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高速増殖炉もんじゅのデマ騒動

2011-06-01 01:44:15 | 様々な話題
高速増殖炉「もんじゅ」(福井県敦賀市)で昨年8月に原子炉容器内に落下し、運転を再開する為の障害になっている燃料交換用の炉内中継装置の引き抜き作業に向け、日本原子力研究開発機構(原子力機構)は30日、中継装置の上部に有る蓋「ドアバルブ」(重さ約30トン)の撤去作業を始めた。
原子力機構はドアバルブ等、上部の部品を撤去した後、中継装置を引き抜く為の専用器具を付け、6月中旬を目処に引き抜く事にしている。

東京電力の福島第一原発事故に収束の兆しが見えない中、原発事故のラスボスとも言われる「もんじゅ」は、過去に何度もトラブルを起こし、今は原子炉容器内に機器が落下したまま運転がストップした状態である。
もんじゅの危険性に関しては、もんじゅ、落下物の撤去作業が遂に始まるにも書いたのだが、かなりヤバい状態で懸念が高まっている中、もんじゅに絡む騒動がネット上で相次いだ。
もんじゅを運営している原子力機構はウェブサイト上で15分毎に、もんじゅの外観のパノラマ画像を更新し公開しているのだが、その画像を閲覧した人が異変を発見。

5月28日午前、「もんじゅから白い煙が上がっている」との情報がツイッター上に出始めた。
ツイッターでは、もんじゅの事態悪化を恐れるツイートが書き込まれ、「拡散をお願いします」と言うユーザーも現れ、次第に情報が広がり、ちょっとした騒ぎになったのである。
結局この白煙はトラブルでは無く、原子力機構は煙に付いて「ボイラーから放出されている蒸気で、放射性物質を含んでいない」と説明し、ウェブサイトでも「異常では有りません」と発表、騒ぎは収束した。

実は、その騒動以前の5月23日頃から、ネット上に「もんじゅ被害想定エリア」と言う画像が出回ったおり、その画像は日本地図の上に、もんじゅの在る福井県敦賀市に目印が打たれ、そこを中心に半径300キロ圏内を示す赤い円と、半径600キロ圏内を示す青い円が描かれている。
地図の左下には、半径300キロ圏内は「壊滅的被害」として、「24時間以内死亡・即死」、半径600キロ圏内は「72時間以内死亡率50%」と書かれている。

現在でも原発関連サイトや、2ちゃんねる等の掲示板で時々見掛けるのだが、その画像の出所や根拠は不明であり、デマと言う事で落ち着いている。
もんじゅの落下物撤去作業が始まると言う時期が時期だけに、不安を煽り画像が広がって行ったのだろう。
しかし、こう言ったデマが拡散するのは、東京電力の発表やマスコミの報道、そして、何と言っても日本政府自体が信用されていないから、噂が噂を呼んで騒動が大きくなる訳だ。

御存知の方も居るだろうが、何せ外国メディア向けに開いている、原発に関しての記者会見では、外国メディアの数がゼロと言うトンデモな事実が有るのだから。
日本の報道機関の信用性に付いてでは、日本のマスコミはメルトダウンはしていないと言い、メルトダウンしていると報じている外国メディアの事を、メルトダウンの根拠も無く、大袈裟に報道している。とか言っていたのだが、いざ蓋を開けてみると、どうだったのか?。

実際には、メルトダウンどころかメルトスルーしているのだから、日本のマスコミは間抜けと言うか、アンポンタンのポン助と言うか、スットコドッコイとしか言い様が無い訳だ。
これではマスコミがデマを飛ばしている様なものだから、政府はマスコミを取り締まれ。
あっ、政府もデマを飛ばしているから、どう仕様も無いわ(笑)。では。

【ネッタイムス・東坊京門・作】