ねこたま庵

東京都多摩市で、飼い主のいない猫の里親さん探しをしています。

グレちゃん改めポン太くん

2012年06月04日 | 里親さん便り
見守り公園から里子に出たグレちゃんについて、aluさんからご報告が届いています。

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里親さんから、先月末の写真をいただきました。






ポン太くんと名前を付けてもらい、大事にされています。


この機に、保護のいきさつを少し記しておこうと思います。


ポン太くん、わたしたちはグレと呼んでいたんですが、グレは、今年2月の寒い日に突然公園に現れました。

捨てられたのでしょうか、他の猫達を怖がり人に助けを求める様子でした。

わたしたちもそんなグレがかわいそうで、頑張れの思いをこめて、時々他の子には内緒でおいしいごはんをあげたりしていました。

3月には捕獲して去勢手術を施し、元の場所へ戻しました。

そうやってひと月ふた月経つうちに、グレも公園での暮らしに慣れたようでした。

3ヶ月を越える頃からは猫同士の挨拶も覚え、他の猫達と仲良くしているのに安心させられました。

それでも、夜、公園を通ると、ひとりでポツンと暗い茂みの中に佇んでいるのを見かけました。

昼間は、道行く人を目で追ったりしていました。

そんな様子を見るにつけ、里親さんを見つけて家に入れてあげたいという思いが募りました。

でも、春先から夏にかけてのこの時期、子猫でさえ数が増えて里親さん探しが難しいのに、年齢不詳の成猫では……

と、半分諦めてたところ、わたしたちの申し出にOKをくださった方がいらっしゃいました。

早速動物病院に連れて行き、改めて駆虫シャンプー等を済ませ、いよいよお婿入りをしました。


さて、これで万々歳かと思いきや、里親さん宅での様子を伺うと、固まったまま這うようにしてベッドの下に潜り込み出てこない、激しく夜鳴きするとのお話で、こちらは青くなりました。

お仕事されている方なので、毎晩大声で鳴かれては生活に差し障るでしょうし、続くようなら元の公園に戻す事も考えなくてはと。

こんなに里親さん泣かせの猫になろうとは……。

が、里親さんは、それではグレがかわいそうなのでもう少し工夫してみます、こちらの工夫が足りないかも、とおっしゃってくださいました。

いろんな方に巡り会いましたが、こんなにきちんと猫の目線迄降りてきて、猫の気持ちをくみ取ろうとされる方がいらっしゃるなんて驚きでした。

早くうちに慣れてねと、こちら側のルールに猫が従うことを期待するのが普通だと思い、それに何の疑問も感じていなかった事に自分自身初めて気づきました。

里親さんは私よりもずっと若い方なのに、ありがたい勉強をさせていただきました。

現在その里親さんに迎えられて3週間ほど経ちました。

相変わらず抱っこはまだですが、撫でたりブラッシングはできる様になりましたと嬉しい報告を頂いております。

今回は、グレが無事おうちに迎えられた事と共に、こんなに素晴らしい里親さんもいらっしゃる事をお伝えしたくて書きました。

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ありがとうございました!

グレちゃん改めポン太ちゃん、素敵な御宅に迎えてもらって、本当によかったですね。

里親さまにはたいへん御苦労をおかけしてしまったようですが、根気強くお付き合いくださり、ありがとうございます。

突然見知らぬ場所に置き去りにされたとしたら、猫だって心が傷つくと思います。

それまで慣れ親しんでいた自分のテリトリー、ごはんをくれるヒトから切り離され、どうしていいか分からなくて混乱するでしょう。

辛い思いをしたであろうポン太ちゃんですが、きっと今のご家族が、そんな心の傷を優しく癒してくださると思います。

また、いつでもお便りお待ちしています。


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