新プランター野菜養液栽培への誘い

大玉トマトやキュウリ、ナス、ブロッコリー、キャベツ、白菜等の新しい容器野菜養液栽培と外房の健康菜園活動を公開します。

―有機認証栽培に使える農薬は!―

2016年11月05日 | 農薬

家庭菜園のメリットは、何と言っても安全で、食べて美味しい野菜の自家供給にありますが、それには無農薬栽培が何により大切です。農薬を使わないで済むと言う事は、野菜が健康に育っている証(あかし)であり、栄養成分的にも優れているからです。

しかしながら、病虫害が発生し、どうしても駆除が必要となれば、何等かの形で農薬を使う事になります。その時の為にどんな農薬を使ったら良いのか、普段から適切な農薬の選択、その正しい使い方を必ず知って置かなくてはなりません。

農薬と一言で言っても色々と種類があって、人間や環境にとっては有害物であり、対象となる病虫害への適性があって使用に当たっては農薬取締法で厳しく制限されています。

それは一般家庭園芸用に市販されている農薬類であっても同じであり、対象病害虫、使用量、使用回数が定められて居り、使用登録された作物以外には使ってはならないのです。

 

ー農薬の残留基準の緩和反対キャンペーンから!-WebImagesより

従って、作物毎に登録農薬を選んで、定められた基準に従って使用しなくはならないのですが、家庭菜園での病虫害消毒だからと言っても毒性に違いは無いのであり、農薬取締法の遵守当然であります。

その農薬取締法の主旨、その第1条にありますが、農薬の品質の適正化、その安全かつ適正な使用の確保、農業生産の安定と国民の健康の保護、国民の生活環境の保全に寄与することが目的と書かれています。

その為に作られたのが、農薬取締法での登録制度であり、販売及び使用の規制等であって、それは元より、国民の健康の保護、生活環境の保全にあり、病害虫や雑草から農作物を守るための努力にあって、農薬使用がどれだけ少ない労力で農業生産に一定の効果が得られるようにする一方で、如何にして安全かつ適正な使用にするかに懸かっているのです。

 言い換えれば、その農薬の持つ恩恵や人畜や水産動植物に対する毒性、自然環境に与える有害な影響や弊害、それらを検査してその評価によってどこまでその農薬の使用が許されるか、国が定める検査機関に判断させ、登録認可されているのです。

 従って、病害虫や雑草から農作物を守るための努力の中で、それらの弊害の発生を伴わない物質、物理的手段や方策等は、その原材料に照らし農作物等や人畜、及び水産動植物に害を及ぼす恐れがないことが明らかになれば、特定農薬 或いは「特定防除資材」と呼んで、農薬取締法から除外されているのです。

 

―農薬危害防止キャンペーンポスターWebImagesより

その特定農薬 「特定防除資材」では、酢と重曹に天敵昆虫2種であり、特定農薬としての主旨から、専門的に検討した結果でそうなった言うのですが、現在では、それにエチレンと次亜塩素酸水が指定されています。

 そんな事ですから、日本では、やたらと農薬に対しての悪印象だけが先走りし、其れで居て人畜及び水産動植物に害を及ぼす恐れが少なくて、自然環境にも優しい農薬への関心や有機認証栽培に対する評価等、農薬にたいする正しい認識が中々育って行かないのです。

扨て、農薬の使用者側から見ての農薬取締法は、安全の確保の為の厳しい国のリスク管理であり、課せられる使用基準設定であります。

その結果、農薬の恩恵を受ける農産物生産者と、その農産物の消費者の立場とでは、受ける恩恵に利益相反意識が生まれているのであり、その根本での和解策こそが、欧米で始まった、人畜及び水産動植物に害を及ぼす恐れの少なくて、自然環境にも優しい農業生産であり、化学農薬、化学肥料を締め出しての有機栽培法であり、その認証制度が利益相反意識の解消に繋がったと理解しています。

 其処で生まれている農薬は、現状の農薬取締法の主旨を緩和するものであり、人畜、水産動植物をはじめ、自然環境への負荷を軽減であり、自然の物質循環と営みの中にあって、病虫害の防除効果を求めるコンセプトの農薬であり、有機認証栽培の農産物に使用が許される農薬であります。

 

