最近になって郵政民営化の見直しへ向けた各党間の交渉が活発になっている。1.郵便事業会社と郵便局会社を合併させる。2.日本郵政(持株会社)による郵貯、簡保2社の株式保有を認める。というのが、見直しの焦点となっているようだ。しかし待ってほしい。民営化見直しの前にきちんとやるべきことがあるのではないか?
そもそも民営化前の郵政事業は、郵貯、簡保からのある種の内部相互補助で郵便事業が成り立っている構造であった。そのために郵貯、簡保も肥大化を続け、300兆円もの国民の資金を集めるまでになっていた。しかし民間の宅配便の充実やインターネットの登場により、抜本的改革抜きでは郵便事業の将来展望が全く描けない厳しい状況になってきていた。
郵政民営化の非常に重要な骨格のひとつは、郵便事業の郵貯、簡保への依存関係を断ち切り、郵便事業の抜本的改革を促すことであった。
しかし政権交代後の郵政事業は完全に逆行している。
日本郵政の経営トップには財務省OBが天下り、民間の経営とはほど遠い状態となった。郵政民営化反対の急先鋒であった国民新党の亀井氏や自見氏が相次いで郵政改革担当大臣に就任したこともあり、パート社員を正社員化するなど、乱暴な改革逆行が行われてきた。
国鉄から民営化されたJRや電電公社から民営化されたNTTでは血のにじむような経営改革とリストラが行われてきた。例えばNTTは民営化直後に33万人いた社員は現在グループ会社を入れても20万人程度に激減している。また地方の社員は最大3割の給与カットも行われてきた。
郵便事業が直面している課題はJRやNTTが経験してきたものより遙かに厳しい。なにしろ電子メールが普及したことにより、事業の基盤が根こそぎ崩れようとしているのだ。年賀状の扱い件数は年々減少している。企業のダイレクトメールもメルマガにとって代わられつつある。相当抜本的な経営改革を断行しない限り、郵便事業は近い将来に立ち行かなくなるであろう。現に現在の決算等をみる限り、非常に厳しい経営状況になってきている。郵便事業の経営改革は待ったなしである。
郵政民営化の見直しを主張する人たちは、過疎地のサービス低下や郵便と郵貯、簡保の分離による不便の発生等を見直しが必要な根拠としている。
しかし本当にそうだろうか?事実として郵便ポストの数は減少していないし、過疎地の簡易郵便局も自民党政権時代に休眠中の局を積極的に再開させることで、数が増加に転じている。その上で利用者にとって不便な部分があるのであれば、現行法の下で運用を改めていけば十分である。あれだけ国民的議論を経て決定された郵政民営化法を見直すほどの正当性があるとは思えない。
経営改革やリストラをなおざりにしたまま、改革を逆行させ、郵便事業の金融2社への依存関係を復活させようとする改革見直しの動きは、最終的には郵便事業と金融2事業の共倒れにつながりかねない。その際には税金による救済といった国民負担が発生することになる。
郵政改革の見直しを言う前に、郵便事業の抜本的経営改革を行うべきである。まず第一歩として経営陣を刷新し、民間企業としての経営を行う体制を整えるべきである。
そもそも民営化前の郵政事業は、郵貯、簡保からのある種の内部相互補助で郵便事業が成り立っている構造であった。そのために郵貯、簡保も肥大化を続け、300兆円もの国民の資金を集めるまでになっていた。しかし民間の宅配便の充実やインターネットの登場により、抜本的改革抜きでは郵便事業の将来展望が全く描けない厳しい状況になってきていた。
郵政民営化の非常に重要な骨格のひとつは、郵便事業の郵貯、簡保への依存関係を断ち切り、郵便事業の抜本的改革を促すことであった。
しかし政権交代後の郵政事業は完全に逆行している。
日本郵政の経営トップには財務省OBが天下り、民間の経営とはほど遠い状態となった。郵政民営化反対の急先鋒であった国民新党の亀井氏や自見氏が相次いで郵政改革担当大臣に就任したこともあり、パート社員を正社員化するなど、乱暴な改革逆行が行われてきた。
国鉄から民営化されたJRや電電公社から民営化されたNTTでは血のにじむような経営改革とリストラが行われてきた。例えばNTTは民営化直後に33万人いた社員は現在グループ会社を入れても20万人程度に激減している。また地方の社員は最大3割の給与カットも行われてきた。
郵便事業が直面している課題はJRやNTTが経験してきたものより遙かに厳しい。なにしろ電子メールが普及したことにより、事業の基盤が根こそぎ崩れようとしているのだ。年賀状の扱い件数は年々減少している。企業のダイレクトメールもメルマガにとって代わられつつある。相当抜本的な経営改革を断行しない限り、郵便事業は近い将来に立ち行かなくなるであろう。現に現在の決算等をみる限り、非常に厳しい経営状況になってきている。郵便事業の経営改革は待ったなしである。
郵政民営化の見直しを主張する人たちは、過疎地のサービス低下や郵便と郵貯、簡保の分離による不便の発生等を見直しが必要な根拠としている。
しかし本当にそうだろうか?事実として郵便ポストの数は減少していないし、過疎地の簡易郵便局も自民党政権時代に休眠中の局を積極的に再開させることで、数が増加に転じている。その上で利用者にとって不便な部分があるのであれば、現行法の下で運用を改めていけば十分である。あれだけ国民的議論を経て決定された郵政民営化法を見直すほどの正当性があるとは思えない。
経営改革やリストラをなおざりにしたまま、改革を逆行させ、郵便事業の金融2社への依存関係を復活させようとする改革見直しの動きは、最終的には郵便事業と金融2事業の共倒れにつながりかねない。その際には税金による救済といった国民負担が発生することになる。
郵政改革の見直しを言う前に、郵便事業の抜本的経営改革を行うべきである。まず第一歩として経営陣を刷新し、民間企業としての経営を行う体制を整えるべきである。











