ネコマントよおガンバってはる

頑張る人ガンバレ! ネコは君を応援しているぞ! ネコマント絵本ブログ

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パグパンダ20

2010年08月20日 | neko日記
20

マリリンの怒鳴り声で、パグパンダは我に返りました。
「バカじゃないの? ちょっとイケメンだからって、パンダのくせにパグの真似して。あなたのお尻、ぜんぜんキュートじゃないし、あなたのしっぽ、ぜんぜんかわいくない。お腹だってパンパンじゃないし……!」マリリンは両目いっぱいに涙を溜めて叫んでいました。

「だって、ボクはパグらしく生きなきゃいけないんだよ!」
パグパンダも涙がいっぱい溢れて来ました。

「ボクがパンダだと、みんなに迷惑をかけるんだ。だからボクはここに連れて来られたんだ! ボクはパンダじゃいけないんだ!」

「あなたが、あなたらしくないことを望む人のためにあなたは生きてるの? あなたが、あなたらしく生きることを望む人のためには生きないのは何故? あなたを認めない人のために努力するの?
あなたを愛さない人なんか、あなたの人生に関係ないのよ! あなたを大好きな人と世界を作ればいいじゃない!」マリリンは叫びました。

それを見ていたゲーテおばさんは、パグパンダを優しく抱き上げました。それから、パグパンダをそっと芝の上に押し出しました。
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パグパンダ19

2010年08月20日 | neko日記
19

ドッグランという囲いの中に入ると、
おばさんはふたりのリードを取って自由にしてくれました!

パグパンダはいちもくさんに、まるでパグのように! 
走って笹やぶの方に行くと、
フェンスから飛び出している笹をちぎりモグモグ食べました。

両手いっぱいに抱えモグモグ食べました!


それを見てゲールおばさんは思いました。
「もうちょっとね」
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パグパンダ18

2010年08月08日 | neko日記
18

お散歩は素敵でした。

たくさんの香り、たくさんの音、たくさんの光りに満ちています。

そして、なんと!

公園にはたくさんの笹がありました。

なんてグラマラスな香りなんでしょうか!

まるで、公園全体が輝いているようです。
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パグパンダ17

2010年08月08日 | neko日記
17

次の日から、ゲールおばさんは、ふたりをお散歩に連れていってくれました。

ご飯のあと、ウンチをすると、お散歩に出発です。

「なんでウンチしてからお散歩なの?」
パグパンダはマリリンに尋ねました。

「わからないの? 呆れた。 考えてごらんなさいよ。
もし、ウンチしないで出かけたら、途中で絶対したくなるわよ。
外には犬用の公衆トイレなんかないのよ!
だから、みんな道端でするの! 考えられる?
それで、お尻にウンチついたまま散歩したいの?
おばさんにウンチ持って歩かせたいの?
ウンチとお散歩したいわけ?
そんなの、想像しただけで気絶するわ」

「でも、みんなしてるよ」

「みんなに従うの!? 
あんた、それで動物園を追い出されたんでしょ? 
学習しなさいよ。みんなはみんな、自分は自分。
自分の美学がないって、最低。」

「……」

パグパンダはもっともだと思いました。
でも、パグパンダはパグとして生きるしかないのです。
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パグパンダ16

2010年07月17日 | neko日記
16

するとマリリンはすまして答えました。

「私のしっぽ、可愛いでしょ。 そんなに振りたいの?」

「うん、振りたいよ。そしたらおばさんも、ボクが喜んでるってわかるでしょ?」

「振らなくてもわかると思うけどね。だって、わたしはわたし、あんたはあんたなんだから。
でも、そうね。それには、先ず、お尻をきたえないと」

マリリンとパグパンダ、ふたりで出来ることがひとつありました。

それは、フローリングの上を滑ることです。

走って来てす~~~っっとね。

ふたりは、ヒップアップのために毎日このエクササイズをしました。


それを見て、ゲールおばさんはニッコリ笑いました。

「これで、ちょっと安心ね」
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パグパンダ15

2010年07月17日 | neko日記
15

パンダは後ろがよく見えません。

だから、いつだって前向きです。

次にパグパンダは、しっぽを振って見ることにしました。

嬉しい時には5回。
すっごく嬉しい時には10回
めっちゃめちゃ嬉しい時には、永遠に!
しかも超高速で振らなければいけません。

でも、パンダのしっぽはそんなに速く振れるように出来ていません。

いちに、いちに、なんとか振ります。

すぐにお尻が痛くなってしまいます。

嬉しいはずなのに顔は必死じゃ、意味ありませんね。
これも失敗です。

だから、パグパンダはマリリンに尋ねました。

「ねぇ、マリリン。どうしたらそんなに速くしっぽを振れるの?」

でも、やっぱりマリリンはそっぽを向いて答えてくれませんでした。

「君のその可愛いしっぽみたいに振れればなぁ」
パグパンダはつぶやきました。
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パグパンダ14

2010年07月14日 | neko日記
14

だけど、どんなに練習しても、どれもあまり上手にいきませんでした。

パグパンダは自分を責めました。

「あぁ、ボクはなんでダメなパグなんだろう」

苦しくなると、パグパンダはぬいぐるみに抱きついて泣きました。

声が漏れて、ゲーテおばさんを心配させないように、

ぬいぐるみの耳をギュッと噛みしめながら。


だけどもちろん、おばさんは気付いていました。
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パグパンダ13