ー水田除草に威力を発揮する合鴨農法―WebImagesより

 それにはどんなものがあるか下記にその一覧表を表示させて頂ききます。

有機農産物に使うことのできる農薬

殺虫剤

分類

薬剤名

剤型

有効成分(%)

登録会社

天然由来物質

エスマルクDF

顆粒水和

BT菌生芽胞及び結晶毒素10%

住友化学、ダイナポット

トアローCT水和剤

水和剤

BT菌結晶毒素7%

大塚化学

トアローフロアブルCT

水和剤

BT菌結晶毒素7%

大塚化学

ゼンターリ顆粒水和剤

水和剤

BT菌生芽胞及び結晶毒素10%

住友化学

ジャックポット

顆粒水和剤

BT菌生芽胞及び結晶毒素10%

アリスタ

ハッパ乳剤

乳剤

なたね油90%

サンケイ化学

マシン油95%製剤(機械油乳剤95% 他)

乳剤

マシン油95%

北興化学、八洲化学 他多数

マシン油97%製剤(スピンドロン乳剤 他)

乳剤

マシン油97%

大塚化学

マシン油98%製剤(ライトマシン 他)

乳剤

マシン油98%

日本農薬 他

フェロモン

コナガコン

チューブ

ダイモルア

信越化学、サンケイ化学

コンフューザーA

チューブ

4種果樹害虫用フェロモン

信越化学

シンクイコン

チューブ

ピーチフルア

信越化学

ハマキコン-N

チューブ

テトラデ セニルアセテート

信越化学

ヨトウコン-H

.

リトルア

信越化学

ヨトウコン-S

.

ピートアーミルア

信越化学

フェロディンSL

.

リトルア

住友化学

天敵

エンストリップ

カード

オンシツツヤコバチ羽化雌成虫 50頭/カード

アリスタ

スパイテックス

.

チリカブリダニ 200頭/50ml

アリスタ

アフィパール

.

コレマンアブラバチ羽化成虫 500頭/ポリエチレン瓶

アリスタ

ククメリス

.

ククメリスカブリダに50000頭/100g

日本化薬アリスタ

アブラバチAC

.

コレマンアブラバチ羽化成虫 250頭/ボトル

トモノアグリカ

オリスター

.

ナミヒメハナカメムシ 500頭/500ml

住友化学

コマユバチDS

.

ハモグリコマユバチ羽化成虫 250頭/ポリエチレン瓶

シンジェンタ ジャパン

ヒメコバチDI

.

イサエアヒメコバチ羽化成虫 100頭/ポリエチレン瓶

シンジェンタ ジャパン

トモノツヤコバチEF

.

オンシツツヤコバチ剤

シンジェンタ ジャパン

微生物

パストリア水和剤

水和剤

パスツーリア ペネトランス胞子 1x109個/g

ネマテック

天然由来物質

グリーンエージ

液剤

クロレラ抽出物0.13%

クロレラ工業

スペースエージ

液剤

クロレラ抽出物0.26%

クロレラ工業

アビオンE

展着剤として使用する場合に限る。

展着剤

パラフィン24%

アビオンコーポレーション

  

  別表2*

分類

薬剤名

剤型

有効成分(%)

登録会社

その他

クレフノン

水和剤

銅水和剤の薬害防止に使用する場合に限る

白石カルシウム

殺虫剤

スピノエース顆粒水和剤

顆粒水和剤

スピノサド25.0%

ダウ・ケミカル日本

殺虫剤

コロマイト乳剤・コロマイト水和剤

乳剤・水和剤

ミルベメクチン
1.0%乳剤・2.0%水和剤

三井化学アグロ

殺虫剤

エコピタ

液剤

還元澱粉糖化物60%

協友アグリ

 

殺菌剤

分類

薬剤名

剤型

有効成分(%)

登録会社

無機硫黄剤

イオウフロアブル

フロアブル

硫黄52%

シンジェンタ ジャパン日本農薬日産化学工業

コロナフロアブル

フロアブル

硫黄52%

アグロカネショウ

サルファーゾル

フロアブル

硫黄52%

バイエルクロップサイエンス

硫黄粉剤80

粉剤

硫黄80%

細井化学 他

無機銅

ICボルドー412

水和剤

銅2%(塩基性硫酸銅)

井上石灰

ICボルドー48Q

水和剤

銅2.5%(塩基性硫酸銅)

