ないない島通信

「ポケットに愛と映画を!」改め。

GWに思う

2017-05-03 11:07:03 | 日記
世の中はゴールデンウィークのようです。
私のようなリタイア組はいつだってGWなので、この期間はできるだけ外出しないようにしています。
とはいえ、季節は進み、新緑が目にまぶしく、今頃山は美しいだろうなあと思います。

私は愛媛の海辺のちいさな町で子ども時代を過ごしました。
住んでいたのがお寺の境内にある隠寮で(といってもただの離れですが)
この季節になると、寺の階段を昇り、山門をくぐると、
それこそ、体じゅうが緑に染まるような緑のシャワーを全身に浴びたものです。
新緑というのは雨のように降り注ぐのだなあと子どもながらに思いました。

それほど生命のエネルギーの強い季節です。
恩寵ともいえる季節だと思います。

また、夏になると寺の境内に縁台を出して星を眺めました。
田舎のことで街の明かりもなく、頭上の空にはそれこそ無数の星が輝き、
銀河のあの黒々とした星の塊もうっすらとですが見えました。

あれは一体何なのだろう・・
天の穴だろうか?
あの向こうには恐ろしい閻魔様がいるのだろうか。
それとも、美しい世界があるのだろうか・・

星空はいつまで見ていても見飽きることがなく、
それは大人になっても同じでした。

なぜ、星空はこれほどまでに人を惹き付けるのだろう。
ただ暗い夜空に星がまたたいているだけなのに・・

・・という話は前にも書きましたね。
愛媛の田舎で育ったことは、今にして思えば、何という貴重な体験だったことだろう。

新緑のシャワー、星空、天の川、
そして寺の境内から見晴るかす海・・

海もまた興味深い光景を見せてくれました。
夕暮れ時に山に登ると、
半島の向こうまで(佐田岬半島の付け根付近に住んでいました)見晴るかすことができ、
それが静かな海に浮かびあがり、夕焼け雲と共に織りなす風景は、まるで別世界のよう、異国の地を見ているようでした。

これらの風景が
私の好奇心をかきたてたのは言うまでもないことです。

都会で育つ子どもたちが圧倒的に増えてきた今、
(かくいう私の子どもたちもまた東京という大都市で育ち、田舎を知りません)
自然の恵みにもう一度目を向け、
原初の人間の営みを見直すことが必要なのではないか。
そんな気がします。

これはカタカムナを読んだからではなく、
ごく一般的なよくある意見の一つです。

本当は、この時期、家に閉じこもっていないで、
山歩きなどしたいところですが、
混雑、渋滞、人混みが嫌いなので、GW明けのほうがいいかと思っています。

GWの混雑ぶりはTVでも報じられていますが、
皆さん、どうかご無事で帰還されますように。



そういえば、
今日は憲法記念日なのでした。
GWと一括りにされて、忘れられようとしていますが、
とても大事な日です。
憲法について改めて考えるいい機会ですね。


コメント
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