誰もが羨む美人になる」という願いをかなえる代わりに、美樹をヴァルカヌス星に連れて帰る契約をしたと。

ヴァルカヌス星の美的感覚は、地球とは異なり、負のエネルギーがあればあるほど美しいと感じるようで。美樹はこれまでビジネスを続けてきた羽屋が絶賛するほどの美人。つまりは相当な負のエネルギーを溜め込んでいました。
しかしその負のエネルギーも無くなってしまうと、抽出された男性のように自分を追い込み、死に至ってしまう危険性も見受けられました。あの男性にしてみれば、相手を騙してやろう、金を毟り取ろうと言った気持ちで行動していたために、なまじそれが無くなってしまうと良心に押しつぶされてしまうのでしょうね。汚い心が無ければ生きていけないとは、何だかなぁ・・・

美樹を取り戻すために奔走した絵美子。ヴァルカヌス星人に「気持ちを弄ぶなんて~」と語るシーンでは、「一筆奏上!」と言って変身するかと思ってしまいましたw
そんな絵美子でしたが、男性に対しては「あんな男死んだって誰も傷つかない」「あんな男いない方が幸せ」と厳しい一言。見た目ではなく、心の醜さは絵美子も受け入れられないようですね。しかし、そう感じる絵美子をあの機械で測ったら、少しは針が振れたんじゃないかな。

見た目はどれだけ美しくても、心の中には醜いものがある。いきなり「土地からエネルギーを吸収する!」といった時には、さすがに「はい?」と思いましたが、それはさておいて(汗。環境汚染が叫ばれる中で、土地からも負のエネルギーは採取できました。一見綺麗に見えても、その土地で昔何が起こり、どういった思いが刻まれていたのか。前回のブレザレンの話を見ていると、地球のどこからでも負のエネルギーが採取できそうで嫌ですね。
ヴァルカヌス星人にとって「地球は美の宝庫」。ならば人間にとっては・・・


今回の一件は、羽屋にとってはれっきとしたビジネス。相手との契約に基づいて連行していく宇宙人もまた珍しい。大体消去エネルギー源とかで勝手に連れ去る輩ばっかりですからね・・・なぁケムール人w

人間の売買について認めようとしない絵美子たちでしたが、それはあくまでも地球の話。ヴァルカヌス星では犬や猫と同じく、人間の売買も認められている。何故犬や猫を飼うのに人間は飼わないのか、何故牛や豚を食べるのに人間を食べないのか。法律があるから、可哀想だからといった簡単な話ではなさそうです。
ペットショップに行って、人間が檻の中に入っていたらおかしいと感じても、犬や猫が入っていても何の違和感も無い。人間と犬。何が違うのでしょうね。ペットショップに行った時、かごに入っている仲間を見て、動物たちはどう思っているのでしょうか。


無事契約が成立した後の交流会ではしゃぐヴァルカヌス星人が好印象でした。考え方は違いますが、ああやって地球人と宇宙人が交流しているのを見れるのは良いですね。
しかし美樹は旅立ってしまいました。地球にいても、また元の顔に戻ってしまうだけ。絵美子や正平、仁がいるといっても、必ずしも元の顔の美樹に好意的な人物ばかりでは無いでしょう。それは美樹がこれまで大変な思いをしてきたという事からも明らかです。ヴァルカヌス星で暮らすことが、美樹にとっての幸せならば何も言えません。

地球でもヴァルカヌス星でも、自分の美的感覚にそぐわないものは遠ざけられる。もしかすると地球の中には、美樹と反対にヴァルカヌス星からやってきた人もいるのでは・・・という想像も出来た第3話でした。
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4 コメント

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円谷つながりで、ちょっと話が (ノーズ)
2013-01-27 06:21:14
前回のレビューを見て、「地球はどうなるの!?」と思いましたが、今回はそれがなかったかのように。…そこは気にしちゃ駄目か(ネオウルトラQ自体は未見)。

さて、円谷つながりで、ある情報をキャッチしました。
ご存知かもしれませんが、円谷プロがこれまで生み出した2500体以上の怪獣が収録された、「円谷プロ全怪獣図鑑」が発売決定!!!!
ウルトラシリーズはもちろんのこと、ミラーマン、ブースカ、ダイゴロウ対ゴリアスといった作品まで、史上初の完全収録!!!

書店の店頭ポスターを見ただけで「あ、チビラだ!」「猿の軍団も載るの!?じゃあ、アステカイザーやブースカ!ブースカ!!は?」「ちゃんとヒーローのデータも載るでしょーね!?」などと大混乱して、早速、店頭予約しました。

アルさんも、ご予約はお早めに。
ノーズさんへ (アル)
2013-01-27 07:28:14
おはようございます。

>前回のレビューを見て、「地球はどうなるの!?」と思いましたが、今回はそれがなかったかのように。…そこは気にしちゃ駄目か(ネオウルトラQ自体は未見)。
前回は話の繋がりが無いからこそ出来る話でしたね。

>さて、円谷つながりで、ある情報をキャッチしました。
ご存知かもしれませんが、円谷プロがこれまで生み出した2500体以上の怪獣が収録された、「円谷プロ全怪獣図鑑」が発売決定!!!!
そのようですね。ネオ・ウルトラQも収録してくれるとの事で安心してはいるのですが、何故今の時期に?という疑問もありました。ひょっとしてもう、怪獣を生み出さない気でいるのでは・・・と思うのは考えすぎですね(苦笑。
Unknown (神谷)
2013-01-31 20:47:49
少し気がかりなのが、ヴァルカヌス星で「美しい」とちやほやされて、満たされた瞬間にはマイナスエネルギーが減少し、元の木阿弥になりそうで怖いですね。そしたら彼女はどこへ向かうのでしょうか。
神谷さんへ (アル)
2013-01-31 22:09:50
こんばんは。

>少し気がかりなのが、ヴァルカヌス星で「美しい」とちやほやされて、満たされた瞬間にはマイナスエネルギーが減少し、元の木阿弥になりそうで怖いですね。そしたら彼女はどこへ向かうのでしょうか。
その内、美しくても愛されない事に絶望し、その負のエネルギーを再びヴァルカヌス星人たちは「美しい」と感じるようになるのではないでしょうか。しかしそれでマイナスエネルギーが減少し・・・と、延々と繰り返されそうですね。
見た目だけでは愛されず、心が満たされても愛されない。あのまま心の無いマネキンのように飾られていたほうが、幸せだったのかもしれません。

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