論文捏造

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謎の施設と謎の著者

2012-02-01 | 東京大学 分子病理学 : 論文撤回Watch


謎の施設と謎の著者

Retraction Watch / 2010.12.08 10:00 / 推薦数 : 1

この論文は、online で発表されましたが、印刷論文になる前に撤回されました。タイトルは

Modulation of microRNA processing by p53

京都大学のDepartment of Cancer Biologyに所属する2名の著者が執筆しています。

 

撤回の理由は明らかにされていませんが、ひとつ明らかなことは、 京都大学にはDepartment of Cancer Biologyは存在しないということです。すなわち架空の施設からの論文です。2名の著者の名前も架空ではないかと、私は思っています。

 

全く同じタイトルの論文がNatureに掲載されています。 これは東京大学からの発表です。

 

さて問題の論文はBBRC(Biochem Biophys Res Commun)に投稿されたのですが、抄録のみ読むことは可能です。Nature論文とタイトルは同じである上に、抄録の内容もほぼ一字一句同じです。

 

不思議なことに、Nature 論文が投稿されたのが、2009年4月17日となっていますが、BBRC論文は、Nature論文より先に投稿されているようなのです。

 

この謎をどなたか、解明できるでしょうか? 



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