井上石灰

ICボルドー66D

水和剤

銅3.7%(塩基性硫酸銅)

井上石灰

Zボルドー

水和剤

銅32%(塩基性硫酸銅)

日本農薬

Zボルドー粉剤

粉剤

銅5%(塩基性硫酸銅)

日本農薬

Zボルドー粉剤DL

粉剤

銅5%(塩基性硫酸銅)

日本農薬

クプラピットホルテ

水和剤

銅44%(塩基性硫酸銅)

バイエルクロップサイエンス

コサイド3000

水和剤

水酸化第二銅46.1%(銅として30.0%)

デュポン

サンボルドー

水和剤

銅44%(塩基性酸化銅)

サンケイ化学

無機銅・硫黄

園芸ボルドウ

水和剤

硫黄25%、銅35%(塩基性酸化銅)

サンケイ化学

炭酸水素ナトリウム

ハーモメイト水溶剤

水溶剤

炭酸水素ナトリウム80%

明治製菓㈱

炭酸水素ナトリウム・銅

ジーファイン水和剤

水和剤

炭酸水素ナトリウム46%、銅12%(無水硫酸銅)

サンケイ化学

天然由来物質

レンテミン液剤

液剤

シイタケ菌糸抽出液1%

野田食菌

レンテミン

水溶剤

シイタケ菌糸抽出液90%

野田食菌

生石灰

.

酸化カルシウム95%

北上石灰、井上石灰 他

微生物

バイオキーパー

水和剤

非病原性エルピニア カロトポーラ5x1010cfu/g

日産化学工業、セントラル

ボトキラー水和殺虫剤

水和剤

バチルス スプチリス 1x1011cfu/g

 

 以上ですが、農薬の一般知識に疎く、野菜類を育てた事も無い一般の方々には、一寸理解が難しいかも知れませんが、その有効成分に大きな違いがあり、化学合成農薬に厳しいリスク管理が課せられる農薬取締法の規制の意味が理解できるかと思います。

拙宅の外房菜園での作業で最も労力を要するのが除草でありますが、其処には有機認証で使用が許される除草剤はありません。

 

―東京農大の有機認定証明書―WebImagesより

今までにお世話になった農薬は、Zボルドー粉剤、トアローフロアブルCT、ハーモメイト水溶剤だけであります。

農薬は、如何に少ない労力で、農業生産に一定の効果を生むかであり、労力を惜しまないで野菜栽培に励み楽しむ家庭菜園では、無農薬は当然なのであり、もし、病虫害防除が必要になったなら、選ぶのは、有機農産物にも使える農薬でしかありません。それが健康で、安心な野菜の育て方であり、家庭菜園だからできる、替え難い健全な土からの恩恵であります。

 

―グリンピースジャパンキャンペーンポスターより

 最後に、農薬取締法に因んで一言申させて頂きます。

今や農業事業者にとっては、遵守、または従うべき規範は多彩であり、その中でも大切な法律は食料・農業・農村基本法、食品安全基本法、食品衛生法、農薬取締法、環境基本法であり、又、廃掃法、労働安全衛生法などであります。

そして行政指針等では、農薬の飛散低減対策、農作業安全のための指針、都道府県の標準施肥などであり、国際的となれば、コーデックス基準、海外の食品衛生法(農産物輸出時)などの世界の基準・法律の順守であります。

さらに、時代の要請や良識として従う望ましい規範となれば、環境保全型農業推進憲章、人種差別の防止、野生動植物の保護であります。

その中で特に留意すべきは、消費者の生産者(生産現場)への期待、消費者が特に懸念している事項、土や水の安全性、化学農薬以外の防除方法の検討、正しい農薬の選択及び使用、農薬使用の記録、収穫後の衛生的な取り扱い、的確な残留農薬検査であります。

 以上の事は、これからの日本の農業の更なる近代化に課せられる農業事業者の責務となっていると言います。

 

ー家庭菜園は太陽の恵みと土、水で始められる―WebImagesより

家庭菜園でのんびり農業の真似事をしているマニア老人には、聞き流しのできる話ですが、日本の農業を守る立場から見れば、前途多難な時代趨勢にあって、今TPPの国会承認で揉めている農相のその認識レベルの次元の低さ、聞くに堪えない思いでいっぱいです。

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