川崎重工業は1972年にZ900Z1というDOHC4気筒900ccのビッグバイクを海外で販売開始していたが、それを国内向けにした750RS・Z2を1973年に販売開始した。
カワサキ750RS・Z2の登場は日本バイク史上最大の衝撃であった。
すでにホンダCB750、スズキGT750、カワサキ750SS、ヤマハTX750といったビッグバイクが国内で販売されていたが、Z2はそのどれをも上回る圧倒的な性能とスタイルをもっていた。
すべてがかっこよくきまっており、そのきまり具合はニューバイクの登場が繰り返される中でも一際光り輝くものであった。
その外観を見てみよう。
これは初期型のカラーリングで、火の玉タンクと呼ばれたものである。
タンクの形、リアカウル、4本マフラー、DOHCのエンジン、そして全体のスタイル、これらがすべてビシッときまっていた。
「かっこいい」の一言である。
次のカラーリングはストライプ型の落ち着いた、格調高いものであった。
私はこの方が好きだが、一般でもこっちの方が人気あったようだ。
美しいバイクである。
ちなみに、兄貴分のZ900・Z1。
一見違いが分からないが、よく見るとエンジンが大きいのが分かる。