絵本の部屋

鈴木まもる「鳥の巣研究所」別館

「みんなで!いえをたてる」

2011年11月00日 | のりもの絵本

「みんなで!いえをたてる」

竹下文子・作 鈴木まもる・絵
偕成社 32p 1000円+税
2011年11月上旬発売予定

はたけのそばの あきちに あたらしいいえが たちます。
こうじが はじまると、やってきたのは ダンプカー、
ショベルカー、ミキサーしゃ、ポンプしゃ・・・
だいくさんたちが とんとんとん。
のっぽのクレーンしゃも きましたよ。
みんなで いえを たてていきます。
(カバーソデより)

とびら

p.2-3
せっけいずをみながら そうだんしています

 

p.8-9
トラックが ざいもくを つんできました

 

p.10-11
はしらを いっぽんずつ くみたてていきます

 

p.18-19
でんきの ひきこみせんを つけています

 

裏表紙

 

<制作ノート>

偕成社の乗り物絵本シリーズの9作目です。
このシリーズは、文は竹下文子さん、(我が家の奥様)絵はぼくが担当しています。
今回は、建築開始前の空き地から、家が完成し引っ越しが完了するまで、
どんな車が出てくるかという絵本です。
調度、知り合いが家を新築していたので、しっかり取材もできたし、
幸か不幸か、ぼくは高校生ぐらいから、土建屋さんのアルバイトをしていたり、
学生時代、長野に山小屋を建てたり、今の仕事場もあれこれ作っているので、
ああ、これはこうやった、ここはこんなだったと思いだしながら描きました。
知り合いの建築士さんに、最新の工事の情報や、、
最近の工法、手順も聞きに行き、しっかりチェックもしてもらいました。

昔昔描いた、引っ越し絵本の引越し屋さんも再登場してもらいました。

 

「いのちのふね」

2011年09月00日 | その他の本

「いのちの ふね」

鈴木まもる/文・絵
講談社 32p 1500円+税
2011年9月

命はめぐり、つながっていく――
かなしみの色は、どんな色?
それは夜明けまえの深いブルー。
でも、やがて虹色に変わり、新しいいのちを生みだすのです。
(柳田邦男  初版オビより)

 

  裏表紙

 

最初に「いのちのふね」の絵を描いたのは、
もう20年もまえのことです。
それからずっと心の中にあり、
夜明けまえの空や、青空の中、
夕方の空、夜の闇の空に浮かぶ姿が見えました。
どこから来て、どこに行くのか・・
ずっと、わかりませんでした。

いつか人は死に、残された周りの人は、
その人の死を心の中で反芻し、生きていきます。

なぜ空を飛ぶ鳥や、鳥の巣を見るのが好きなのか、
なぜ空に浮かぶ雲を見るのが好きなのか。
きっと、この本が描きたかったからです。

(初版オビより)

 

<作者メッセージ>

(1)

高校生のころ、よく徹夜で絵を描いたあと、明け方屋根の上にのぼって
夜が明けていくのを見るのが好きでした。
今も飛行機に乗ると、窓側に座り雲を見るのが好きです。
地上に住んでいるから、空の向こうの別の世界にあこがれがあるのでしょう。

(2) 父が亡くなった後、数年して母も亡くなりました。
二人の絵を描いて、絵本を作りたいと思いました。
(3) 20年以上前、なぜか鳥型のふねの絵を描きました。
そのイメージでなにか絵本を作りたいと、ずっと思っていました。
(4) 新しい生命を産み育てる空間として鳥の巣にすごく魅かれるようになっています。

(1)から(4)のようなことが集まり、ふくらんで、今回の絵本「いのちのふね」ができました。
そのダミー(見本)を持って講談社の編集部を訪ねたのが、3月11日の午前中でした。
(その日は帰宅難民となり、5時間放浪しました。)
その日から、テレビ画面に映し出されるすさまじい自然の猛威、
破壊された町の映像、多数の亡くなった方の情報から心を保たせるため、
ただただひたすらこの絵本の絵を描いていました。
  
正式にラフが完成し、絵を描きはじめたのは4月11日。
完成したのは1ヶ月後の5月11日でした。ぜひ見てください。

(講談社「絵本通信」より)

  

「せんろはつづく どこまでつづく」

2011年08月00日 | のりもの絵本

「せんろはつづく どこまでつづく」

鈴木まもる/文・絵
金の星社 32p 1200円+税
2011年8月

せんろはつづく どこまでつづく
せんろと せんろを つなげたら
こんどは れっしゃを つなげてみよう
しんかんせん・・ かもつれっしゃ・・
つなげるかな?
(カバーソデより)

 とびら

 

あっ しんかんせん みつけた
つなげるかな?

