新プランター野菜養液栽培への誘い

大玉トマトやキュウリ、ナス、ブロッコリー、キャベツ、白菜等の新しい容器野菜養液栽培と外房の健康菜園活動を公開します。

―家庭菜園の球ネギ栽培情報―

2016年11月20日 | 野菜栽培

先週は、外房菜園での今年の玉ねぎの苗の植え付けを終わらせてきました。品種は毎年変わらず、タキイ種苗のF1種の早生玉ねぎ 「ソニック」であり、当地で入手できる苗は殆どソニックと決まって居て、此処外房海岸に面した地域一帯の海成砂質土と海風が、この玉ねぎの栽培に何と言っても大変良く合って居るからです。

毎年5月の連休から月末にかけて収穫されるこの早生玉ねぎ、辛味が少なく水分が多く、甘味が強くてサラダ用に生で食べても大変美味しいのであり、そのフルーティーな品種特徴は他の玉ねぎを超えています。

 

―堀り利上げて乾燥させている外房菜園の早生玉ねぎー

今更、玉ネギの話等、それ程めずらしい事では無いかも知れませんが、ネギ属野菜は一般に、青い葉や茎を食用にする食べ方と根部が肥大して休眠する玉の部分を乾燥貯蔵して、長く利用する食べ方とがあり、其の両方の食べ方ができるのが、玉ねぎ等のネギ属野菜の特徴でもあります。

日本では、葉や茎を食用する長ネギの栽培の歴史は古く、色々な種類が作られて来た為に、同じネギの仲間の玉ねぎは、江戸期に日本に入って来たのですが、ほとんど定着せず、栽培が始まったのは明治以降からであり、本格的に普及して多く食べられるようになったのは、極近年になってからです。それが今では、家庭菜園でも作られるようになって、多くの品種が作出されいます。しかし、その基本な品種群は、北海道で作られるようになった「札幌黄」、大阪の泉州で栽培が始まって定着した「泉州黄」からの黄玉ねぎ群が殆どであり、その特性や地域ごとでの適した栽培法等、詳しい情報が少なく、園芸作物として欧米と比べると、玉ねぎは余り知られて居ないように思われます。

 

―関西の屈指の産地 淡路島の玉ねぎ畑―WebImagesより

それで海外の玉ねぎ情報をネット上で追って見たのですが、その中で見つけたのがアメリカのイリノイ大学の「玉ねぎとその関係作物」と題する公開講座のネット情報です。その中から参考になる部分を抜粋して、一部を紹介せていただきます。

玉ねぎは品種によって、栽培地の日長や平均気温等の気象条件で、結球して肥大する球の大きさや形状が影響されると言います。

また玉ねぎには光周性があり、品種によって長日性、短日性、日長に関係しない中性とに分かれます。

 

―日長変化を感知して起る光周期的反応のを示す画像―WebImagesより

日本では、北海道などで栽培されている玉ねぎが長日性であり、日長が14時間またはそれ以上になると結球肥大して収穫できるようになる高緯度地方向けの品種であります。一方、日長が10時間から11時間で良好に結球肥大する品種があり、九州をはじめ、西日本から関東以南など、一般に栽培されているのが短日性品種であります。

その短日性品種でも、早い時期にセット球で植え付けると、高緯度地域でも充分に受け入れられる収穫が得られるとあり、また日長に中性の品種ならば、日長に関係なく玉ねぎは結球肥大するとあります。

玉ねぎには結球する外皮に、赤、白、黄色と色の違いがあり、又含まれる栄養成分にも違いがあって、甘みが強く辛みの少ないマイルドなタイプ、辛みが強くてネギ臭の強いタイプに分かれます。

それに亦、分球する性質があって、日本では見掛けませんが、ニンニクやラッキョウのように栄養繁殖されている分球玉ねぎのポテトオニオンやシャロットがあり、それにパールオニオン/ルビーオニオン、(別名)白小玉ねぎ/赤小玉ねぎもあります。

 

―北海道の収穫前の玉ねぎ畑―WebImagesより

それが日本の玉ねぎは、黄玉ねぎが主であり、品種交雑で本来の特徴がはっきりせず、多くがその中間的な品種になってるようです。

家庭菜園で玉ねぎを育てるなら、その品種特性に合わせて種類を選ぶ事が大切であり、甘みがあって辛みの少ないマイルドなサラダ用のタイプの玉ねぎにするか、同じように見えても違う、辛みが強くてネギ臭が強く長期の貯蔵性に優れるタイプの玉ねぎにするか先ず決めなくてなりません。

何しろ玉ねぎにはフラボノイド類や特有の含硫栄養素が豊富に含まれいるのであり、今日では特にそれら栄養素成分が高く評価されて居り、その研究から玉ねぎ等のネギ属野菜は、毎日の食事プランに少なくとも1食分は含めるべきと推奨されています。

 

―淡路島で良く見られる吊り玉貯蔵中の玉ねぎWebImagesより

アメリカでは、玉ねぎは種子から育てる為に葉玉ねぎ用として利用する品種が区別され、短日性、長日性の違いも種に表示されています。又、セット球であれば、売り出せる品種数は少ないのですが、赤、白、黄色とあり、代表的な2つの品種が表示されているとあります。

 

―欧米では店頭に多彩な種類の玉ねぎが並ぶWebImagesより

家庭菜園の玉ねぎの栽培法、アメリカでは、種子栽培、種苗の移植栽培、セット球植え付け栽培とがあり、その利用目的、栽培環境に合わせて、その品種の特徴を知って、選んで決めるのです。日本でも趣味と実益の両方を兼ねて参考になる、有益な品種毎の玉ねぎ園芸情報が求められます。

 

 

―欧米の家庭菜園の玉ねぎ作り、種類が豊富です!WebImagesより

日本は北から南まで気候風土の変化がであり、家庭菜園で収穫した玉ねぎを年間を通じて長く貯蔵して利用するには品種的に一寸無理があります。

温暖地であれば、9月播種、11月苗移植で、翌年の5月、6月頃に収穫する玉ねぎ栽培が一般の作型ですが、高温多湿な夏に向かって乾燥休眠させ、消費しながらの長期保存は、品種の違いや保存方法で結果は異なるのですが、良くても10月から12月頃までの貯蔵が経験から精いっぱいです。

それ以降は大概無理であり、先年、何とか12月以降に収穫できる秋玉ねぎが作れないものかと、セット球栽培に挑戦してみました。

年内12月末の収穫を見込んで8月末に植え込んだのですが、殆ど結球しないで旺盛な葉玉葱状態で年を越し、結局玉葱として収穫出来たのは、4月初めであり、すっかり当て外れを経験させられました。

 

アタリヤ農園のセット球から育てた春玉ねぎ-

作物栽培は、何と言っても本来の生育温度や日照条件が基本であり、玉葱のセット球栽培、容易な事ではなく、どうやらその品種特性の選択に問題があったようです。

日本では、玉ねぎのセット球による促成栽培、その地域の気温や日照時間等、気象条件次第であり、日本では未だ簡単に始められる段階には至って居ない、玉ねぎ栽培の歴史の未熟が判りました。

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