世耕日記

参議院議員 内閣官房副長官 世耕弘成(せこう ひろしげ)の活動を日記形式と雑感、主張を交えお伝えするブログです!

2月27日(金)【主張】

2009年02月27日 | 主張
 厚生労働省が新たに一般医薬品のネット販売を規制する省令を作っている。この省令が施行されると、今までインターネット販売で購入可能であった胃薬、風邪薬や解熱剤、漢方薬等は購入できなくなり、せいぜいビタミン剤や整腸薬しか買えなくなる。
 一方で「登録販売者」という資格も導入され、この資格者がいればコンビニ等でも風邪薬や解熱剤が売れるようになるという。この「登録販売者」は数ヶ月の勉強で合格できるレベルの資格で、合格率も70%程度とのことだ。
 厚労省の説明によると一般医薬品の販売にあたっては専門知識を有する者の「対面」による適切な情報提供を重視することから、このような規制を導入したとのことだ。
 しかしちょと待ってほしい。ここでいくつかの考慮すべき重要なポイントが抜け落ちている。
 まず「ネット販売=危険」という考え方で本当にいいのだろうか?薬のネット販売を行っている人たちはほとんどが「薬剤師」か「薬種商」の資格を持っているということだ。「薬剤師」は薬学部で6年間学んだ後に国家試験をパスしたプロ中のプロだ。「薬種商」も「登録販売者」とは比べものにならない狭き門の難関だそうだ。ネットの向こうにいる「薬剤師」と目の前にいる「登録販売者」のどちらが「安心」と感じるかは人それぞれだと思う。
 ネット販売は誤解されている面も多い。私も利用している真面目な業者は、年齢確認や問診といったチェックを通り抜けなければ購入画面には行き着けないような設計になっている。またネット販売の方が安全な面もいくつかある。特に販売後に重大な副作用情報等が出てきた場合に、店頭販売では購入者に連絡の取りようがないが、ネット販売の場合、購入者のメールアドレス、住所、電話番号がしっかり残っているので、「その薬は飲まないでください」という緊急連絡を入れることもできるのだ。「ネットでは睡眠薬を大量に購入できる」、「大量に飲むと幻覚症状のある薬をネットでは大量に購入できる」という指摘もあるが、まともなネット販売事業者は一人が購入できる数量制限をしっかりかけている。複数の店舗で買うことは可能かもしれないが、それはネット固有の問題ではなく、リアルの世界でもドラッグストアをハシゴすれば購入は可能である。
 一方でネット販売が禁止されると困る人たちが出てくる。たとえば過疎地に居住する人、外出に支障のある障害のある人などである。
 当然、薬害は出してはいけない。一般医療薬でも深刻な薬害がでる可能性は否定できない。スイッチOTCといわれるリスクの高い薬は薬剤師による販売に限定すべきだ。しかし無条件で「対面販売」が「ネット販売」より安全だという考え方には賛成できない。数ヶ月の勉強で合格した「登録販売者」による対面販売が安全で、薬学部を卒業した「薬剤師」が入念に設計されたWEB画面を通して本人確認、連絡先確認、問診等を行って販売するネット販売が危険だと決めつけ、今まで使われてきたサービスを突然禁止するのは問題があると思う。厚労省にはもう少し慎重な検討を求めたい。
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