草津温泉に遅い夏休み旅行しました。
草津は10年振りぐらいだったんだけど、町の様子がすごく変わっていて驚いた。
湯畑を中心に道路の整備や素敵なデザインの街灯や手すり、ベンチを作って環境整備していたのは10年前すでに始められていたんだけど、それが徹底してきていて店舗の外観も木造か木造風に統一され、ギラギラしたネオンサインや看板は無くなっている。
路地裏のスナックやバーに残っている程度。
パチンコ屋の表も木の壁面で派手なポスターの掲示も最小限、コンビニも茶系統の色使いの外観。
以前は沢山あった量産品のお土産を大量に売る店(3個買うと半額!とか)は無くなって、一品目(箸、和小物、ティディベアグッズ、フクロウグッズ、ハチミツなど)の専門店っぽい店がすごく増えてる。
町に何軒もあるソフトクリーム店、看板になっている味が全部違う。
温泉卵、抹茶、ハチミツ、フルーツなど。味がかぶらないように相談して店を出しているのかな。
風呂にはいると身体が火照ってアイスを食べたくなるけど、味が違うとついつい味見したくなって食べちゃうよね。
昔は浅草ロック座系列のストリップ小屋があったんだけど無くなっていた。
風俗店っぽい店も消滅。夜、街角で客を引いていた東南アジア系の立ちんぼもいなくなっていた。
夜は毎晩、湯揉みショーの舞台を使って芸協の二つ目さんが出る温泉落語をやっているんだけど、これがなかなかの入り。
毎晩30~50人ぐらい入るって。
私たちが見に行った晩は、半分以上がはじめて落語を聞くというお客さんだった。
落語の普及にもいい興業ね。
夜でも健全な娯楽を提供して町に賑わいを作ったために、怪しいビジネスはやりづらくなったのかもね。
ご当地キャラのゆもみちゃん、午前と午後1回づつ湯畑に出てくるみたい。
動きやしぐさが可愛く上手いのは今どき当然かもしれないけど、色紙を差し出されたら、サラサラ~っとすごく可愛い萌え自画像を描いたのには驚いた!
あのもこもこもの手でサインペン握って、アレだけ描けるのはすごい!
何より驚いたのは、平日でもワンワンお客さんがいて、そのほとんどが若い人のグループやカップルだったこと。
おばさんグループも結構いたけど、若者が圧倒的に多い。
あんなに大量の若者見たの、久々な気が……。
で、その若者たちが、足湯や共同浴場のお湯を楽しんで「ヤバイ気持ちいい~」「湯気すごくない~?」と喜んでる。
温泉は老人の趣味というのは昔のことなのねえ。
そういえば不思議だったのは、お客さんいっぱいなのに外人は少なかった。
中国人の団体が1,2組と白人のグループが少し居たぐらい。
最近の観光地は中国人客頼りと聞くけど、草津はそうでもないのかな?
湯畑近くの何でも屋の片隅にある本屋は規模縮小して書籍はほんの少しに。
これは御時勢でしょうがないのかなあ。
私は草津温泉に温泉に合う文庫本だけを置く古本屋を出店する下見ごっこで、町を眺めて楽しみました。
「ここは間口が広すぎて奥行きが浅すぎる」「ここは場所が悪い」とか。
どういう本を置こうとか、本以外には猫柄のタオルや足袋靴下、スパバッグを置こうとか、妄想したりして。
なかなか楽しい遊びです。お試し下さい。
草津温泉に注文するとしたら、LTEにして欲しいのと、旅館の部屋の照明が青白い蛍光灯なのを少し昼光色のを混ぜて安らぐ感じにして欲しいぐらいかなあ。
あと、濃い美味しいストレート紅茶が飲める店があるといいんだけど。
二軒で紅茶飲んだけど、どちらも薄めだったので。