骨で聴く異世界

耳を使わずに「聴く」世界を旅します。耳をふさいでいても聴こえる世界です。

弥陀三尊種子板碑を骨で聴く

2013-01-25 11:15:52 | 骨で聴く癒しの世界

 高野聖が開いた古代中世の通行路といわれ、宿所もあった坂が東京の聖坂です。坂の途中には、三田中学校、クウェート大使館、阿含宗関東別院などがあり、亀塚稲荷神社もあります。この亀塚稲荷神社の狭い境内に弥陀三尊種子板碑があります。 

 中世の関東地方では特徴的な信仰として、板状の秩父青石、つまり緑泥片岩に刻まれた供養塔です。
 弥陀を表す記号(種子)を上部に刻み、頂部を山状に切りだした秩父型の板碑三基には、それぞれ「文永3年(1266年)12月」「正和2年(1313年)8月」「延文6年(1361年)」の造立年が陰刻されています。特に文永3年(1266年)の刻銘は、東京の港区に現存する板碑の中では最古といわれています。

 残念ながらこの板碑は下部を欠損していますが、いわゆる武蔵型板碑に含まれることがわかります。
 中央には蓮座の上に阿弥陀仏をあらわす梵字の「キリーク(阿弥陀仏)」、その右下には「サ(観音菩薩)」、左下には「サク(勢至菩薩)」が刻まれています。
 下部の欠損はあるものの阿弥陀三尊の種子の保存状態は悪くなく、むしろ良好といえそうです。ただそれでも種子の下下側はやはり磨耗がすすんでいます。

 この板碑はもとからここにあったわけではなく、文化11年(1814)以降は岡仁庵の抱屋敷となっていた麻布永坂町(現在の六本木5丁目)の屋敷地に所在していたものだそうです。

 慶応大学にも近いエリアで、JRでは山手線の田町駅、地下鉄では三田駅が最寄りになるとおもいますが、この周辺は閑静な場所で、騒音が激しいということはありません。そんな場所で骨伝導機器を使っての歴史ある弥陀三尊種子板碑との対面は、騒音対策や難聴対策とは関係なく、純粋に耳だけでなく骨からも音を「聴く」ことから、癒し効果が求められます。

 しかしこの感覚は米軍で採用された特許技術の骨伝導機器だからこその威力といえます。性能の差がはっきりと出てきます。

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 知られざる文化財をたずね、骨伝導機器とともに出かけるのは本当に歴史に触れる気がします。おすすめです。


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