猫吉

かなり不定期更新

砒素!!

2010年12月04日 | 日常
読売新聞より。


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地球外生命の可能性広げる…異質の細菌発見

リンの代わりにヒ素を活用して成長する細菌(サイエンス誌提供) 
【ワシントン=山田哲朗】
生命に必須と考えられていたリンの代わりに、猛毒のヒ素を利用して生きられる細菌を、米航空宇宙局(NASA)などのチームが発見し、3日付の米科学誌サイエンスで発表した。

 生物学の常識を覆す成果で、宇宙には地球上の生物とはまったく異なる生命が存在する可能性も示した。

 「GFAJ―1」と呼ばれるこの細菌は、米カリフォルニア州にある塩水湖のモノ湖で見つかった。湖水にはヒ素が高濃度で含まれる。

 研究チームが、この細菌を研究室内で培養したところ、リンのない環境でもヒ素があると細菌が成長し続けた。細胞内のヒ素を詳しく追跡した結果、生物の体を作るうえで不可欠な遺伝子やたんぱく質などの成分が、本来のリンからヒ素へと置き換わっていた。これまで、生物には炭素、水素、窒素、酸素、リン、硫黄の6元素が必須とされていたが、この細菌は、リンがなければ、化学的性質が近いヒ素で代用していた。

(2010年12月3日14時18分 読売新聞)

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生命体として成り立つために”必須”と考えられていたリンがなくても、生きていける、しかも砒素で代用している、というのは確かに衝撃的。

ただ、かねてから疑問に思っていたのが、
「地球上に存在する生命体がすべて核酸(DNAとかRNA)を持っているから」
という理由で、地球外生命にもこれらが必要だ、みたいな(ちょっとニュアンスが違うかもだけど)ことが言われていたような気がするんだけど、これって傲慢というか、地球以外では他のシステムで成り立っている「生命体」ってのがあってもおかしくないんじゃないの?と。
だって、宇宙って広いし。
(ものすごーい素人考えなのかもしれないけど)

今回発見された、リンがなくてもしかも砒素を代用して生命体を維持出来る、ってのは、別に地球外生命が居ついた、なんて壮大な話ではなくて、もともと地球上に生命体が発生した時のシステムがそのまま残ってた、って考えたほうが、なんとなく(あくまで、なんとなく)説明しやすいのではないだろうか?
今回の話は、そもそも核酸や脂質という形があって、そこの中のリンが砒素に置き換わっているのだから、元が同じ、と考えるほうが簡単な気がする。
もしかして、もともと砒素みたいなもので成り立っていたけど、リンに置き換わったらとっても安定したので、そっちが主流になった、とか。
全く別のシステム(地球外生命とか)なら、核酸とは違ったタイプのものを持っていてもいいんじゃないかと。

まあ、今回、この生命体が地球外からやってきたものが居ついた、と考える人はあんまりいなさそうだし、ただ、宇宙には地球と違ったシステムの生命体が存在する可能性が非常に高くなったといえる、ということは間違いないよね。


先日、初めてニュートンを買った。
新聞広告で「宇宙には最初、水素とヘリウムしかなかった」ってタイトル見て。
まだちゃんと読んでいないけど、地球以前の宇宙の成り立ちとか、ちょっと興味が出てきて。
今までは宇宙とか星とか、ほとんど興味なかったのよねー。


なんか、いろんなことがわかるって、楽しいね。



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