michie(neko) @nekopyおはようございます。雨だ。雨だ。雨だ。昨日から喉に軽い不快感。今日はちょっと厚着で出かけます。今夜は寄り道しないで大人しく帰って家でゆっくりしよう。雨ニモ負ケズ風(風邪？(笑))ニモ負ケズ皆様よい一日を。
KAATにて上演中の「アドルフに告ぐ」の感想を軽々しく口に出せないのは当時のあの時間があまりにも狂騒しているからなのだと思う。あまりにも断片的にしか知識も教養もない自分ごときがあれこれ偉そうなことを描くにはあまりにも主題が大きすぎるというか。子供の頃に読んだ「アンネの日記」の衝撃
や映画「ソフィーの選択」、テレビシリーズ「ホロコースト」そしてちょっと趣は異なるけれど「戦場のピアニスト」と、今では「異常」と思える状況が「正常」だった、いや「されていた」その「今」を生きていた人たちの人生に、今この時代に生き、「今」なりの幸せ不幸せでしか物事を測れない私ごときが
どの面下げてあれこれ言っていいものかと。なんだかそんな風に思ってしまうんだよね。ただ今作なにしろ一番好きなのはアドルフ・ヒトラーがなんだかんだ言って誰よりも人を魅了して止まないキャラクターになっていること。当時恐らく民衆は誰しもが彼に憧れ恋い焦がれ夢中になっていたと思うから。
彼が、彼の主張が正しいかどうかなんてどうでも良くて、皆がただ彼を崇愛していた結果、盲信し、悲劇が生まれたのだろうと思うから。その構図は当時を知らぬ私にも、そしておそらく私以外の今を生きる多くの者に疑似体験が出来るから。カリスマは怖い。そしてカリスマを愛でた者も怖い。それは普遍。
「個」と「集団」まはた「組織」、それぞれの中での本音と建て前そして正義。人一人の矮小さ、それに反しての尊大さ。命の価値。建て前としての平等と現実としての不平等。投げかけて来る課題があまりにも多岐さらに大きく重く難解で本当に本当に観終わる頃には憔悴してる。ほんとエラい作品に出逢わせ
てくれちゃったもんですよもう。でもその作品をこれだけ質高く日々描き出し紡ぎあげ全力で客席へ投げかけてくれるその想いや熱や(あまり使いたくない言葉だけれど)ご苦労や努力。本当に関係者の全員、皆様に、心から経緯と敬愛を捧げたい。そんな作品です。きっと何回観劇したって「自分のもの「には
出来ない、いやむしろしちゃいけない、そんな作品だと思う。でも、貴方が出演する事を機にこの作品を数回観劇出来るそんな幸福な機会に恵まれた事を、心からありがたく思います。
太田記念美術館 @ukiyoeota【公演情報】木ノ下歌舞伎の公演「三人吉三」が池袋東京芸術劇場シアターウエストにて6月13日(土)より始まります。原作は、小悪党たちの生き様を描く黙阿弥の代表作。「江戸の悪」と合わせてぜひ！
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