秀策発!! 囲碁新時代

 「囲碁は日本の文化である」と胸を張って言えるよう、囲碁普及などへの提言をします。

囲碁普及に関して 2

2015年05月25日 | 囲碁界への提言

「サッカー以外にも、いろいろな事を体験させてほしい」
  子供にサッカーをさせたいという番組司会者からの質問に対して、ゲスト講師のセルジオ越後さんからの返答。また、
「講談の修行中には、落語も聴けと……」
  そんな話を、一斎貞水さんがおっしゃっていました。
  サッカーばかりだと友達が減る。講談の修行ばかりでは芸が狭くなる。人が社会で生きていく為には、出来れば広い視野を持っていた方がいい。社会に出る前にも、関心や好奇心は、学校の勉強に対しても意欲や向上心を掻き立てる原動力になりますから。

  囲碁をやる人は、囲碁以外にあまり関心を持たない。将棋界の様に、外部に積極的にPRをしない。稲葉禄子さんの意見ですが、稲葉さん以外からも聞いた事があります。例えば、若い女性の囲碁ファンを増やす事が長年の課題でした。2010年秋、囲碁ガールと呼ばれる女性ファンが急増しましたが、それはインターネット上で偶然発生したもの。またそのきっかけを作った『碁的』も、日本棋院とは全く関係ない、小さな団体が創刊させたもの。
 しかし、かつてはそうではなかった。観戦記者の山田虎吉さんによれば、囲碁を知らない人にも関心を持って貰えるよう、囲碁の解説が少なくても面白くべきだと語られたそうです。また山田さん以外にも、例えば観戦記者の三堀将さんは、歌舞伎用語を観戦記に取り入れ、プロの対局に華を添えていた。お二人の様な方がかつては大勢居たらしく、昭和の囲碁観戦記は大変に面白い物ばかり。そんな囲碁一筋では無い、様々な感性を持つ人が集まってこそ、囲碁は日本の大衆文化として盛り上がる。囲碁の最盛期と呼ばれた日本囲碁界がそうでした。

  人気ある観光地等は、四季別のイベントや演出等、様々な要素を取り入れる事で、お客を飽きさせず楽しませます。囲碁界ももう少し多様性を取り入れれば、新規ファンやコアファン問わず、良いサービスを提供出来る様になるでしょう。



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