サイトウ歯科 院長ブログ

西宮市門戸厄神駅前「サイトウ歯科」の院長が歯科に関する記事を綴っています www.saitodental.jp

11月8日はいい歯の日 なぜ歯科のインプラントだけは危険? 

2016-11-09 12:11:56 | 健康・病気

11月8日はいい歯の日です 

NHKでもそれに合わせて報道がありましたがタイトルを見て驚きました。

タイトルは「インプラント治療後3年以上 40%余にあごの骨の病気や炎症」!? またインプラントのネガティブキャンペーンです。

歯周病学会の調査報告ですがにわかには信じがたいデータです。

ちなみに当院では20年以上インプラントが骨に異常がなく機能している患者さんもおられますし、専門医の更新などで学会に提出するすべての症例は3年以上骨に問題がおきいないことが条件です。

歯周病に罹患している患者さんや噛み合わせが悪い患者さん、検診や歯磨きをしない患者さん、など他に問題がある状態でインプラント治療だけを施せば

そうなるかもしれませんがそうでなければこんなに問題は起きるものではありません。

逆にそうであればインプラント以外の治療方法を選択しても壊れてしまう確率は高いでしょう。

また、インプラント治療は腫瘍等で顎の骨を失った患者さんに対して健康保健治療で治療を行うことを厚生労働省が認めています(国のお墨付きの治療方法!)。

それに人工股関節や白内障のレンズなど体に埋め込む機器はすべてインプラントですが歯科のインプラントのみを危険と報道しています。

確かにインプラント治療が向いている患者さんとそうでない患者さんがいますが単にインプラント治療が悪いように報道しているメディアは

インプラント治療が有効な患者さんに対して他の治療法を選ぶことによって起きる不利益についてはどう考えているのでしょう?

現在、日本の歯科治療は先進国よりかなり遅れていますがこのままでは、アジアにおいても歯科治療の発展途上国になってしまいそうで心配です

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