亡き妻と二人雑文の旅

「年を取ったら二人で旅行しようね」が口癖だった妻が、若くして病に倒れ長い闘病の末、今年6月息を引き取った。

妻の詩4

2012-01-02 | 日記
 無理するなよ

本当はとっても辛いのに
一生懸命堪えながら
まだまだ大丈夫と笑ってみせる
本当はとっても苦しいのに
一生懸命からだを支えて
まだまだ大丈夫と笑って見せる
もう無理しなくてもいいんだよ
辛かったら 苦しかったら
思いっきり泣いてもいいんだよ
代わってあげることはできなくても
受け止めてあげることはできるからね
そうしたら
少しは楽になるかも知れないよ

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この詩は、妻が神戸大学病院に入院していた時に知り合った18才の少年に向けた詩である。 少年は利口で優しく、むしろ妻を励ましてくれていたようである。 その彼は、18才の若さで「癌」に侵されていて、余命いくばくもないことを本人も薄々感じていた。 

 彼の好物は「めざし」で、元気な時は病院の炊事場で焼いて、妻もおすそ分けを頂いていたようだった。 ところが臭いがすごくて、ナースや他の患者さんから苦情が来ないかと、妻はハラハラしていたようである。 

 彼は、やがて起き上がることも出来なくなり、見舞いに行った妻に苦しそうな息で、それでも気丈に「○○さん、頑張よ」と言ってくれたそうである。 彼は、その翌日に帰らぬ人となった。
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