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これは酷い、放射線量を計算ミス

2011-06-04 02:50:10 | ニュース
東京電力の福島第一原発事故によって、日本の空と海と大地に大量の放射能が撒き散らされ、エラい事になっている訳だ。
原発事故は未だに収束の気配を見せておらず、現在も放射能汚染が拡大中であり、健康被害が懸念されている。
そんな中、文部科学省は3日、福島第一原発から北西22キロにある福島県浪江町内の1地点で、3月12日から5月25日まで約2ヶ月半の積算放射線量推定分布図を公開したのだが、何と驚く事に積算放射線量が推定73.9ミリシーベルトの高い地点があると発表した。

文科省は5月16日、この地点の5月11日までの積算放射線量は31.7ミリシーベルトと発表していたが、この日、61.1ミリシーベルトだったと訂正し、担当者は「一部で間違った計算式を使っていた」としている。
浪江町内の他の10地点でも計算ミスがあり、大幅な過小評価になっていた。
積算放射線量の推計値を公表した159地点の内、5月25日までに20ミリシーベルトを超えたのは、浪江町内の13地点と飯舘村の3地点、葛尾村と南相馬市がそれぞれ1地点で計18地点であり、73.9ミリシーベルトが最高値だった。

原発事故に関しての情報公開では、東電やら原子力安全保安院やらの関係機関の後出しジャンケン、そして隠蔽等を繰り返しているから、何処のどの発表を信用して良いのか判らない人も多いのではないか?。
そして何より政府が信用出来ないと言うのは、はっきり言って国の形としては異常な部類だわな。
この文科省が発表した積算放射線量は、推定73.9ミリシーベルトと言う非常に高い数値なのだが、今更こんな事を発表して何をどうすれば良いのかね。

枝野官房長官は、この数値を見て「直ちに問題は無いが、この事はこの先、将来に渡って全く問題無いと言う事と、イコールで有るとは私は承知しておりません。」との、決まり文句でも言うつもりなのか。
今、これを書いていて思ったのだが、最近、枝野は「直ちに」を使わなくなったな「直ちに」を。
以前は馬鹿の一つ覚えみたいに「直ちに」を連呼していたのだが、言わなくなったと言う事は「直ちに」健康に影響を及ぼすレベルなのか。

それとも単に「直ちに」とは何時までの事を言い、何時から健康被害が出るのか?。と、記者に指摘されて言葉に詰まったから、使わなくなったのか。
まぁ、「直ちに」の話は一先ず置いといて、積算放射線量の話に戻すけど、文科省は計算ミスで過小評価していたと言うのだが、本当に計算ミスなのかね?。
実は数値が大きいまま公表すれば、パニックになるから、動揺を押さえる為に過小評価の数値を発表したのではないのか。

メルトダウンの件も後出しジャンケンなのだが、メルトダウンを連呼する事で、徐々に国民にメルトダウンと言う言葉に慣れさせて、感覚を麻痺させた後に公表した方が、落ち着いて対処出来るだろうとの作戦。
慣れとは恐ろしいもので、実際にメルトダウンと聞いても、驚かなくなった人が多くなった気がする。
本当は、メルトダウンとは非常に危険な状態であり、しかも現実はメルトダウンどころかメルトスルー迄、事態は進行していると言う状況なのに、何事も無く、普通に生活しているのだから、その思惑通りに事が運んでいる訳だ。

放射能汚染された飲食物に付いても、暫定規制値(基準値)が高く設定されているのに、それをクリアしたから安全ですとか言ってる。
マスコミも「風評被害」を強調しているが、本当に安全で、後で「健康被害」が出ないと自信を持って言えるのか?。
3.11以降、何もかも感覚が麻痺している感じがして、非常に気になる。では。

【ネッタイムス・東坊京門・作】