あっ かもつれっしゃ みつけた
つなげるかな?

あっ いちばんぼし みーつけた
ブルートレインも みーつけた

ターンテーブルに とうちゃーく
しゃこいれ はじめー

 裏表紙

 

<制作ノート>

なにもない野原に、線路をしいていく「せんろはつづく」シリーズ。
山があったら、トンネルをつくり、川があったら鉄橋を作り。
新しい世界を求めて、いろいろな形で線路をつなげていきました。
そして今回は、線路から、いろいろな電車の多様性へと進んでいきます。
より早く、いろいろなものを、より快適に運ぶ。
人は新しい世界を求めることで、新しいものを創っていくのだなあと
思いながら描きました。

「日本の鳥の巣図鑑 全259」

2011年05月00日 | 鳥の本

「日本の鳥の巣図鑑 全259」
鈴木まもる/作絵
偕成社 64p 2400円+税
2011年5月

国内で繁殖が記録されたことのある野鳥はおよそ259種。
そのすべての巣と卵を、環境ごとにまとめた
日本初の鳥の巣図鑑。

  扉

 

 

 

 

  裏表紙

 

 

 

「ベンチがひとつ」

2011年05月00日 | その他の本

「ベンチがひとつ」
竹下文子・作 鈴木まもる・絵
講談社 32p
1985年4月 
2011年5月新装版で復刊

公園の大きな木の下にある白いベンチ。
朝、いつものおじさんが、おそうじをはじめます。
散歩のおじいさん。待ち合わせの人。遊ぶ子どもたち。
さまざまな人がおとずれるベンチの一日。


とびら


こうえんに いちばんのりは はやおきの ひと。
たいそうを する ひと。いぬを つれた ひと。
しろい ベンチも めを さます。
あ、いつもの おじさんが、ちいさな くるまで やってきた。
(p4-5)


つぎに きたのは、あかちゃんと おかあさん。
「ひなたぼっこしましょ。しろい ベンチに おひさまが いっぱい」
ばあ、ばあって あかちゃん。ほう、ほうって おじいさん。
ふたりで なんの おはなし しているの?
(p10-11)


ひるやすみの こうえん。いろんな ひとが くる。
「ひるねには やっぱり この ベンチが いちばん いいや」
ふんわり そよかぜが いい きもち。
ベンチも いっしょに うっとりする。
(p16-17)


「こうえんで あおうね。いつもの しろい ベンチでね」って
やくそくしたのに、なかなか こない ともだち。
やくそく わすれていないかなあ。
(おや、ベンチの うえに だれかの わすれもの)
(p18-19)


裏表紙

 


新装版の裏表紙

 

〈画家コメント〉

早朝の朝もやの空気、都会のビルの間から顔を出した太陽の光、
小鳥やねこ、犬、子どもたちの声。夕立のにおい。
車や、いろいろな人達の会話などの混ざった町の音・・。
最後の夜の街灯の場面まで、26年前の描いていた時のことを思い出しました。

「つえを ついて ゆっくり。いそがないで ゆっくり。」
そんなことばに合うよう、コマ絵を考えたこと。
ひとりひとりの生活を考えながら、たくさんの人の行動を描いたこと。

でも、いちばん思い出したのは、自分の子どもをひざに乗せて、この絵本を
読んでいる時の、子どもの重さや、髪の毛やほっぺたのやわらかさでした。

最近、おおぜいの子どもを相手にした読み聞かせが流行っているそうです。
それはそれでいいけど、子どもをひざにのせて細かい絵を見たり、
ゆっくり言葉の世界にはいっていける絵本が、ぼくは好きです。
そんなふうに読んでもらえたら嬉しいです。

(2011年5月 講談社「絵本通信」より)