eラーニングの現状と展望

ネットラーニングHD、ネットラーニング、WIWIW、Phoenix Consulting、各代表取締役 岸田徹

日記風に

2004-12-28 16:51:44 | Netlearning,Inc.
2005年の初めから、しばらく日記風に書いてみようと思う。

きょうは、このあと、午後5時から年末恒例の社内納会。1年をふりかえり、乾杯と懇談。

第3四半期は、売り上げ計画をはじめすべて目標を達成できたので、いい年末となった。この勢いで2005年のスタートをきりたい。

ASPを考える

2004-12-15 20:47:50 | eLearning
最近、携帯電話をつかってeラーニングを提供する機会もでてきた。携帯電話のeラーニングでは、イントラ型をだれも考えない。最初から、自明のようにASPと考えられている。なぜだろうか。それぞれのユーザー企業が、何千万円もはらって携帯用LMSを自家用に開発しようと考えないのは当然だ。多数でプラットフォームを共有すれば十分だ。
コンテンツ提供側も、たぶん同じだろう。いくつかのコースを提供するために、各社それぞれが何千万円もはらって自前のプラットフォームをつくるのは経済的にあわない。

内定者むけのeラーニングが、急速に普及してきた。これは、ASPでしか提供できない。

グローバル企業が、世界の生産拠点に、各国語で日本からeラーニングを提供するケースもではじめている。これも、イントラ型では不可能だ。

eラーニングの最大の特徴のひとつは、個別に学習履歴をとれることだろう。これを活用した学習支援が重要だ。最後まで学習するように支援し、あるいは、学習の個別指導をするには、専門組織が必要となる。ユーザー各社が社内にこの専門組織をかかえるのは、コストもかかり専門家も必要となる。ASPであれば、この学習指導すべてをアウトソーシングすることができる。

ASPであれば、初期導入の特別な費用はいらない。サーバーのメンテナンス要員も必要ない。すさまじい技術進歩のなかで、最新のテクノロジーを活用するコストもとくに必要ではない。

ASPのサーバーは、多機能で高性能だ。何億円もかけた高機能を、多数のユーザーで割り算して、低コストで活用できる。あらゆる機能が抜群にすぐれている。
ついでながら、イントラネット型のLMSは、SCORM準拠が多い。したがって、低機能だ。そもそも標準化というのは、そういうものだ。

コースウエアの本格的な普及の時代、ASPが基本になってきた。


日本的なeラーニング

2004-12-03 23:01:47 | eLearning
10月にアメリカに行って感じたことは、もはやアメリカは、eラーニングのお手本ではなくなったということだ。

日本的なビジネスとして感じるのは、サービスのあり方だ。セコムやベネッセがよい例かもしれない。

日本以外の国の警備会社は、センサーをつけて歩くだけだった。警報がでれば、警察か消防がかけつける。そんなレベルのサービスだ。それではだれでもできるから、警備会社は乱立し、大きな会社は生まれない。セコムは、警報がでれば、網のような拠点から自社の社員がかけつける。そのサービスの品質は高い。しかも、トップ企業が圧倒的な力をもつ。

日本のeラーニングも、品質の高いサービスを実現していくだろう。たんに、LMSやコンテンツが用意されるだけではなく、ラーニング・プロセスが重視され、そのサポートが充実する。

世界をリードする日本のeラーニングを実現していきたい。

大学の人材育成

2004-12-03 14:29:36 | Netlearning,Inc.
実践的な人材育成に、大学も本格的に取り組みはじめています。

映像コンテンツの専門家育成に東大、早稲田、東京芸大などが
取り組み始めた記事が、本日の日経産業新聞に掲載されていま
す。
各大学とも、企業の最前線の専門家を講師にしている。

先日、東大の副理事から、世界最高の金融の専門家を育成する
大学院を来年度設置することをききました。これまで日本では
まったくできなかった、高度の金融商品を設計できるなどの専
門家を、世界から講師を招聘して育成するそうです。

知識時代の教育システムが、次第に姿をあらわしはじめています。

ネットラーニングは、将来、知識時代の教育システムの中核とな
ることをめざしたい。