2010年07月14日 | neko日記
13

次ぎにパグパンダは、ドックフードを一気に食べることに挑戦しました。
でも、パンダの口はそんなに速く動きません。
そんなにガブガブご飯を飲み込めません。

これも上手く出来ませんでした。

そこでパグパンダはマリリンに尋ねました。

「ねぇ、マリリン。どうしたらそんなに速く食べられるの?」

でも、マリリンはそっぽを向いて答えてくれませんでした。

それから、大きなクシャミをすることにも挑戦しました。
でも、上手にクシャミができません。

パグパンダは毎日毎日、ガブガブ食べる練習と、

すっごいクシャミの練習をしました。
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パグパンダ12

2010年05月29日 | neko日記
12

最初にパグパンダは速く歩く練習をしました。

パグは歩くのがとっても速いからです。

でも、パンダは足を早く動かすのは得意じゃありません。
だから、どんなに練習しても、速く歩けませんでした。

「ねぇ、マリリン。どうしたらそんなに速く歩けるの?」
パグパンダはマリリンに聞きました。

でも、マリリンはそっぽを向いて答えてくれませんでした。

それから、パグパンダはマリリンのように速く歩けるように、

来る日も来る日も練習しました。
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パグパンダ11

2010年05月23日 | neko日記
11

でも、本当にゲールおばさんは親切でした。

パグパンダにベジタリアンご飯を作ってくれますし、

眠れない時はいつまでもお話をしてくれました。

次ぎにパグパンダはこう思いました。

「社会に逆らっても無駄なんだ。
運命に従って生きていかなくちゃいけないんだ」と。


だからパグパンダは、必死に「パグらしくなろう」と頑張ることにしました。

やさしいゲールおばさんのために。

そして、パグらしくすれば、いつか動物園に連れて行ってくれるかもしれません。
そしたら、お父さんにもお母さんにも、動物園のみんなにも会えるでしょう!
キリンやシマウマのウンチの匂いと干し草の匂い
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パグパンダ10

2010年05月16日 | neko日記
10

パグパンダははじめ、怒りでいっぱいでした。

関係ない人が、勝手なことを言って、大切な人を苦しめ、
あげくに、両親からも、大好きな人からも引き離したのです。

人間も町も信じられません。

だからパグパンダは、これから悪パンダになろうと決心していました。

でも、その話を聞いたマリリンは言いました。

「信じるってなに? それってつまり《自分に都合の良い》ってこと?」

「ちがうよ。みんながボクに悪いことをするんだ!」

「おばさんはしないわよ」

「でも、ボクは動物園に帰りたい!」

「ほら、だから信じられないっていうのは、
自分に都合の良いことをしてくれないってことでしょう?
だって、ここは良い場所よ」

「ちがう! みんな、僕たちを苦しめて喜んでるんだ!」
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パグパンダ9

2010年04月24日 | neko日記
09

パグパンダが目覚めた時、そこは、誰かの家のリビングでした。

そして、隣には鏡が……じゃなくて本物のパグがいました。

「あんた誰?」パグのマリリンはパグパンダをのぞき込みながら言いました。

「ボク……パグパンダ」

「パグなの? 変なパグね。笹臭いし……」

「君は誰?」

「私はマリリン。見て、この首輪。ゴージャスでしょ?」

「うん、キラキラがいっぱいついていてキレイだね。ところで、ここはどこ?」

「おばさんち」

「おばさん? 誰のおばさんなの?」

「バカね。おばさんはおばさん。私のおばさんは世界でひとりです」

パグパンダが引き取られたのは、ゲールおばさんの家です。

ゲールおばさんは何匹もパグを育て、「国一番パグを幸せにする飼い主」として何度も表彰されたことのある人です。


その他のお話
エミール 7/善養寺ススム著
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黒馬と果樹園で/善養寺ススム著
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ボクの足が長かったら/善養寺ススム著
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ぼくがもしガイコツだったら/善養寺ススム著
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お太鼓医者/善養寺ススム著
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パグパンダ8

2010年04月24日 | neko日記
08

「園長先生。たいへんお気の毒ですが、

町の人からニュースを見たと2000件の訴えがありました。

わたくしどもといたしましては、

この意見を決して鵜呑みにしてはおりませんが……。

訴えは訴えですので、法律に基づいて……

その、パグの子を……いや、パンダの子を保護しなければなりません」

そう言って、パグパンダに麻酔をかけて連れて行ってしまいました。

園長は慌てて、パンダの飼方のノートを渡そうとしましたが、
動物警察の人はそれを受け取れませんでした。

そういう法律だからです。

動物警察の人は、園長に言いました。
「最良の里親を捜すと、約束します」と。
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パグパンダ7

2010年04月19日 | neko日記
07

次の日の朝早く、

今度は動物園に動物警察の人がやって来ました。

動物警察は、人間から《生き物の権利》を守る警察です。

もちろん、動物園と協力して仕事をしています。
なにしろ、ここのキリンは市民がコッソリ飼っていて、寒い冬の暖房がコタツしかなかったために、風邪をひき、重症になってしまったために、動物園に保護されたのです。
連れてきたのは動物警察に人たちです。
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インテルのHPで本を公開中!

2010年04月13日 | neko日記
インテルのHPで本を公開中です!

現在、エミール7やガイコツ君などの作品の他、新作の時代もの「お太鼓医者」も連載中です!
遊びにきてください。

インテルのHPへ -->
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